としおんのぺえじ

愛犬パズーとの戯れや日々の出来事などをつらつら綴ります

あんぱんち

2006年02月02日 | 映画
ちょっと前、絶賛公開中の「THE有頂天ホテル」の三谷幸喜監督と、出演した戸田恵子さんの記者会見に行ってきました。映画の中身は公開中なので、興味がある方は劇場に足を運んでいただくとして、なかなか楽しい会見でした。

バラエティ番組にも時々、顔を出してる三谷さんですが、もう、あのまんま。ポーカーフェイスで真面目に語っていたと思ったら、「この作品に豪華な役者さんが出てくれたのは、全部、僕が書いた脚本が良かったからです。全部、僕の手柄なんです」ってさらっと言いい放つ三谷さん。他の人が言うと嫌味に聞こえるだろうことも、彼が話すと、何故か許せちゃうんすよね。ホント、良いキャラだw

それを聞いた戸田さんは、「三谷さんの作品なら、脚本を読まなくても喜んで出ます」と太鼓判。三谷さんの監督デビュー作「ラジオの時間」でも良い役やってたし、信頼関係がちゃんと出来てんだなぁ、と感心した僕なのでした。

が、話はどんどん脱線していき、戸田さんが余計なことを話しはじめました。「今回は変な人たちがたくさんいる中で、私のやった役が一番まともだったんです。でも、いつもは変なことばっかり言うんですよ。真面目な顔をして、「鼻から牛乳出してください」とか突然、言ってくるし(笑)」

それを聞いた三谷さんはと言えば、「え? そんなこと僕はいいません」と切り出し、そっから言った言わないで喧嘩(もちろん本気じゃないですが)しだすわと、まるでコントを見ているような雰囲気で楽しませていただいたんです。

が、一つだけ心残りがあったりします。戸田さんにアンパンマンの声を生で聞かせてほしかったんだけど、チキンな僕はそんなことを頼めるはずもなく、会見終了後、意気消沈で会場を出たのでした。「ア~ンパンチ!」って、生で聞きたかったなぁw

さておき、そんなお二方が作ったせいか、作品の方もなかなか楽しめる1本です。俳優さんたちも上手い人たちばっかりだし、見て損はないと思いますよ。絶賛公開中なので、よろしかったら是非。

オカネ

2006年01月31日 | 日々
株のことをいろいろ勉強してたせいか、最近、お金のことが凄く気になったりしてます。お金が欲しいとか、そうゆうことじゃなく、お金って何なんだろう?ってことなんですが。

前にも書いたように、ホリエモンショックの直前まで10万円以上儲かっていて、それで何買おうかなぁ、なんて脳天気に考えていたんですけど、根っからの貧乏性も手伝ってか、結局は何も買えず仕舞い。

ビデオ機能もついてる新しいiPod欲しいけど、もうiPod mini持ってるし、ビデオ機能も会社まで自転車で10分通勤してる僕は、見る機会が少なそうだ。新しいパソコンも欲しいけど、今使ってる奴もなんとか復活して、十分使えてる。新しいゲームも欲しいけど、買ったってやる時間ないだろうし、大画面の液晶テレビも欲しいけど、今あるテレビもまだ全然見れるし、高級料理とか食べたいけど、腹の中に入っちゃえばスーパーの安売りで売ってるものでも同じだし…。

そんなことをグダグダ考えているうちにあの騒動が勃発し、あっという間に水の泡。まさにバブルが弾け、結局は始める前、つまりほぼプラマイ0に戻ってしまった、という訳です。

今、思い返してみると、この数ヶ月間、自分は何をしたかったんだろう?ってことがよく分からなくなったりしてます。欲しいものを買いたいからお金をゲットしようって思ってたんだけど、ゲットしたらしたで、結局は何も買えなかった。何かを買うっていうよりも、正直、もっとお金を増やしたいって思ってたりもしてたし…。そう、プラスをもっと大きくして、もっともっと儲けたいっていう気持ちが大きくなっていたんです。

お金って、本当はそれ自体には何の価値もなくて、言ってしまえばただの紙切れ。欲しいものと交換するための、交換券でしかないんですよね。でも、僕はいつのまにかお金自体に執着を憶えてしまって、本来の意味を忘れてしまっていたような気がするんです。

そんなことをぼんやりと考えながら、連日やってるこの事件に関するニュースを眺めていたんですが、あるジャーナリストがこんなことを言ってました。

「今の個人投資家は、1億稼いだら、今度はそれを2億にしようとする。それが終わったら3億を目指す、と、キリがない。儲ける、と言うより、ゲームで高得点を目指すようなものでしょう」

なるほどなぁ、と、自分のことを照らし合わせて(金額の規模は全然違いますがw)納得しちゃう僕がいました。みんな(自分も含め)本来の目的を忘れて、お金っていうものに振り回されちゃってるんだろうなぁ。文字通り“マネーゲーム”に翻弄されてるって感じでしょうか。

で、僕が本当に欲しいものって何なんだろう?って、あらためて考えてみたんですが、物じゃなく、安心が欲しいなぁ、ってとこに落ち着いたりしてます。根っからの心配性人間なので、仕事が失敗したらどうしよう?とか、病気になったらどうしよう?とか、交通事故にあったらどうしよう?とか、そんなネガティブなことばっか考えちゃうんです。そんな不安がきれいさっぱり無くなっちゃえば、どんなに楽だろう、って思って。そして、そんな不安のない世界で、パズーと一緒にゴロゴロしてる時間。それが今、一番欲しいものだなぁ。でも、それってお金で買えるんかなぁ…?

カッコイイことを言うつもりはないんですが、やっぱりお金は最低限あればいいのかなぁ、と思ったりしてます。万が一、株で儲かったとしても、今度はそれが減っちゃったらどうしよう?っていう不安が常に付きまとうと思うし。現に、たった10万ちょい儲かってただけで、ずっと不安だったしなぁ。そりゃ、無きゃ無いで不安だけど、それなら株なんてギャンブルやってないで、額に汗して働きゃいい。ユニコーンの歌じゃないけど、やっぱ「お金なんかはちょっとでいいのだ!」と思ったりしてるのでした。

とは言え、連日ニュースで「ライドアショックも終わり、日経平均は今日も爆上げ」なんてのを聞くと、急がなきゃ、俺も参戦しなきゃ!って思ったりする学習能力のない馬鹿な僕。う~ん、しばらくは、お金についての思考は止められそうにないっす…

うっちゃん

2006年01月28日 | 映画
ちょっと前に終わっちゃいましたが、テレビ朝日系で放送されてた「内村プロデュース」が大好きでした。休み明けの月曜日、やっとのことで仕事を終えて帰り、ほっと一息つきながらテレビをつけるとやってる、っていう感じで、いつも笑わせてもらってたんですが、残念ながら終わっちゃったんですよね。ネットで署名活動しよう! なんて運動もあったみたいですけど、その気持ち、凄ぇよく分かるって思ったりしてました。

そんな内P好きだったので、こないだ「ピーナッツ」っていう映画のキャンペーンでウッチャンこと内村光良さんの取材をした時は、なかなか感慨深いものがありました。記者会見だったんですけど、その直前までメ~テレ(名古屋のテレビ局です)の番組で、さまぁ~ずと雪合戦してたらしく、ちょっとお疲れ気味だったんですが、初監督したっていうことで、裏話やら意気込みやらを面白おかしく話してくれたんです。

映画自体は、正直、コントの延長っていう気がしないでもないんですが、出ている人たちがさま~ず、TIM、ふかわりょうなどなど、内P好きにはたまらない面々なんで、僕はそれだけで楽しめました。

でも、しつこいかもしれないけど、内Pは本当に好きだったなぁ。終わっちゃってから、月曜の夜はなんとなく寂しいし。その気持ちは内村さんも同じようで、「この映画は、このメンバーが揃っているところを、映像っていう形で残しておきたかった」って話してたのが凄く印象に残りました。

まぁ、あえて書かないけど、内村さんとテレ朝、いろいろありそうっすからね。内P終了も本意ではなかったろうし、いろいろ思うところはあるんだろうなぁ。もちろん、そんなことを本人に聞く勇気、僕は持ち合わせておりませんが(汗)

正直、映画好きにはあんまりオススメ出来ないけど、内P好きなら間違いなく楽しめること必至のこの「ピーナッツ」。今日から公開なので、内P好きな人は見に行ってみてはいかがでしょうか。

株とギャンブル

2006年01月27日 | 日々
そう、よせばいいのに、始めちゃったんですよね、株。ほら、本屋さんとか行くと「学生だけど1億円稼ぎました!」とか「主婦でも年収3000万!」とか、めっちゃ興味をひくタイトルの本が並んるじゃないですか。ずっと前から、俺も始めなきゃなぁ、ってぼんやり考えていたんですけど、去年の11月くらいから、怖々、始めてみたんです。

最初は何を買えばいいのか全然、要領が分からず、適当に買ったりしてたんですけど、初日にいきなり2万円も上がってびっくり。おいおい、マジかよ、と思いつつ、こりゃ楽勝だな、って調子にのってしまったのでした。

が、その次の日に2千円くらい下がり、その次ぎの日になんと1万円下げ。そして3日後にまた1万円下がり、あっという間にマイナス2千円。これ以上下がったら堪まらん、って思って慌てて売り、撃沈してしまった僕なのでした。が、翌日、株価をチェックしてみると、なんと3万円上昇。何もせずに持っていればプラスになっていた訳で、文字通りの狼狽売りって奴なのでした。

もうそっからは、絶対、取り戻してやるってな勢いでのめり込んでしまい、いろんな銘柄を買い漁っては売り、売っては買って…っていう感じの繰り返し。はっと気が付いた時には、なんとマイナス17万円に! それを取り戻そうと必死になっちゃ負け、それでも引くに引けなくて買って、っていう繰り返し状態。正直、本当に仕事も手につかないくらい落ち込んで、マイナス20万円になったらきっぱりやめようって思いながら、消沈の日々を過ごしていました。

そしてあっという間に年末になり、諦め半分、今年最後の勝負! って意気込んである銘柄を買ったんですが、なんとそれが大化け。あれよあれよと上がっていき、年末から年明けにかけて、正味一週間で30万円以上も爆上げしたんです。もちろんマイナス分はなくなり、逆にプラス13万円に! 有頂天とはこのことだ、ってな具合に喜んでしまう僕なのでした。

と、そこで話が終われば良いんですが、世の中、そうは上手くいきません。もう7万プラスにして、新しいパソコンでも買っちゃおうかなぁ~♪ なんて欲を出したのがいけなかったのか、きつ~い制裁をくらってしまったのでした。

そう、世に言うところの“ライブドアショック”です。魔の1月17日です。もともとホリエモンは大嫌いだったので、ライブドアの株はもちろん買ってなかったんですが、ほとんどの銘柄が連られるように爆下げ。もちろん、僕が持っていた株も直撃を受けてしまったという訳です。

ライブドアとは縁もゆかりもないところなんですが、IT関連っていうことで同じだと思われたのか、パソコンの画面上に表示されるグラフは、一直線に下降。みるみるうちに下がっていくそれを見て、慌てて売っぱらったんですが、時すでに遅し。気が付いてみれば、プラスだった13万円は忽然となくなり、マイナス500円になってしまったのでした。あれから一週間が経ち、少しは落ち着いてきてるんですが、もう怖いから株なんてやるのヤダっていうのが正直なところだったりします。

やってみて分かったんですが、やっぱり株も、パチンコとかと同じギャンブルなんですよね。パチンコはどの台に座るかで勝負が決まるように、株はどの銘柄を買うかで勝負が決まる。前日までに何回大当たりが来たかっていうデータで台を選ぶように、株は株価の推移を示すチャートを見て選ぶ。でも、そのデータに絶対はなくて、最後は運なんですよね。

このサイトで詳しく書かれているように、本来の株っていうのはもっと健全なものだとは思うんですけど、今の市場は、ホリエモンやデイトレーダーって呼ばれる人たちが繰り広げるマネーゲームの場になっちゃってるっていうことは、紛れもない事実。景気の良いタイトルの本を出してらっしゃる方たちは、運が良くて、それに上手く乗っかった人たちなんでしょうね。そう考えると、本当にギャンブルでなんか嫌だなぁ、っていう嫌悪感を憶えてしまうのは僕だけでしょうか。

っていうか、これで儲かる! 的な本出してる人たちって、何が目的なんすかね? 本当にそんなに儲かる方法があるなら、誰にも教えずそれやってればいい訳で、それをわざわざ本にして出すっていうことは、印税が欲しいからなんだろうし、ってことは確実に儲かる方法なんて無ぇんじゃねぇの? って思ったりもするんですが…。

まぁ、何を書いたところで、負け犬の遠吠えでしないんですけどね…。やっぱ、額に汗して働くのが一番。あらためてそんなことを思いつつも、めっちゃ悔しい僕なのでした。

あぁ、ホリエモンさえいなきゃなぁ…

あけおめです

2006年01月25日 | 日々
いやぁ、年も明けましたね~。時間が経つのは、あっという間ですな~。

…と、脳天気に始めてしまいましたが、めっちゃ久しぶりの更新でございます。サボリまくってしまい、本当にすいませんです。

思い返せば、更新を止めてから約3ヶ月。この間、もう本当にいろいろありました。パソコンが絶不調になったり、風でぶっ倒れたり。そしてよせばいいのに、株なんてもんを始めてしまい、今、世を騒がせている“ホリエモンショック”に巻き込まれて呆然としたりと、まさに波瀾万丈とはこうゆうことを言うんだろうってなもんで、翻弄されまくっている僕だったのでした。

まぁ、諸々、徐々に書いていこうとは思うんですが、今日は取り急ぎ、生きてます宣言+更新頑張ります宣言ってことでこの辺で。

まって!

2005年10月20日 | 日々
ねぇ、もうちょっとで更新するから。

あと少しで更新する時間が出来るから。

愛想つかして「もう見にこねぇよ!」って言わないで


・・・阿呆なこと書いとりますが、恥ずかしながら、なんとか生きております
もうまもなくで更新を再開しようと思ってるので、見捨てず、もうしばしお待ち下さい

パズー・オブ・ジョイトイ

2005年09月30日 | 日々
犬って、相手に降伏する時とかにお腹を見せて、「参りました!」って意思表示をするらしいですけど、その反対に、安心しきってると同じようにお腹見せるみたいっすね。

で、パズーも例に漏れず、インリン様に負けずとも劣らないってな感じで、大事なところ丸出しで熟睡しちゃっております。

これ、先週の三連休(休めませんでしたが)の最後の日の夜に撮った写真なんですが、散々暴れ回った後、疲れ果てたのか、もう油断しまくり。軽くイビキまで聞こえてくるっていうんだから、寝るのにも気合い入っております。

…はぁ、早くパズーと遊びてぇ

ティム・バートンのコープス・ブライド

2005年09月29日 | 映画
疲れが溜まっているせいか、ネガティブな感じが続いちまいましたが、何事も前向きが一番。なんとか、ポジティブシンキングで行こうと思いますです。

そんなことをつらつらと考えつつ、今日は10月22日から公開予定の「ティム・バートンのコープス・ブライド」を見て参りました。こないだ公開された「チャーリーとチョコレート工場」のティム・バートン監督とジョニー・デップがまたもやタッグを組んだ最新作。またもや、と言いつつも、撮影時期がちょっとカブってたらしいですけどね。いろんなところで見るインタビュー記事なんかも、お互いに絶賛しあったりしてるし、本当に仲良しさんなんすね、きっと。ちなみに、ジョニー・デップは今回、主役の声を担当してます。

そんな、仲がどうとかはどうでもいいんですが、肝心の映画の中身は、いわゆるストップモーション・アニメーション。人形劇っていうか、パペットを少しづつ動かして撮影して、アニメーションにする。そう、今、ディズニーランドのアトラクションにも登場して大人気の「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」みたいな感じですね。あの作品もティム・バートンが関わっていた(監督はしてないですが)ので、あれを思い浮かべてもらえればバッチリだと思います。

舞台は19世紀のヨーロッパのとある村。親同士が決めた結婚に戸惑っていた男が、ひょんなことから死体の花嫁に気に入られてしまい、奇妙な三角関係に発展していく…っていうもの。なんかそれだけ聞くと、コメディっぽく思われるかもしれないですけど、なかなかどうして、ロマンティックな作品になってました。

花嫁が住む死後の世界を、色彩豊かに。男が生きてる現世を、暗いモノクロームで表現するなど、全編ティム・バートン節とでも言うんでしょうか、ダークでゴシック、そしてコミカルさをも感じさせる彼独自の秀逸な世界観は今回も健在で、ファンの方は存分に楽しめると思います。まぁ、反対にその世界観に馴染めない人は、ただの気味悪いキャラクターたちがうじゃうじゃしてるっていうだけで終わっちゃうかもしれないですけど。「ナイトメア~」がOKだった、っていう人だけ見た方がいいかも

でもねぇ、そのキャラクターたちが本当に可愛いんすよ。さすがに傑作「ナイトメア~」のコワカワイイっていう感じには及ばないにしても、ガイコツ・ボーイ&ガールとか、ガイコツの長老さんとか、良い味出してるキャラがいっぱい登場。スクラップスっていう骨だけの犬も登場するので、犬好きな僕にはたまらないものがあったし。

そして何よりも、やっぱりアニメーションの技術は凄いっすね。なんでも、12時間近く撮影して、やっと1秒か2秒になる、っていうんだから脱帽っす。そんだけ緻密に撮影しただけあって、キャラクターたちが繰り広げるスムーズな動きは絶品。最近、流行ってるCGとはまた違った手作りの温かさっていうんでしょうか、良い感じなんすよね。

少なくとも、東海地方で夜中にテレビでやってるユーファクトリーのCMとは、やっぱり月とスッポン。一見の価値ありだと思いますです。

…ローカルネタですいません


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命の重さ

2005年09月28日 | 日々
昨日の続きって訳でもないんですが、万博最終日、先週の日曜日の昼頃、僕は所用で名古屋駅にいました。いつも以上に人がたくさんいて、僕は仕事してんのに、みんな楽しそうでいいなぁ、なんて卑屈なことを考えながら歩いていたんです。

すると、突然、警察官のみなさんがドドドーってな勢いでやってきて、なんだなんだ?ってなもんで野次馬さんなどが大集合。駅が騒然な雰囲気になってました。

そんな僕も、会社に戻らなきゃいけなかったんですが、何なのか気になってしばらく見てたんです。すると、ほどなくして黒塗りの車が数台到着。そこから小泉さんと皇太子さんらしき人が降りてきて、SPらしい黒いスーツ軍団が取り囲みました。その間、ものの数秒ってところでしょうか、SPに囲まれながらあっという間に駅の中に消え、集まった野次馬さんたちも、あっという間にばらけていったんです。

後から知ったんですが、万博の閉会式に来てたらしいっすね、おふたりさん。お忙しいだろうに、わざわざ名古屋くんだりまでご苦労さんなこった、って思いつつ、僕もその場を立ち去ろうとしたんですが、ある人が視線に入ってきたんです。

アルミ缶がたくさん入ったゴミ袋を2つ、まるでサンタクロースのような格好で持ってるおっさん。そう、いわゆるホームレスな人でした。ボロボロの服を着て、脂ぎって顔にぺたって張り付いた長い髪の毛。無気力っていうんでしょうか、力のない視線を、小泉さん&皇太子さんが入っていた駅の中に投げかけてました。

別に宗教的なことを書くつもりは、これっぽっちもないんですが、小泉さんも皇太子さんも、そしてもちろんホームレスなおっちゃんも、おんなじ人間っすよね? おんなじように母親のお腹で十月十日を過ごして、おんなじように、オギャーって泣きながらこの世に生まれたんすよね? 

でも今は、かたやSPに囲まれてバリバリ守られている。かたや風呂も入れずに、力のない視線を漂わせている。

政治家だった父親を持つ小泉さんと、天皇が父親だった皇太子。おっさんの父親はどうだったんだろう? 同じ命を持った人間なのに、たまたま親が違ったっていうだけで、これだけ違う人間になっちゃったんだろうか? それともホームレスのおっちゃんは、親が違ったっていうことだけじゃなく、生まれた後の努力が足りなかったんだろうか?

総理大臣だろうが天皇だろうが、彼らを守るSPさんだろうが、そしてホームレスのおっさんだろうが、ひとつの命っていう意味では同じはずなのに、この落差は何なんだろう? 命の重さって、みんな同じじゃないんかなぁ?

そして、かたや万博だぁ、お祭りだぁ、って言って喰っちゃ騒いでる国がある。かたや貧困に喘いで、毎日たくさんの子供たちが死んでいく国がある。その貧困の国に生まれた人たちは、そこに生まれたくて生まれたんだろうか? 万博成功万歳!ってただ浮かれてていいんだろうか?


……なんか、どんどん脱線して何書いてるのかよく分からなくなってきましたが、溜まった疲労も手伝ってか、そんなことをぼんやりと考えてしまった日曜の昼下がりでした。

でも、僕の命の重さって、どれくらいなんだろう?

マツリノオワリ

2005年09月27日 | Weblog
またもや更新が滞っておりますが、世間的な3連休は休むことも出来ず、ヘロヘロになっていたのでご容赦下さい。朝晩はめっきり涼しくなって、Tシャツだとちょっと寒いくらいになったから、暑さにめっぽう弱い僕にとっては嬉しい限りなんですが、まさに貧乏暇なしなこの生活。体力的にも精神的にも、ちょっとだけ疲れちゃったりしておりますです。

んなこたぁどうでもいいんですが、やっと終わりましたねぇ、地球博。前にも書いた通り、思いっきり否定派な僕だったりするんですが、何はともあれ、テロとか起きずに無事終わってくれて良かったと思ってたりもします。まぁ、悪口を言い出せばキリがないので書きませんが、とにかくね、無事が何よりっすよ。

でも、ひとつだけ言わせてもらうと、「入場者が2200万人を越える。国民の5人に1人が行ったことに」なんてことをニュースでチラチラ見たんですけど、それだけは違うやろ、と。

確かにたくさん全国から来たっていうのは事実かもしれないけど、そのほとんどが地元民でしょ。それに、修学旅行や社会見学っていう名目で、来たくもないのに無理矢理行った学生さんたちとかもいたと思うし。それより何より、会場周辺の人たちですよ。毎日行って皆勤賞でした! なんて言ってるおばちゃんがニュースで取り上げられてたのを見たんですが、これがすべてを象徴してんなぁ、と思った次第です。

全期間入場券(何度でも入場可能なチケット)持った小学生や中学生が夏休みに入り、暇を持てあまして会場へ。

・朝一で入り、ご飯を食べに一回出て、
・すぐまた再入場して、一通り回って疲れたから昼寝しに戻って、
・起きたら会場へまた再入場。今度は晩ご飯を食べに一回帰り、
・食べた後に散歩がてらに再入場。

これで入場者は1人なのに4人が入場したことになる。夏休み中はもちろん、2学期に入ってからも学校休んでそんなことをしてたお子ちゃまたちを、僕は少なくとも7人は知ってたりします。

それに、お子ちゃまたち以上に暇を持て余してる会場近隣の主婦の方や、おじいちゃん、おばあちゃんなどなどが何度も何度も入場した結果だと思うんですが、どうなんでしょう? ニュースの映像とか見ても、会場にいるのは子供かおっさんおばさん、おじいちゃんおばあちゃん。そう、若者はあんまりいなさそうなんすよね。実際に行った人の本当の数って、よく見積もっても、半分の1000万人くらいなんじゃないかなぁ。

もちろん、それだけじゃ2200万っていう数字には届かないかもしれないけど、マスコミの報道が「万博はこんなに凄いよ!」的な報道ばかりなので、ちょっと文句をつけたくなっちゃったりした僕。すいません、根性曲がってる阿呆なんで許してやって下さいませ。

と、書いてるとこんなニュースが。

愛知万博 閉幕から一夜、リニモはガラガラ 前途多難?

お祭りが終わって、好景気って言われてたこの地域がどうなっていくのか。黒字が出たとか報道されてたけど、そのほとんどが天下りした官僚さんたちなどのオエライサンの懐に入るだけだろうし、いろんな意味で、これからが見物ですな