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数学が苦手な中学生には、2つの理由がある<前編>

[2020年1月25日 更新]
長年、塾の仕事をやってきた。
そこで”数学・算数の苦手な子”には共通点があるという結論に至っている。
今回はその話をしたい。

これから中学生になる、小学生のお子さんをもつ保護者にも読んでもらいたい。

◆算数が苦手な子<1>国語力がない
文章題が苦手な子は少なくないが、まず間違いなく国語力がない。
つまり「何が分かっていて、何を問われているのか」が理解できないのだ。そりゃ解けない。

例えば、
赤いリボンと白いリボンがある。
白いリボンは赤いリボンの0.8倍より3cm長く、127cmある。
 赤いリボンの長さは何cmか。


もちろん算数の問題だが、解けない中学生もいる。
文章題に小数や分数が加わっただけでお手上げ、と考えてしまうのだ。

こういった問題を解くとき、お薦めなのは可視化すること。
分かりやすく言うと、図や絵で考えることだ。
リボンの絵を2つ書く。つまり線分図で考えればいい。

ところが国語力のない子は、これができない。
「何が分かっているか」を表現できないのだ。
またこういう子ほど間違いを嫌がる。勉強していて間違えるのは当たり前。恥ずかしいことでもカッコ悪いことでも何でもない。
でも間違いを認めず、同じ間違いを繰り返すのは究極にカッコ悪い。

間違えてもいい。
そういう環境を作ってやることこそ、大人が子供にやってやるべきことだ。

国語力をつけるのには時間がかかる。
定番で申し訳ないが、本・文章を読む習慣こそが国語力アップには欠かせない。

◆どうしたら子どもが本を読むようになるか
これは簡単。2つのポイントを押さえるだけでいい。
・読書を強要しない
 ・親が楽しそうに本を読んでいる

周りの大人が、時間があるごとに本を読んでいる姿を見せていたら、そこにいる子どもが興味を持たないわけがない。
上記の2つのポイントを押さえていて「それでも本は嫌い」という子を、私は見たことがない。

間違っても「本を読め」と言いながら、大人がスマホをいじっている姿を見せてはならない。
子どもの前でスマホゲームをやっている姿を見せることに、1つも教育上のメリットはないと思っている。

大人はゲームをするな、と言っているのでない。やりたければやってもいい。
ただし子どもの前ではやるべきではない、と言いたい。

子どもが宿題をやっている横で、親がスマホゲームをやっている。
こんなおぞましい光景はあるだろうか。

無論、これらは私の価値観である。
「私はそうは思わない」というのなら、どうぞあなたのお考え通りにしたらよかろう。
人生は自己責任だ。

続きは明後日。
2020年から日曜日は原則、更新しないこととした。


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