★真夜中のひとりごと★

二児の母「たっちー」のひとりごとです。

子育ての相談する相手いない若い母親たちの孤独

2015年03月07日 | ★育児
初めての子育て。
不安なことでいっぱい。

でも、話しを聴いてくれる信頼できる人や
子連れで安心して出かけられる場所がほとんどない。

本当は行政がそういうことを考えてくれるといいのだけど
後手後手で、「気軽に」相談できる場所や行ける場所
育児から気を抜ける場所なんて、この日本にはない。
私もそうだった。

そんな子育ての不安につけこまれてしまった感じを受けた。


子育てNPO代表逮捕=マッサージで乳児死亡容疑―大阪府警
(時事通信 3月4日(水)7時54分配信)

 乳児に危険なマッサージを施し死亡させたとして、大阪府警捜査1課は4日、業務上過失致死容疑で、NPO法人「子育て支援ひろばキッズスタディオン」(新潟県)代表の姫川尚美容疑者(57)=同県上越市=を逮捕した。
 姫川容疑者は子育ての著書があり、「免疫力が高まる」などとして、顔が上を向くように抱っこする「ついめん(対面)抱っこ」、股間から心臓にかけて手で圧迫する「ズンズン運動」と称するマッサージ法を考案。施術を受けた乳児は数千人に上るという。
 逮捕容疑は昨年6月2日、施術の危険性を認識しながら、大阪市淀川区のサロンで神戸市の生後4カ月の男児に「身体機能回復指導」として背筋の矯正を行い、同8日に低酸素脳症による多臓器不全で死亡させた疑い。 



私はこの人の講演会に行ったことがある。
まだケンが1歳になったくらいのころだろうか。
栃木県で行われた講演会だった。

「姫川裕里(ひめかわゆり)」と名乗り、本も出版していた。
しかもその本はお医者さんとの対談でできている本だった。
私は講演会でその本を購入した。

今考えると、こんな本を出していては
すっかり信用してしまうと思った。

その人を講演会によんだサークルの代表をしていた彼女は、
彼女の第1子の時、かなり熱心に栃木県から新潟県まで通ったみたいだった。
感銘を受けた彼女は講演会を開いたのだった。

その頃はまだ、事件になった首をあらぬ方向に曲げるような
怪しい施術マッサージはしていなかった。
「対面(ついめん)だっこ」と呼ばれる抱き方や抱っこ紐を販売し、
授乳の時は「たて抱っこ」がいいくらいにしか教えていなかった。

ズンズン運動はなんかイマイチしっくりこなかった。
うつぶせにしたり、体を揺らしたりするのに
なんだか違和感があった。

言われたようにケンにやってみたけど、
なんだかケンにはしっくりこなかった。

本を買って読んでみたものの
対面(ついめん)だっこはそんなに追求することはなかった。
普通の抱っこひもを使えば、ついめん抱っこになるし。
たて抱っこで授乳するのも、すでに1歳で身体が結構大きかったし
ちょうどよかったと言えばよかったから
その方法で授乳はしていたけど。

なによりも、自分が入っているサークルの顧問の
助産師の資格を持っている伊東先生が
姫川さんとは逆のことを言っていることに後に気づいた。

赤ちゃんは胎内にいるときのようにまるくして抱っこしてあげたり
まるくして寝せてあげると安心するし、頭の形もくずれないと
コウの時に指導してもらったからだ。

私はこの方法の方を選んだ。
見ていると、赤ちゃんも心地よさそうだし、
伊東先生は助産師さんだから、
過去、実際に医療に携わったことがあり、
たくさんの赤ちゃんを見て来た実績のある、
母乳指導をしてくれる先生の方を私は信じた。

おかげで、コウは元気に育ち
頭の形も崩れず、きれいな形に育った。


姫川尚美という人は、
洗脳することがとても上手だったんだなって思った。

確かに講演会での話は上手だった印象がある。
でも、私はなにか違和感を感じた。

「なんとなく違う気がする」と。

この「なんとなく違う」と言う感覚で
私は自分の危機を何度か乗り越えてきた。
結構、そういう動物的「勘」というのは正しいんだよね。

私はこの姫川容疑者に洗脳されてしまった人をもう一人知っている。
彼女たち二人はきっと裏切られた悲しみとショックでいっぱいだろうなと思う。
それともそれでも信じているのだろうか…。

それだけ、現代の子育ては、
相談できる人がいない孤独な子育てで、
不確かな情報がたくさんネットであふれていて
何を信じていけば良いのかがわからなくなるんだよね。

最後は自分自身の勘しか頼りにならないのかもしれない。

私はそういうママたちの力になりたいと思って
NPOの起業を考えています。

だけど、姫川容疑者のような
子育ての相談する相手いない若い母親たちの孤独に
つけ込むようなことをする人がいると
本気でみんなのためにと思っても
一気に信用を失ってしまうよなぁ…。

姫川尚美という人は、
ちょっと勘違いな人だったんだろうと思う。
それとも、お金に目がくらんだのだろうか。

行政も、もう少し母親たちが気を抜ける場所、
安心して子育てができる環境、
温かく迎え入れてくれる場所を
作ることを考えた方が良いと思う。

日本全体が、育児に優しい国
子どもは国の宝=その親も国の宝
と思って、政策を真剣に考えるときではないだろうか。

国に人がいなかったら何が残るんだろう。
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