管理職も行政も教えてくれない 学校の「今のあたりまえ」 若い教師に伝えたいこと

今当たり前と思っていることも、よくよく考えてみれば、問題だらけ。若い人には、ぜひ読んで、考えてもらいたいものばかり。

私はコロナの人体実験

2020-06-27 13:11:54 | 行政
38人もの児童を、狭い教室に閉じ込めて生活するのも、はや三週間が経過した。まさにぎゅう詰め、どんなに机と机を離しても、80cm空けられるかどうか。指導で後ろの子のところに行くには、いったん廊下に出るほうが効率的である。
都から、市から、「できるだけ2m、もしくは1m」の基準さえ守られない現実。
みなマスク着用。もちろんワタシもだ。
志村けんの顔がよぎる。彼同様、高齢、喫煙(幸い酒は全く飲まないが)、さらに肺炎をかつて患っている私だ。同僚には笑いながら、「かかったら、死んじゃいますから、あとよろしくね」と言っているが、それは本音である。
マスクは、体力の消耗が激しい。毎回、職場の健康チェックに「強い倦怠感」とチェックしているが、毎回無視。(正確には、ここ2、3日は、副校長から「大丈夫?」「どうか休んでね」「無理しないでね」と優しい言葉だけいただくようになった。これは私の学年の主任が粘り強く訴えてくれたおかげだ)
まさに、私たちは、貧困な教育行政が、コロナにどれだけ耐えられるかの人体実験を受けているのだ。
これまでは学力だの、生活指導の視点で語られてきた、日本の教育行政の貧困は、「いのち」の観点からも、憤りを覚える。

死んでから謝罪するのか

2020-06-20 07:49:21 | 行政
金曜日、さすがに体が動かないので年休をとることにした。熱はないが、頭が重い、ぎっしり積めたリュックを担いでいるような倦怠感。
6月に入ってから、マスクを着用しての授業はきつく、子どもたちが下校した後は、ぐったりしてしまう。食欲はないが、むりやり口に押し込み、帰宅してからは、とにかく早寝。
土日の休みも、最初の1日はだらだら寝たり起きたり。2日目は、それでも翌週の準備をしなければならない。
毎朝、体温を計るアンケートがあるが、そこには、2週間にわたり、「強い倦怠感」「眩暈」「腰痛」などを書き続けたが、管理職からは一言も声かけもない。同僚も、毎回「咳き込む」を記入したが、何も反応がないと言う。
さすがにひどいと考えて、アンケートに「チェックされてますか」と書いたが、それも回答なし。先週の水曜、木曜にはアンケートの回答をやめてみた。しかし、それに対しても、何も反応がない。
そして、金曜日のダウンである。
私の教室は、40人近い「密」の状態。時折、管理職は覗きにくるが、ほとんど無言で通過してしまう。「端の机を壁にくっつけたら?」と副校長からの「指示」くらいだ。その指示は、分からなくはないが、横に本棚があり、500冊の本を置いているために、前は空けておきたい。(本の場所を移動させる方法もあるが、ちょっと意地になり、無視したのも印象を悪くさせたのかもしれない)

「高齢」の私は、子ども以上に、生命の危険を毎日感じている。喫煙はするし、幼いころには肺炎を患っている。それを考えると、完全に志村けんと重なる。
感染予防のあれこれに加えた、梅雨の高温多湿による体力消耗。まさに、私は自ら人体実験をしているような毎日である。

そんなときに、管理職は何を見て、何を考えているのだろうか。
上からの指示を、そつなくこなすこと、保護者からクレームがないように「こんなに学校はやってますよ」とアピールすること。
そこには職員に対する関心、配慮は、微塵もない。アンケートで、これほど書き続けも、見ていないか、無視なのだ。
職員に寄り添えない管理職の学校は、まさに地獄である。さらに従順な主幹らが、「なにを言っても無駄」な校風を作っていく。

我慢しようとは思わない。言える人が言わなければ、何も変わらないから。

管理職はどこを向いているのか

2020-06-13 22:22:25 | 行政
2020年06月13日 22時11分06秒 | 教育を考える
コロナに纏わる学校現場の話題から。組合の仲間に出したメールです。

○○さん、ありがとうございました。
昨日、副校長と話し合い、6月も時差勤務が継続されていることを確認しました。通知を2週間も職員に告げることなく、「ひた隠し」していることも指摘して、改めて遅い「告知」を今日の夕刻会で説明していただくことも約束しました。
さて、今日のことです。たまたま私が日直で司会でしたので、約束を反古しそうな副校長に、「あ、時差のこともお願いします」と、強引に話すように促しました。
「あ、それはあとで個別に」と逃げようとしましたので、「これは個別の問題ではないですから、みなさんにお願いします」として、やっと説明に及びました。
内容は、「時差勤務は6月も継続するという通知でした」止まり。
まあ不十分ながらも、みなさんにようやく話をした次第です。
ただ、問題がそれで解決したわけでなく、①通知を職員に伝えなかった、これまでの、無駄にした2週間分に対する謝罪の言葉がいっさいないこと。②今週の時差勤務を申請したところ、申請は前の週に出さないと受理でしないとしたこと。管理職が告知せず、私が近隣の学校や○○さん、さらには市の教職員課に確認して、ようやく継続が分かったのが今週はじめです。なにか本末転倒な不受理であること。③前週申請の要件ならば今日が来週の締め切りであるにもかかわらず、報告の約束から逃げようとしたこと。④時差勤務は「学校運営に支障のない場合」が条件だが、校長判断として、「夕刻会」のある日も、時差をとることは支障ありとしたこと。これにより、私は来週から月末の時差勤務の申請は五回しかないこと。
など、問題点だらけです。①から④は、また来週、諦めないで追及します。
⑤については、夕刻会出席必須は、校長判断として仕方ないのか、解せません。他校は、こんな厳しい条件なのでしょうか。

もうひとつ聞いてください。
朝の健康調査のメールです。私も含めて職員の数人が、毎回、「倦怠感」「眩暈」「咳き込む」「朝、起きられない」と記入していますが、なんの声かけもされていません。私も、マスクで六時間授業をすると、酸欠状態になり、子どもたちの下校後はぐったりしてしまい、家に帰り、寝るしか防御するすべがなく、いつ倒れてもおかしくない毎日です。似たような職員もいるのですが、管理職の意識は職員の健康には全く向いていません。
来週は、それも含めて管理職と話すつもりでいます。
休業中に、たくさんのグループラインができたおかげで、私の異議申し立てを、かなりの数の先生が支持、応援してくれています。思わぬ恩恵です。
とはいえ、組合員が私一人だけしかいないのは辛いですね(笑)

最優先課題とは

2020-06-04 06:39:55 | 行政
9月新学期が「千載一遇のチャンス」と持て囃されているが、それよりも1クラスの定数を30人、20人以下にすることこそ、今がチャンスなのではないか。再来週から一斉登校、一斉授業が始まるわが校。私のクラスは38人。1mどころか、80cmの距離も保てない。恐怖である。