Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

ガソリン価格

2008-09-13 03:04:26 | 政治
原油価格が高騰し、ガソリン価格も上がって家計を直撃。

日本でももう聞き飽きた、といわれるでしょうか。原油価格の高騰が過去に無いペースで進み、その急激な上昇の仕方はいろいろな方面に影響を与えています。日本でも漁師さんが一斉休漁してみたり。

しかしそもそも「一体誰が原油の価格を決めるのか」考えたことがありますか?

ガソリンスタンドを経営する会社ではもちろんありません。自分の会社が儲かるために全世界のガソリンスタンドの値段を1日で1ガロン100円近くも値上げをすればそのガソリンスタンドは焼き討ちにあうことでしょう。

実際同じガソリンスタンドで、昨日1ガロン3ドル59だったものが、今日は4ドル29セントに上がっていました。1ドル100円としてなんと60円もの値上がりです。

焼き討ちにあうことなくらガソリンを売る会社は合法的に値上げをして昨日よりもっと儲けているのですが、これはまさに市場原理に名を借りた詐欺行為に近いと感じるのは私だけでしょうか。

冷戦が終わって十年以上が経ちました。

簡単に言えばアメリカを中心とする資本主義陣営とソビエト中心の共産主義陣営の戦いでしたが、結果は皆さんご存知のとおりです。

それから十数年後、どうも資本主義経済を経済システムの中心とする国々は「自分達はこの冷戦に勝った。資本主義こそが最高の経済システムだ。」と勘違いしてしまったようです。

私は今回の原油価格暴騰の問題の根底には、そういう人々の誤解が根底にあったのではないかと思っています。

人の心は金で買える。

そう豪語した堀江さんを、私は嫌いではありませんが、やはり何か勘違いしているのではないかと思います。

共産主義と資本主義がしのぎを削ってその覇権を争っていたころは資本主義側にもある程度の「良心に基づく制約」を自らに課してきたはずです。そうでなければあの当時、「そら見ろ、資本主義だって欠陥だらけじゃないか」と人々に思われてしまったでしょう。

逆に言えば、共産主義という競争相手がいたからこそ、この資本主義というシステムも円滑に運用できていたのかもしれません。

しかしそのライバルは消えてなくなりました。

資本主義の天下到来です。お金があって余裕のある人はますますお金を引き寄せるべく余ったお金を投資に回します。投資することはもちろん国からも認められていますし悪いことではありません。問題は「自分だけが儲けてやろう」と考える人間の強欲です。それをこの経済システムが認めてしまっているのですから如何ともし難いのです。

良い事はと言えば、「石油依存」から抜け出す良いきっかけにはなりますね。一市民はあくまでも前向きに考えるよりほかはありません。





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