都立に入る!

一般入試 倍率の推移 <旧5学区>

[2019年11月20日 更新]
都立高校一般入試の実倍率を、旧学区ごと11年分(平成21年度~31年度)の移り変わりを見てみる。
全日制普通科(単位制を除く)のみ集計している。
なお旧5学区とは、台東、荒川、足立、中央区のことだ。


◆やはり低い
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男女ともに低い。
23区は旧1~6学区にあたるが、旧5学区はダントツで倍率が低い。
今春2019年度入試で実倍率が1.5倍を上回ったのは上野高校、江北高校、足立高校の3つのみ。
低倍率になる理由は2つある。

理由1 地理的な問題
中央区を除く台東区・荒川区・足立区は東京都の北東部にある。
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<画像提供:Craft MAP>

多摩地域から、23区を横断して旧5学区にまで来るケースは少ない。
また、品川区や大田区などいわゆる城南地区からわざわざ通いにくい所へ来るケースも少ない。
せいぜい旧4学区の北区や板橋区、旧6学区の葛飾区や墨田区など隣接するところまでだ。
(江戸川区からは電車で行きにくい)

理由2 魅力的な中上位の学校がない
こっちが本筋。
そもそも入試問題の自校作成校は1つもない。

旧5学区の全日制普通科高校、10校をレベル順に並べると
 白鴎高校(グループ作成問題)
 上野高校
 江北高校
 足立高校
 足立新田高校
 竹台高校
 足立西高校
 淵江高校
 青井高校
 足立東高校

白鴎高校は中高一貫校で、高校募集停止することもあり倍率は低迷。
2017年~2019年度の倍率は
白鴎高校 実倍率
男子 1.18→1.24→1.48
女子 1.25→1.30→1.21

実質の旧5学区トップ校は上野高校。
他の学区では3~4番手校と同等な上野高校が、旧5学区ではトップ校なのだ。

残り8校は偏差値50以下。
学力が真ん中より上の受験生にとって、旧5学区には上野高校しか選択肢がないのである。

◆逆に「狙い目」でもある
旧6学区の南葛飾高校のように、学力下位校でも2倍弱の実倍率になる高校もある。
旧5学区の淵江高校が同レベルだが、倍率は雲泥の差だ。

2017年~2019年度の倍率は
淵江高校 実倍率
男子 1.35→1.19→1.14
女子 1.27→1.11→1.07

南葛飾高校 実倍率
男子 1.92→1.60→1.67
女子 2.00→1.52→1.78

旧5学区に住んでいるのなら「入りやすい学区でラッキー」と思ったほうがいい。
近隣の区に住む受験生も、旧5学区は狙い目と知っておこう。
すべて数字が示している。

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