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2020年度入試 豊島学院高校の実情

東武東上線の北池袋が最寄駅だが、東武東上線を利用している人以外はターミナル駅である池袋を利用している。
池袋から徒歩15分。

城北地域や埼玉県南部の受験生には、併願校としておなじみの豊島学院高校。

先日、塾対象の高校説明会があったので参加した。
一般の方には「塾対象の説明会」が分からないと思うので、その様子をお伝えしたい。

参加者は200名超。毎回、地下2階の講堂で行われる。
携帯の電波が不安定。

私は開会10分前に会場入り。
塾対象説明会では、最前列が間違いなく空いている。
前の席の方が、しゃべっている人の表情なども見やすいのにね。

塾説明会はどこでもそうだが、11時の開会以降に入ってくる不届き者が多い。

朝8時開会とかじゃない。
ラッシュもない午前11時に遅刻するって、どういう神経をしているのだろうか。
自分は招かれた客だから、遅れても構わないって思っているのかな?

遅刻をしてくるのは、9割がたラフな恰好をしたオッサン・オバサン。きっと個人経営の塾の人だろう。
若い遅刻者は少ない。きっちりした恰好の遅刻者も少ない。
組織人なら、ある程度のマナーが身についているのだろうね。

個人塾の塾長は、誰にも叱られることなくやってきているから。
これで教え子には「宿題を期限までに出すのは常識だ」などと言っているのだろうから、笑わずにはいられない。

たいていの塾対象説明会ではお土産が出る。
お茶とお弁当だけでなく、交通費としてプリペイドカードや現金を配るところもある。
上記のオッサン・オバサンの多くは、それ目当てで来ている。
「この人、本当に塾で教えてるのか?」と思うようなロートルもちらほらいる。

遅刻してきたあげく、会の途中で弁当持って帰っちゃう奴とかもいる。
私立高校は、塾関係者に腰が低すぎる。
生徒を送り出してくれる塾には頭が上がらないからだろうが、我々からすれば高校職員がへりくだっていようがいまいが、いいと思う高校しか生徒や親には勧めたくはない。

お土産くれるとか、そんなのはどうでもいいのだ。
いっそのことお土産などは廃止したらいかがかな。

◆学校の取り組みは、何もアピールがなし
こういった説明会では
1. 高校の紹介→指導方針や指導内容など
2. 受験情報→単願・併願の基準や加点情報など
を教えてくれるものだ。

特に1は、校長先生がしゃべることが多いのだが、そのしゃべりに熱が入っているかどうか。
これで入学した子がどう扱われるかがある程度分かる。と私は考えている。

今回は校長先生が10分ほど話をしていたが、特にいい情報はもらえなかった。
特に印象に残ったのが締めの言葉。
海外留学やClassiを使っていることを話した後に「うちも他校と同じようにやっています」

この一言にこの学校の先を予測できる気がした。
もちろん悪い意味で、だ。

私学(私立の学校ね)は創立の理念や、教育方針に共感させることが、都立高校との差別化では大事なことだと思っている。
それが豊島学院には感じられなかった。
学校案内のパンフレットにも学校沿革、つまりこの学校の歴史が何一つ書いてなかった。
むしろ「豊島実業高校の時代をなかったことにしたいのだろう」と私は感じている。
30年前は、今のように大学進学色を全く感じない高校だったのを知っている者も少なくなっているのだろう。


◆進学実績は壊滅的
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上記の表は、学校案内に書かれていた数値を表にまとめたもの。

国公立大の合格はすべて関東以外。
首都大も埼玉大も都留文科大も今春はゼロ。

早慶上理と書いてあるが、今春は早慶合格者がゼロ
上智大が1名。東京理科大2名だった。
例年は少なくとも1名の早慶合格者がいるものだが、残念な結果になったようだ。

今春は、あらゆるカテゴリーで過去5年の最低記録をマークしている。
現高校2年生から「スーパー特進類型」が復活したので、2021年春には多少の復活を遂げる可能性はある。
まずは来春どうなるのか、楽しみだ。

なお今回の説明会で、この進学実績の凋落については一言もなかった。
説明会は2日間実施なので、別日には言っていた可能性はあることは伝えておきたい。
たぶんないだろうけど。

唯一の救いは、パンフレットに惜しげもなく結果を書いていること。
隠さずこの実績を開示しているのは、ある意味ですがすがしい。

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