管理職も行政も教えてくれない 学校の「今のあたりまえ」 若い教師に伝えたいこと

今当たり前と思っていることも、よくよく考えてみれば、問題だらけ。若い人には、ぜひ読んで、考えてもらいたいものばかり。

「AKB48とブラック企業」坂倉昇平

2020-08-18 21:05:42 | 行政
6年も前の本だが、AKB48の歴史は、現在の労働問題を驚くほど象徴しているかを、秋元康の歌詞を分析する中で解説をしている。
AKB48の生誕から、2013年までの紆余曲折(スキャンダル、総選挙、じゃんけん大会、卒業、恋愛禁止など)を、逆手にとって、それらをいかに「商売」に結びつけていったかの経緯も興味深い。
時代の流れと、その中で生身で生きている人々の感情、感覚を読み取ることにかけては、秋元康は天才的である。さらにAKB48で起こる問題(不満、造反)を掬い上げ、それらを決して労使の問題にせず、それ自体も「売り物」としてしまう経営者としての手腕もなかなかのものだ。
しかし、彼の力はそれ以上のものではない。
むしろ私たち労働するものにとっては、害悪そのものである。
不満については究極のところ「自己責任」であり、辛くても、「それが試練」「努力し続けることが大切」「みんな傷つきながら物語を作っていくのだ」と、本質を語らず、それすら美化し、「商売」に利用する。
握手会も、総選挙も、ファンは「商売のお得意様」でしかないのだろうと思う。(そうではない、彼女らに希望を、生き甲斐をもらっているという人の存在は否定しないが。私から見れば悪徳商法の被害者にしか見えない。申し訳ないが)

AKBも、そのファンも、早く秋元康の歌詞や、商魂を乗り越えてほしいと願う。

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