[2020年6月30日 更新]
期末テストのある中学校は早ければ7月前半に定期テストがある。
中2、中3はもうとっくに準備開始しているだろう。問題は中1である。なし崩し的に中学校が始まり、授業もそこそこ進んだばかりで定期テストが始まる。まだ部活動も本格的に始まっていないのだから中学校生活としてはまだ中途半端な段階だ。
しかし容赦なく期末テストは行われる。
だったらそのための準備をしなくてはならない。
準備せずに期末テストを受けて撃沈。結果、私ってこの程度なんだと低いレベルのレッテルを自分に貼ることになる。そうすれば、通知表の3が普通で4などはるか雲の上の存在などと考えるようになってしまう。
通知表3はちっとも真ん中じゃない。上から85%までの中学生が通知表3以上だからね。
◆中1の子は何をしていますか
中1の子に「テスト勉強をしなさい」などと乱暴な指示を与えてはいけない。
テスト初体験なのだからテスト勉強も初体験。何をすればいいのかなど分かるはずがない。
だから最初のテストの時に「型」をしっかり教え込む必要がある。親でもいいし塾でもいい。
目標…テスト勉強の(短期)目標は点を取ること。
具体的な方がいい。中1なら90点以上。
最初の目標点が80点程度なのは、小学校の時のカラーテストが60点70点だった子だけ。
手段…テスト範囲でできない問題、知らないものをピックアップする。それをできる状態にする。そのためには問題集等を使い、細かくテストをしていく。
できるようになった問題を可視化するのだ。
「まずはやってみろ」なんて無責任なことは塾講師としては絶対に言えない。
中1の最初だけは「こういう風にやれ」で型にはめこむ。それが嫌なら塾なんて行かなくていい。自分でやればいい。
どうやったかを明確にして、テスト結果から「次はどうしたらいいか」を再検討する。
中学1年生の間に「自分に合った勉強方法」を身につけるためには、最初の定期テストの取り組みが重要。
最初にいい加減なテスト対策(もしくは何もやらない)をするだけで1年分くらい差をつけられてしまうと考えた方がいい。
◆最初のテストは点が取れてしまう
これがくせもの。
たいして勉強しなくても最初のテストは範囲も狭くそこそこの点は取れてしまう。
特に英語はアルファベットや基本的な英単語ばかり出る。小学生の時から英語の貯金がある子は無勉強でも100点とか取れてしまう。これがワナ。
勉強しなくても中学校のテストで点が取れると子どもは勘違いするのだ。
当然2学期の中間テストで点が下がるが、
「なんかちょっと違った。でも大丈夫。だって1学期は無勉強でも点が取れたし」といい方に考えて反省しない。で2学期期末テストも同じく悪い点を取る。
そこで「これはまずい。冬休みできっちり勉強方法を見直さなきゃ」と考えればいいが、100%ありえない。
なぜなら、そう考えられるような子ならそもそも1学期から考えて勉強しているからだ。そのまま3学期もダサい点を取ることになる。「次は何とかなるでしょ」と根拠なく考える。
人は自分の都合がいいように考えるものだ。
「たまたま運が悪かっただけ」
「本当ならもっと取れているだろう」
「次はきっと大丈夫」
今後も負け続ける者の思考である。
ギャンブルで「今回は外れたが、次の勝負で逆転できる」と根拠なく考える者と同じ。
こういうギャンブラーが次に勝てると思いますか?
勉強の世界で「一発逆転」なんてまず起こらない。
今年、日比谷高校に受かった337名は受かるための準備をしてきたはず。
不合格になった延べ297名の中にも受かるための準備をしてきた者はいるだろうし、1点差で不合格になった者もいるだろう。
だが、学力も内申点も足りないのに、記号問題がカンでばかすか当たって合格した者はまずいない。
入試や定期テストは「勝負事」であり明確に数字で順位付けされる。
ルールを知って準備をしたものが、たいていは勝てるようになっている。
ルールや勝敗基準の不明確な入社試験やミスコンテストとは違う。
テストには採点者の感情が入る余地がほぼない(ゼロではないよ)
そんなフェアなテストで点が取れないのは、100%自分の責任である。
点が良ければ全部が自分の成果。
点が悪ければ全部が自分のせい。
それを心得て、最初のテストに臨んでください。
最初のテストを「ただ受けるだけ」と「考えて準備して受ける」とでは1年分の学習の差がつくと考えた方がいいよ。
都立に入る! ツイッター 毎日役立つ情報。ミンナニナイショダヨ
コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。