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偏差値50を甘く見るな

[2021年1月日 更新]
東洋大学 偏差値37~47。
ある受験情報誌に載っていた、駿台予備校模試の偏差値目安である。
最高が文学部。理系の理工学部やライフデザイン学部では偏差値30台でも合格できるということだ。

これをみてキミはどう思っただろうか。
「おれVもぎ偏差値50くらいあるから、東洋大の一番上でも余裕で受かりそうじゃん」などとアホなことを考えてはいないか。
Vもぎ偏差値50では、東洋大に一般入試で受かるのはまず無理。さらに難度の低い東洋大学第二部でも無理だ。

今回はこの話をしておく。

◆偏差値50は母集団の真ん中
詳しくはこの記事を読めばわかってもらえるはず。

上記の駿台模試は、大学受験模試の中でもハイレベルなことで知られる。難関国立大や早慶上智大などを受けるような子が多く受ける。
逆に中下位都立高校で採用されている進研模試。駿台に比べると受験者レベルが低いため、偏差値も甘めに出る。
受験者のレベルが違えば、偏差値50の意味も違ってくる。

表を使って説明しよう。



横の1~10はその世代の学力レベルだと思ってほしい。10が良く、1は悪い。
赤線が中間点。偏差値50と思えばいい。

小学生全体を表しているのが黄色い表。全自動を10に学力分けしたと思えばいい。
そのうち成績上位の児童は私国立中学校に進学する。東京ではほぼこの傾向通り。この子らは(付属の高校に進むため)高校受験はしない。
公立中学校にその子らはいない。中学受験せず残った子らが母集団となって高校受験が始まる(紫色の表)。同年代の上位層がごっそり抜けた中での争いである。
高校受験での偏差値50は、同年代のなかでは上位6割にも入れない。

さらに大学受験。
大学受験は全員がするものではない。東京でも大学進学率は65%程度。大学に行かない者の多くは学力の低い層である。また大学受験のタイミングで私国立の中高一貫校に行った子らも参戦する。母集団のレベルがハネ上がるのだ(緑色の表)

この時点での偏差値50は、同年代の上位3割くらい。高校受験で言えば上位12%あたりにいる層である。
Vもぎ偏差値で62取っていて、大学受験では偏差値50くらいになると考えたらいい。
もっとも大学受験でメジャーな偏差値は河合塾模試のものだが、河合塾模試で東洋大の合格目安は文系なら偏差値55前後。理系は50前後。
文京高校や目黒高校にいて、学校の中で真ん中くらいの位置だったら大学一般受験で日東駒専に受かるのは難しい。「とりあえず日東駒専」とかいう奴がいるがナメるな。

高校に合格したら、VもぎWもぎの偏差値なんてもう意味はない。
高校1年生のうちに進研模試以外の模試を受け、自分の未熟さに早く気付いた方がいい。


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