陶芸教室 夢工房あすか

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素焼きで乾燥も/意外いや意外。そんなこと出来るのです!

2022-09-11 23:10:55 | 乾燥、素焼き、本焼きのこと
  
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 ■意外いや意外。そんなこと出来るの?!/素焼きで乾燥も

8月の新作は桐木さんのリム鉢と円形の平皿です。
21.5㎝径のリム鉢はリムの鎬模様が整然としていて瑠璃色が映える。
円形のプレート皿は23.5㎝径。練り込みの変化もいい! 素敵な作品です。





この二つの作品は、削ったばかりのものをそのまま素焼きをしました。
乾燥をしてません。え~っ、そんなことが出来るの? と思われるでしょう。
意外や意外なことにそれが可能なのです。

削り終わったばかりの作品を窯入れして素焼きしても割れも出ないのです。
教室では、削ったばかりの作品もその日に窯入れをして素焼きをしています。

素焼きの窯に削りたての作品を入れるのは、
最初は不安がありましたが、トライしてみたところ、
きれいに焼き上がったのです。それからは度々やってますが、
底が割れたことは一度もありません。きれいに焼き上がります。

電気窯では均等に昇温されるからです。自然乾燥させてから素焼きを
した方が不安はないでしょうが、自然乾燥よりも割れることがないのです。

削ったばかりの今回の桐木さんの作品がこちらです。この数時間後に
この作品を素焼きの窯に入れて乾燥を兼ねて素焼きしました。
尚、円形平皿はたたら作りで、成形 4時間後に窯に入れて素焼きしました。

 

教室の電気窯はシンポ製の 12 kWの DAM 12C型。
素焼きの時は 1時間で 80℃まで昇温されます。
室内温度を 20℃とすると 1時間で 60℃昇温されることになります。
1分間に 1℃の昇温になります。10分で10℃のアップですから行けそうですよね。

陶芸では乾燥に悩まされますが、削ったばかりの作品も素焼きの時に
窯に入れて素焼きをしていますが割れや歪みが発生したことはありません。
全体が均一に緩やかにリニアに昇温されるからだろうと思います。
そのようなことで、削ったばかりの作品も素焼き窯に入れているのです。

自然乾燥させていると割れることがたまにあります。
底が割れる要因は色々考えられますが、気温の変化も大きいように感じています。
梅雨時などジメジメしている時などは割れるケースが多いのです。
また、普段でも乾燥が無事に終わったと安心していると、
翌日に底切れが出ていることがあります。びっくりします。
生徒さんが時間をかけて作った作品だけにショックで困惑する。

削り終わったばかりの作品もその日に素焼きする窯に入れてますが、
底に厚みのある作品や、土締めが弱そうな作品は除外しています。
このような作品は自然乾燥させても S字状に割れるケースが多いのです。
不安を感じる器はきちんと乾燥させてから素焼きをしています。

教室の電気窯は、素焼きでは 1時間で 80℃に昇温しますが、
若干ですが昇温時間を落としたパターンも自作してます。 それは、
1時間で 70℃に昇温するパターンです。たいして変わりはありませんが、
削ったばかりのサイズの大きなお皿などは、このパターンで素焼きをしています。
焼成は素焼きも本焼きも深夜割引電力で 10時間以内に行っています。

尚、この窯には乾燥用のパターンもあります。乾燥は 200℃まで。
この乾燥用のプログラムは 1時間で 40℃に昇温するようになってます。
素焼きの時はこの 2倍の速さで 1時間で 80℃に昇温するようになっています。
生乾きの作品が多い時は乾燥のプログラムを使った方が安心でしょう。
教室では乾燥のプログラムは一度も使ったことがありません。

因みに、本焼きは 1時間に 160℃の昇温です。素焼きの 2倍の速度です。
素焼きは 700℃。本焼きは最高温度を 1,240℃で行っています。

素焼きで乾燥させた方が、自然乾燥させるよりも、
器全体が平均的に乾燥してくれるので大丈夫感があります。
教室のこのやり方は経験的なものですが、活用できるのではないでしょうか。


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