管理職も行政も教えてくれない 学校の「今のあたりまえ」 若い教師に伝えたいこと

今当たり前と思っていることも、よくよく考えてみれば、問題だらけ。若い人には、ぜひ読んで、考えてもらいたいものばかり。

いま、見ないなあ というもの

2018-02-25 20:19:36 | その他
暇潰しに、最近見てないなと思うものを。思いつくままに挙げてみようと思う。
勘違いで。見ていないのは私だけのものも混じっているかもしれない。

チューブのチョコレート
イチゴ味の歯みがき粉
すかいらーくのデラックスハンバーグステーキ
三角錐の形をして糸のついた飴玉
バイブル、ビジネス手帳の、横にしたときに横罫になるリフィル
ブラッシー
ジャワティー
種無しすいか
テレフォンカード
飛行機から撒かれるビラ
わら半紙
いわゆる便所紙
うにくらげ
裏面が白いチラシ
インドリンゴ

昨日は仕事をしてました 紀元節は私には存在しないので

2018-02-12 20:45:45 | その他
「建国記念の日(けんこくきねんのひ)は、日本の国民の祝日の一つ。2月11日。 神武天皇(その即位日だけでなく実在さえ現在の歴史学では、史実であるとは考えられていない)が即位した日を日本の建国された日として祝うこと(紀元節〔きげんせつ〕)は、戦後占領軍(GHQ)の意向で祝日から削除された。 しかしその後、紀元節を復活させようという動きが高まり、反対する動きを抑え建国を記念するための祝日を設けることになった。 その際「紀元節」から「建国記念の日」に改正され、1966年に国民の祝日に認められて、翌年から適用された。」(Wikipedia)

 休みの日というのは魅力的だが、平等という観点からして納得できない存在しての天皇の、しかも学問的にはなんの根拠もない「建国の日」を祝うほど、私はおひとよしでも愛国者でもない。
 前にも書いたが、天皇がらみの祝日には、自分に「仕事」を課している。
 
 日の丸、君が代のなしくずし的な許容の風潮もそうだが、戦争につながるだろうと思われる「芽」を感じたときには、それを丁重に固持する。そのくらいの矜持を持っていたい。

むかしむかし英雄となった総理大臣がいた

2018-02-12 20:25:32 | その他
みんなの学校に建てられている、あの石像。みなさんはきっと、どんな人の像か知らないと思いますが、校長先生が少し時間をとってお話することにいたしましょう。
あのお方はと~っても偉い方。
日本の総理大臣になられた方です。しかも普通の総理大臣ではない。
日本の国、いや世界に平和をもたらした方なのです。
この方は、日本が世界大戦で敗れたこと、そしてそのあとも、国民が少しも、その戦争の教訓を汲み取ることなく、毎日の楽しさぱかりを追い求めていることを、大変嘆いておられました。
このままでは、またもや日本は他国を侵略して、自分の国だけを利する、堕落した国になってしまう。なんとしてもそれを国民に知らせなくてはならない。積極的に平和を作り上げる国にしなければならないと、いつもいつも考えていたのでした。
しかし、それはとても難しいことです。
彼にはお祖父さんが総理大臣だったという経歴はあるのですが、それがなにになるのでしょう。
考えて考えて考え抜いたあげく、彼は、人生をかけて国を変える妙案を思いつきました。この考えは、自分の人生を犠牲にすることです。
さっそく実行開始です。
彼は、さっきも話したように、祖父が総理大臣だということを利用して、また努力も重ねて、日本の総理大臣に上り詰めることができました。
さて、大変だったことは、それからです。自分の周りには、戦争好きで、口の軽い人を侍らせ、さらに、日本が世界中で戦争ができるような法律を国会に、国民に提案しました。
あとは、彼の苦渋の演技が始まります。
この法律を通すために、昔の裁判の判決を出してきたり、政治家の判断でいかようにも戦争に参加することができるのだという答弁をしたのです。賢い彼です。計算通り、国民から猛烈な反対の意見が出されました。
アンポ反対って聞いたことないでしょうねえ。このときより、もっと昔に、ものすごい国民の運動、あ、体育じゃないです、があったのですが、それに匹敵するくらいの反対の運動がわき起こったのです。いままで政治に関心の薄かった若者まで、毎日のように国会を取り囲みました。テレビや新聞でも、この法律は戦争を防ぐのではなく、かえって人を殺し、殺される関係を作り出すものだとして、連日報道されました。
彼もまた頑張ります。「今、反対しても、いずれは、これでよかったと思える時が絶対にきます」「これしかない、私の信念です」と一歩も引きません。このころは、与党の議員さんたちも、自分のことしか考えない、堕落した政治家ばかりでしたから、誰も何も言いません。
彼の思惑通り、この法案は国会で、多数決により、法律として成立してしまいました。
彼は満足した顔をして、周りの取り巻きと握手をしました。
このときには、新聞社の世論調査では、彼を支持する国民が、世論調査史上初の0、7%にまで下がっていました。
これでよかったのだ。彼はこの法律の成立後、議会を解散して、自らは立候補しない旨を明かします。
このあとの展開は、教科書にも載っていますから、だいたいのことを知っている人もいるかもしれませんね。
彼のいた政党は、選挙で1議席も当選するとこなく、消滅してしまいました。
国民は、平和を願う市民団体、文化人、学者、政党などが結集して、すべての選挙区に、「前の国会で成立した戦争法案を廃止するためだけの公約をもった候補者」を一人だけたてて戦ったのです。
私も涙が出るくらいに感激しましたが、すべての選挙区で当選。
選挙後の国会で、先の法律が、衆議院、参議院ともに、満場一致で法律をなくすことができたのです。
議員さんは、互いに抱き合い、握手をしあい、それはそれはすばらしい光景でした。
そして議員さんは、全員が議員を辞職して、また自分の仕事にもどっていきました。

さて、あの総理大臣。
彼もきっと国会の中継を見ながら、満足して涙していたにちがいありません。
あれだけ憎まれ、そして法律が成立したあとには、何も言わずに去っていった方なのですから。
もう国民は愚かではありません。
賢くもなり、平和を取り戻し、悪徳代官のような議員も排除することができたことは、自分が汚名を着せられ、罵倒され続けてきた彼のおかげだということは、容易に想像がついたのです。
彼にノーベル賞を、国民栄誉賞を、また総理大臣に、そんな声もたくさんあがりましたが、彼はそれに応じることはなく、一介の市民として普通に生きることを選択したのです。どこに今住んでいて、何をしているのかすら、だれにもわからないのです。

彼の自分の一生をかけた名演技によって、今の日本。つまりどこの国も敵にすることなく、どの国とも仲良くする。国と国との争いごとは、けっして武力で解決しない。話し合いを何度も何度も、粘り強く行って解決していく、そんな国にすることができたのです。
まあ、みなさんはこれが当たり前のこととして考えているし、いまや全世界の人たちが、このような約束でもって、平和な世界を保っているのですが、ちょっと前までは、戦争の起こらない年はないくらい、人と人とが殺し合う歴史を歩んできたのです。

この石像は、国民が贈った感謝の気持ちです。これすら、彼はいりませんと断っていたのですから、ちょっと押しつけがましかったのかもしれません。

ごめんなさい、校長先生は、涙が出てきてしまいました。

西原博史氏の死亡記事に驚く 

2018-01-28 11:03:55 | その他
あの雪の日に、西原氏が交通事故で亡くなった記事を読んで驚いた。
 
 「22日午前0時10分ごろ、東京都三鷹市新川4丁目の中央道上り線で、早稲田大学社会科学総合学術院教授の西原博史さん(59)=中野区鷺宮6丁目=がトラックにはねられた。西原さんは全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡した。西原さんは単独事故を起こした後、車外に出て走行車線上ではねられたという。
 警視庁はトラックを運転していた運送会社員の高原充宏容疑者(50)=八王子市滝山町1丁目=を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕し、容疑を同致死に切り替えて調べている。「停止している車に気を取られた」と述べているという。
高速隊によると、現場は片側2車線。西原さんは約10分前、乗用車で中央分離帯に衝突する単独事故を起こし、追い越し車線に停止。事故を通報した後続車の男性とともに中央分離帯に避難していたが、何らかの理由で走行車線まで出たという。
 西原さんは憲法学が専門で、思想・良心の自由に関する論考を多数発表。教育現場での「君が代」斉唱問題などについても積極的に発言してきた。著書に「良心の自由と子どもたち」など。父親は刑法学者の西原春夫・元早大総長。」(朝日デジタル)

 卒業式の「日の丸・君が代」強制に抗する論客として、著書では大変にお世話になった。
 残念でならない。

 ご冥福を。

お人好し製造雑誌

2018-01-08 09:15:19 | その他
茨城に行き、当地で「うまい」と絶賛されている手打ちそばの店で、「職場の教養」というフリーペーパーをもらった。
発行は「倫理研究所」
ん、むかし聞いたことがある。
そうだ、大学生のときに、ここにはまっている友だちがいたっけな。
パラパラとページをめくっていくと・・・

やっぱり。

構成は職場での心がけ集となっている。
1か月、毎日の講話と1行の「こころがけ」が書かれている。
たとえば9月2日のページ。
゜提灯を借りた恩は知れども天道の恩は忘れるな」の諺を引き合いに出して、「感謝の気持ちを積極的に言葉に出」すことを推奨しています。
そして「今日のこころがけ」。
「当たり前のありがたさに目をむけましょう。

それはそれでいい。
しかし、
和の心を持ちましょう。家族の愛情に思いを馳せましょう。公共の場のフェアプレーを徹底しましょう。小さいことほど大切にしましょう。
指摘を素直に受け止めましょう。新しい環境を前向きに捉えましょう。良いところに目を向けましょう。今できることに全力を注ぎましょう。
視野を広く持ちましょう。健全な心で努力を重ねましょう。物事を肯定的に捉えましょう。

ここまでくると、私はうんざりしてしまう。
つまり、なにがあっても、感謝を忘れるな、努力しなさい、不平不満をたれるな。
そんな「思い」が見え隠れしてくるから。

これは日常の家庭でも地域でもなく、「職場の教養」なんだよな。
ははあーん、つまり、あれこれ文句を言わないで、感謝して働けということか。

ここには、理不尽な無権利状態の職場や、従業員そっちのけの経営者などは、出てこない。
ブラック企業でも、その環境に異議を唱えるのは、きっと「心のせまい輩」として排除されるのだろう。

「視野を広く持ちましょう」とあったが、本当にそうすることは望んでいない。
この場合の視野の広さとは、「もっと世の中には不幸に人間がいるのだ」「社長も血の通った1人の人間なのだ」「ここで働き、生活していることが、あなたにとっては感謝以外の何者でもない」とされるのだろう。

 経営者にとって、まことに使いやすい、「お人好し」を生み出す「教え」の雑誌。

 百害あって一利なし。

 おそらく、真面目で純粋な人ほど、こんなくだらない本に、教えにはまり込むのだろう。
 それこそ「視野を もっともっと広く持ってほしい」