2019年度入試で、高校からの入学を認めない私立高校を紹介する。
これらの学校に入りたければ、中学受験（あるいは小学受験）に合格しなければならない。
いわゆる「完全中高一貫校」である。
＜男子校 12校＞
武蔵、麻布、芝、高輪、海城、成城、早稲田、獨協、攻玉社、駒場東邦、東京都市大学付属、暁星
成城が2019年度から高校募集を停止する。
なお成城大学の付属校は「成城学園高校」であり別物。そちらは高校からも入学できる。
中学受験のいわゆる御三家（開成、麻布、武蔵）のうち、高校募集があるのは開成だけ。
新御三家（駒場東邦、海城、巣鴨）のうち高校募集があるのは巣鴨だけである。
＜女子校 33校＞
大妻、共立女子、女子学院、白百合学園、雙葉、三輪田学園、頌栄女子学院、聖心女子学院、東洋英和女学院、普連土学園、山脇学園、学習院女子、跡見学園、桜蔭、香蘭女学校、品川女子学院、鷗友学園女子、恵泉女学園、昭和女子大学附属昭和、聖ドミニコ学園、田園調布学園、田園調布雙葉、目黒星美学園、実践女子学園、東京女学館、大妻中野、光塩女子学院、立教女学院、女子聖学院、富士見、吉祥女子、晃華学園、大妻多摩
男子校の3倍近い数。
中村中学校が2018年から、9年ぶりに高校募集を再開した。2名が推薦受験し、2名とも合格している。
和洋九段女子も2018年度から高校募集を再開している。
ただ、募集定員は5名。2018年度入試は1名が受験し合格者ゼロという厳しい結果に。
高校から入らせたいと思う塾講師はまずいないだろう。
＜共学校 4校＞
開智日本橋学園、三田国際学園、渋谷教育学園渋谷、穎明館
開智日本橋学園は旧名が日本橋女学館。
三田国際学園は旧名が戸板女子。2015年度から校名が変わり、女子校から共学になった。2018年度から高校募集を止めている。偏差値50程度の高校だったが、大きく化けたのは中学受験を知らない方でもご存じであろう。
◆都立志望の女子には私立の選択肢がない？
問題なのは都立高校を志望する女子には、上位の私立併願校がないということだ。
慶應女子か豊島岡女子くらいしかない。しかも豊島岡女子は高入生が実績を出せないことで有名。
豊島岡女子については原稿用紙10枚くらい語れることがあるが、ここでは語るまい。絶対に高校から入らない方がいい。
淑徳のスーパー特進コースに入れるのは馬鹿げている。
東大合格は毎年1名いるかどうか。1学年500名前後と都立高校より生徒が多いのに、である。
錦城も五十歩百歩。
雑誌等の「偏差値」はあてにしちゃいけない。
偏差値50程度でも、通知表さえ良ければ淑徳には入れる。
それで東大なんて行けるわけなかろう。
通知表がよく、偏差値が取れない受験生は、単願で大学付属高校に行く。
または、レベルを下げた都立に行き、指定校推薦で大学に行こう。
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