[2020年6月29日 更新]
今回で最後。
6/23の塾対象説明会で聞いた有益な情報を、皆さんにお伝えする。
が、ちょっと考えさせられることがあった。
「せっかく入手した限りある者しかもたない情報を、細かくブログに載せないで欲しい」
日比谷高校の塾対象説明会に参加した塾関係者から、こんな意見をもらったのだ。
「ニャロー! バーロー」
と思ったのだが、よくよく考えればこの方の考えることも分かる。
せっかく私は苦労したのに、ラクにタダで情報を受け取る奴がいるのが許せない。イヤだ。そういうことだろう。
だったらこのブログだけ読んでいればいいのだが、それはやめた方がいいよね。このブログはあくまで私の見解であり、100%正解ではないからだ。
そもそも私がこのブログを書いているのは「塾講師になりたての頃、こういうことを知ってたらあの子は合格してたかもしれない」という思いから。若い塾講師や保護者さんに読んでもらって、少しでも役立てばいいなと思ってるから。
私自身はこのブログを辞めても何も困らない。文章を書くスキルがちょっとついたし、暇つぶしにはなるし、何より書くのが楽しい。
思いっきりクローズドなブログにして、その人たちだけに有益な情報を流すのも面白いかもしれないな。100人くらいに限定してね。もしくは10人くらいでも面白い。
いっさい公開しなくてもいいんだが、たまに反応いただけるのが面白いんですよ。
だからしばらくはこの形で続けつつ、別の形も準備していきます。
◆日比谷高校の合格実績
ここから本題。
2020年度大学入試はセンター試験最終年ということで、特に難関私大や国公立大の安全志向が進んだようだ。
早慶上理、MARCHの9大学すべてで志願者数が昨年度割れだった。
日東駒専も日大だけが志願者増だったが、昨年度の志願者がアメフトタックル騒動で少なかったのが原因。みんな忘れるのね。
会の中でも強調していたのが「国公立大の合格実績」
昨年度と比べ現役生の合格数がかなり伸びている。
国公立大 118→148
国公立医学部医学科 9→29
私立の医学部医学科も
12→31と倍以上の合格者数である。
東京一工 50→49
ここは減少しているが、ほぼ同数だ。
なぜいい結果が出せたのか。
それは「他校の受験生が弱気な出願になる中でも、志望校を変えない。後期日程にも挑む」という姿勢が学校の中に蔓延していたということ。
センター試験でイマイチの結果であれば、国立大はランクを下げたり私大一本に切り替える受験生も少なくない。でも日比谷生はそうならなかった。だから結果を出せたということだ。
都立でも私立でも上位校は、互いを尊重して勉強する空気がある。
これがいい高校に行く理由と言っても差し支えあるまい。いい先生、いい仲間がいつも周囲にいるのだ。
高校生は周りの影響を良くも悪くも受けやすい。それがいい方向に作用したといえるのが、今春の日比谷高校の結果だ。
◆進学実績を出さない理由がある
日比谷高校は毎年、合格実績を公表しており進学実績は公表していない。
<過去記事:都立高校 進学実績を出しているのは>
その理由をぶしつけながら直接、武内校長先生に聞いてみた。
その理由は2つ。
理由1 現在までフォーマットが合格者数であり、それを変更しなければならない
過去のデータとずれてしまうので、今のままでやりたいということだろう。まぁ納得できる。
理由2 受験生のほぼ全員が国公立大が第一志望。私立の合格数はそれほど意味をなさない
これは私には刺さった。
私立大の合格実績はおまけであり、見てほしいのは国公立大の実績だけ。
集まって欲しい新入生も「国公立大志望者」というわけだ。
今年は私立第一志望は3人しかいなかったとも武内校長はおっしゃってた。
高校入学時から、国公立大志望かどうかはわからない。もしくは決まっていない子もいるだろう。
しかし、高1・高2は文理分けをしない日比谷高校で勉強しているうちに「俺は国公立大に行くんだ」と考えるようになるということだろう。
知れば知るほど、味のある高校である。
日比谷に興味がなくても、学力が届かないであろうとも一度は見に行くことを薦める。きっと日比谷高校に行きたくなるだろう。
都立に入る! ツイッター 毎日役立つ情報。ミンナニナイショダヨ
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