経済産業省の肝いりで産官学が結集するソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)が10月1日に発足した。ソフトウエア工学を導入することで、システム・インテグレーションや組込みソフトの品質や生産性の向上を図り、インドや中国のソフト産業に負けないような競争力を“オールジャパン”として身に付けようというのが、設立の狙いらしい。
経済産業省やITサービス業界などの危機感は分かる。ITデフレ、失敗プロジェクトの多発、オフショアリングの進展など、日本のソフト産業は今や危機的状況だ。しかし、古色蒼然としたオールジャパン的試みが果たして突破口になるのだろうか。ソフトウエア工学のSIの現場への導入という狙いは正しい。しかし、この記事にもあるように、SIのオフショアリングは進展し、国際分業が当たり前になりつつある。
当然、中国企業やインド企業との協業を前提とした、つまりグローバルな環境での品質や生産性の向上が実践されなくてならない。もちろん、日本のシステム・インテグレータなどの開発現場へのソフトウエア工学の導入が前提だが、それだけではダメだ。国際分業を前提にした発注手法、生産性などの定量化手法などの開発が不可欠なはずだ。
オールジャパンの発想は、昨今ではあまりに狭い。世界と協業し、世界と戦う、そうしたシステム・インテグレータを生み出す骨太の政策がほしいと思うのは私だけだろうか。
経済産業省やITサービス業界などの危機感は分かる。ITデフレ、失敗プロジェクトの多発、オフショアリングの進展など、日本のソフト産業は今や危機的状況だ。しかし、古色蒼然としたオールジャパン的試みが果たして突破口になるのだろうか。ソフトウエア工学のSIの現場への導入という狙いは正しい。しかし、この記事にもあるように、SIのオフショアリングは進展し、国際分業が当たり前になりつつある。
当然、中国企業やインド企業との協業を前提とした、つまりグローバルな環境での品質や生産性の向上が実践されなくてならない。もちろん、日本のシステム・インテグレータなどの開発現場へのソフトウエア工学の導入が前提だが、それだけではダメだ。国際分業を前提にした発注手法、生産性などの定量化手法などの開発が不可欠なはずだ。
オールジャパンの発想は、昨今ではあまりに狭い。世界と協業し、世界と戦う、そうしたシステム・インテグレータを生み出す骨太の政策がほしいと思うのは私だけだろうか。