◆定期テストが終われば、受験生の夏が始まる
約40日間の夏休み。この期間の過ごし方でその後の学力の伸びが決まる。
飛行機が飛び立つための助走をつけるのが夏休みだ。
全員が夏休み明けにぐんと成績が伸びるわけではない。
正しく過ごしたものが伸びる。
10~12月、そして年が明けたときに最高の位置に立てるようにするため、ぜひ塾の夏期講習を利用してもらいたい。
◆理科、社会は都立入試に沿った講習内容になっているか
塾向けの教材というものがある。
たとえばエデュケーショナルネットワーク社「新演習」や、教育開発社「新中学問題集」など。
これらの教材は汎用性が高い。つまりどんな都道府県でも使える教材だということ。都立高校入試に特化しているわけではない。
こう行った教材を使い、どの様な授業を行うか。
それが塾講師の腕の見せ所である。
「入試ではどういう形式で問われるか」
「どのような知識が必要か」
「どのような知識が必要か」
特に社会は、何が出るかを予想するのは難しい。
覚えるべきことが多いから。私の感覚では「理科の4倍は覚えるべき」だ。
逆に言えば、理科は模試や入試で出るであろうものは決まっている。
裸子植物なら、マツ・スギ・イチョウ・ソテツ。特にマツ。
古生代の示準化石ならサンヨウチュウかフズリナ。
消化酵素ならアミラーゼ。まれにペプシン。
全部覚えるべきだが「全部覚えろ」という指示はいい指示とはいえない。
覚える優先順位を明確にしてくれる。それこそが都立入試のために塾に行くということだ。
私はオリジナルのプリントを使っている。
毎年修正はしていくが、大きくは変化させない。作り上げた"型"で受験生の偏差値を最低でも55に持っていく。
社会はやや大変だがそれでも偏差値55は誰でも目指せる。誰でもだ。
それは正しい指示があってこその偏差値55。
理科社会に強い塾、近所で探して欲しい。
なおenaのようにオリジナルで教材を作っている塾もある。
それがいいことかどうかは別問題。結局は講師の腕に左右される。
◆「塾に行かない」はアリか?
結論から言えば「なし」だ。
塾に行かなくても成績が上がって第一志望に合格した子が周りにいる。などという理由を言うものもいる。
「お金があっても不幸な人がいる」「東大を出ていてもフリーターになった人もいる」といった極論と同じで聞く必要はない。
東大卒のうちフリーターをしている人の割合と、高卒のうちフリーターをしている人の割合。どちらの方が割合は高いだろうか。
少し想像をめぐらせれば分かるはず。
この夏、夏期講習を受けた子と受けていない子。
どちらの方が成績が伸びるだろうか。
よく考え、保護者のお財布と相談の上で夏期講習は受けて欲しい。
なお地元の人気塾だと、夏期講習から受けるのは至難のわざだ。年初で定員いっぱいになっている塾がごまんとあるから。
塾を本気で考えているなら、今日から動こう。
前にも言ったが、進学研究会の講習会は経験上おすすめしない。
<過去記事:Vもぎ 夏期講習会はおすすめか>
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