管理職も行政も教えてくれない 学校の「今のあたりまえ」 若い教師に伝えたいこと

今当たり前と思っていることも、よくよく考えてみれば、問題だらけ。若い人には、ぜひ読んで、考えてもらいたいものばかり。

愛媛 広島でも しかし警戒はし続ける必要あり

2020-08-23 19:55:07 | 行政
愛媛県の県立中学校の歴史、公民、広島県呉市の中学校の歴史、公民教科書で、いずれも育鵬社は不採択に。
運動の成果を素直に喜びたいが、かなり不気味でもある。
反動勢力は、力も金もあるだけに、油断大敵と心して運動を続けていかなくてはならない。
そう、これからが本当の闘いなのだ。

長野と東京 学級規模の違い

2020-08-22 10:34:06 | 行政
いよいよ来週から、私の勤務する自治体では2学期が始まります。すでにスタートしているところ、まだ9月から始まるところと、かなりの差はあるようです。
コロナによる取り組みは、各都道府県、各自治体では、かなり異なるようです。
さて、日本という国は、大きな転換や改革は、内発でなされることは少なく、たいがいは外圧、または外的な要因でないと達成されないと言われています。主権者意識、政治的能力が育っていないまま今日まで来てしまったという残念な国民です。
今回も、そんな気持ちも抱えながら、コロナ禍により、学級の規模を小さくしてほしいという声が高まって、知事会や町村会長、日本教育学会などから、少人数学級の要請がなされるようになってきました。
東京では小学校1、2年生、中学1年生では35人学級となりましたが、最近はそれ以上広げようという兆しなし。なんとも情けない「首都」の教育です。
例えば、長野県では早々と2013年には、県内すべての小中学校で35人学級が実現されています。さすが「教育県」。しかし、教室を増設したり、教員を加配するのは、県や市町村の負担ですから、財政的には大変なことだと察します。
やはり国が35人、30人学級を推進しなければいけない問題です。
教育に対するGDP(国内総生産)比公的支出は、2、9%。OECD(経済協力開発機構)35か国の中で悲しいかな最下位です。
これを3%にするだけでも、大量の教員を増やせるはずです。中学校の1学級当たりの平均生徒数も32人。これも最下位です。OECD平均でも23人なのです。20人を切る。またはその前後の国では、ラトビア、リトアニア、スイス、エストニア、フィンランド、ルクセンブルク、スロベニア、ギリシャ、イタリア。アメリカ、韓国ですら25人から30人の間の数値です。
こんな外からの要因でもいい。なんとか国を動かす流れになってほしいと思います。

小池知事、あなたの話していたタブレット、まだ来ていません。ついでに、学級編成もなんとかしてください。オリンピック、あきらめて、こちらに金を回してもいいのではないでしょうか。

武蔵村山市も不採択

2020-08-19 10:54:38 | 行政
18日の教育委員会は、歴史、公民、道徳の教科書で、いずれも最悪教科書を採択しなかった。
安堵はしたものの、なぜ、こんなに後退してしまったのか。
反民主勢力は、これで敗北とは思ってはいないだろうし、教科書採択までのプロセスはほとんど現場の声が聞こえない仕組みになっているし、国民全体の「民主主義獲得体験」が、もう何十年も積み重ねられていない状況だ。
いつ反転するかも知れない教育界である。

「AKB48とブラック企業」坂倉昇平

2020-08-18 21:05:42 | 行政
6年も前の本だが、AKB48の歴史は、現在の労働問題を驚くほど象徴しているかを、秋元康の歌詞を分析する中で解説をしている。
AKB48の生誕から、2013年までの紆余曲折(スキャンダル、総選挙、じゃんけん大会、卒業、恋愛禁止など)を、逆手にとって、それらをいかに「商売」に結びつけていったかの経緯も興味深い。
時代の流れと、その中で生身で生きている人々の感情、感覚を読み取ることにかけては、秋元康は天才的である。さらにAKB48で起こる問題(不満、造反)を掬い上げ、それらを決して労使の問題にせず、それ自体も「売り物」としてしまう経営者としての手腕もなかなかのものだ。
しかし、彼の力はそれ以上のものではない。
むしろ私たち労働するものにとっては、害悪そのものである。
不満については究極のところ「自己責任」であり、辛くても、「それが試練」「努力し続けることが大切」「みんな傷つきながら物語を作っていくのだ」と、本質を語らず、それすら美化し、「商売」に利用する。
握手会も、総選挙も、ファンは「商売のお得意様」でしかないのだろうと思う。(そうではない、彼女らに希望を、生き甲斐をもらっているという人の存在は否定しないが。私から見れば悪徳商法の被害者にしか見えない。申し訳ないが)

AKBも、そのファンも、早く秋元康の歌詞や、商魂を乗り越えてほしいと願う。