Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

国際人?国際化?

2005-11-29 00:30:12 | 気の向くまま
私は日本人として、とか、日本人だから、などと平気で言ってきたほうである。中学のころから平均の人間よりも少し強めのナショナリズムを持っていた。今は33になったが、ひところに比べれば何かと日本がどうこうと言わなくなった。それは別に今の日本に絶望したとか、今住んでいるアメリカのほうが好きになったから、ではなくて、ただなんとなく言わなくなっただけである。
私が日本にいるころから経済のグローバル化、日本人の心の国際化が叫ばれていた。アメリカに住むということは、それだけで国際人の仲間入りをしたような、そんな気分をはじめは味わっていたものだが、本当の意味で自分自身の国際化を果たし始めたのは、いろいろな民族、文化、特にわれわれの普通の常識では理解できない他国人の行動に触れてからだ。
特にアメリカ人の行動に関して言えば、几帳面な日本人には理解できないいい加減な行動に接することも多い。この間もうちの職場の暖房器具が調子が悪いので修理に来てもらったのだが、あれが悪い、これが悪い、と言った挙句、まったく関係のない煙突を修理して、そのあと雨漏りのする始末である。職場での出来事であったから、すべてアメリカ人の大家が支払いをしてくれたが、自宅で何か修理が必要になったときもいつもこんな感じであった。これまで、「俺が日本人だからわざとやってるんじゃないか?」と言う疑心暗鬼に陥ったりもしていたが、アメリカ人の大家が同じ目に逢っているのを見て、ああ、これがアメリカなんだ、と納得してしまった。
今はメールなどで世界中の人と情報を共有できる時代になった。今の10代、20代の人たちは私の年代とは比べ物にならないくらい国際化のプレッシャーを受けているんだろうな。面白い時代になったものだと思う。
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