Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

新規開店

2011-01-13 22:35:03 | アメリカで商売
先月27日にとりあえず前の珈琲店の引越しは終わりました。

前の店にあった物を全て新しい場所に移した、と言う意味です。

引越し自体は州からの強制移転の対象になったと言うこともあり、比較的スムーズでした。

が、しかし。

新しい場所で新たなスタートを切るわけですがこれが一筋縄でいきません。

第一今私は風邪でダウン寸前です!

新しい場所では厨房があり、料理好きの私にはおあつらえ向きだと喜んで越してきたのはいいものの、開店するまでの道のりは険しさを増しています。

まず第一に金がない!

まあこれはどのご商売にも当てはまるでしょうが...金がうなるほどある人は商売などしないでしょうね。

開店にかかる費用は明らかに想定の範囲内を超えてます!(古いか)

と、まあマイナス面は確かにありますが今回は6年前前の店を立ち上げた時と違って大きく違うプラスの面があります。

まず第一に私自身商売にもっと身を入れるようになったことでしょうか。

20代後半に立ち上げた商売はとんとん拍子に進み数年後には自宅を購入出来るほどになりました。

私も弱いもので濡れ手に泡のような状態になると仕事に対する意気込みも薄れ、だんだん楽なほうへ楽なほうへと流されてゆきました。

今思えば前の妻の離婚の事件は半分は自分が招いたことだと言えます。

志を失った男ほど情けない物はありません。

この度前の店が強制移転の対象になったにつき、地元の自治体から支払われる物がある反面、その支払いを受けるためにいくつか公的な文書を作成しなくてはなりませんでした。

その過程で改めて「6年前よくこんな金の使い方をしたもんだ」と思わされました。

金の巡りが良くてそれが自分だけの力で成せたと勘違いした場合大きなしっぺ返しを受けるものかも知れません。

新しい商売の行方は全く未知数です。

ただ今回、

「助けが必要なら言ってくれ。」

「掃除くらい手伝って上げられるよ。」

「一体いつ開くんだ?お前の珈琲を待ちきれないよ。」

そんなアメリカ人や日本人のお客さんの声を毎日有難く聞きつつ受けられる援助は受け、最後に責任を取るのは自分なんだと言う気持ちを日々強くしています。

「お前そんな声で明日大丈夫なのか?」

そう言う彼はうまく行っていた以前の商売で私のところで仕事をしてくれていたアメリカ人です。今度すしを再び商売に取り入れるに当たり6年ぶりに帰ってきてもらいました。

「心配してくれるのは有難いが商売人には休みはないんだよ。明日は宜しく頼むよ!」

私の体が持てばの話ではありますが...
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