撮り鉄ブログ

https://www.zc.ztv.ne.jp/toritetsu/ 撮り鉄ギャラリー姉妹館です 

三年目に入ったコロナ感染症

2023年01月21日 | 雑記帳
琵琶湖岸の公園で見つけた梅
「もうすぐ」とは言えないが、春は確実に近づいているようだ

まだまだ寒い時期が続きますが、コロナ感染症の感染症区分の見直しなどという話も出ているので、私なりに情報を整理してみることにします。 

先ず、いわゆる第8波の感染状況ですが、厚生労働省のオープンデータから陽性者数と死亡者数をグラフ化してみました。


報道でも良く言われていますが、上記の期間で見ると陽性者数(青棒、下目盛)での60歳以上の割合は17%程度ですが、死亡者数(橙棒、上目盛)では97%程度と、死亡者が高齢者に極端に偏っていることが判ります。私も高齢者なので残念ですが「誰もが感染するが、亡くなるのは殆ど高齢者」と言えます。さらに上記105日間の死亡者総数は14,381人、第8波の死亡者数はかつてないハイペース(このリンクのDaily Deathsのグラフも参照ください)です。

さて、この数字は週ごとの陽性者数と死亡者数を見たもので、一人一人の感染者に着目すると2つの数字には時間的な時間的なずれがあり、この数字で死亡率を見るのは正しくありませんが、上記ページには死亡率の様な数字が無かったので、傾向を知るという目的で死亡者数を陽性者数で割ったグラフを作ってみました。



ご覧の様に年齢による数字の差は指数関数的で、もちろん高齢者の主たる死因である癌や心疾患には及ばないものの、高齢者にとっては依然としてリスクの高い病気であることが判ります。

2021年4月に書いた「一年ぶりに世界のコロナ惨禍の拡大を見てみる」という記事に年齢別の死亡率を書いていたので、今回の数字と比較してみました。2021年4月の数字は第1波~第3波の累計ということになりますが、今回の概ね第8波の数字と比較する限りでは感染した場合の死亡リスクは下がったと言えそうです。


最後に、気になるワクチンの効果についてのデータを探してみました。厚生労働省は膨大な感染者情報を持っているので、そのような分析があっても良さそうに思いますが、残念ながら国レベルでそういった分析をしたデータを見つける事は出来ませんでした。
一つ見つけたのは大阪府が行っている大阪府新型コロナウイルス対策本部会議の第81回(9月24日、概ね第7波までのデータ)の資料で、「現在の感染状況について」のP12に年代別にワクチンによる死亡率や重症化率の違いが纏められています。接種からの経過期間と回数の2つの要素が効果に影響しているとは思いますが、私を含めてリスク低減の為にワクチン接種をしておこう・・・という方には背中を押してくれるデータにはなっています。



新しいナントカ株で状況が一変すれば別ですが、「高齢者にとっては相変わらずインフルエンザより怖い病気」というのが数字からの事実で、一方で特に高齢者には残された時間にも限りがある訳ですから、せいぜいマスクとワクチン接種ぐらいしか有効な対策は無いというものの、そういった対策を施しながら、少しずつ以前の生活に戻していくしかなさそうです。
この記事についてブログを書く
« ちょっと残念、天井照明の「... | トップ | 久し振りの雪景色 »

雑記帳」カテゴリの最新記事