G7および近隣諸国の人口100万人当たりの累積感染者数、死亡者数、検査数
左側が昨年、右側が今年
連日コロナ感染者のニュースばかりで気が滅入りますが、ほぼ1年前、同じようなタイトルでG7や近隣諸国の数値をブログに上げていたので、その間の変化を見てみました。データソースは前回同様、4月11日現在のworldometerからとりました。
昨年の4月頃というと、2月頃からコロナ感染症が話題になり始め、緊急事態宣言の発出や学校が休みになる・・・なと結構緊迫感があったのですが、上表で見る患者数や死者数という意味では、今と較べるとそれ程大きな数字ではなかったことが分かります。それだけ我々の感覚が「コロナ慣れ」したということかもしれません。
今回も前回同様、台湾は突出して感染者数、死者数共に少なく、防疫対策が良く機能し続けているようです。韓国も比較的良く抑え込まれていますし、日本も少なくとも今のところは感染者数や死者数は他のG7諸国と比較すると低い数字に収まっています。
左は2020→2021の1年間の増加率(倍数)、右は死亡率の変化を見たもの
1年の変化を倍率でみたのが上の表です。G7諸国では1年で患者数が20~42倍に増加していますが、死者数は日本を除けば5~17倍で、全体で見ると患者数に占める死者数の割合が10%近かったのが2%程度に下がったことが読み取れます。日本は死者数の割合については大きく改善していませんが、元々患者数や死者数が少ないことと関係があるのかも知れません。
それにしても台湾はもちろん、韓国も感染拡大を比較的低く抑え込めています。日本も比較的良好な部類ではありますが、行政もワンパターンの三密回避、マスク・手洗いだけでなく、こういう数字から諸外国の対策を分析して施策に反映して欲しいものです。
日本国内の年齢別陽性者数と死亡者数、死亡率
さて、コロナ感染症は高齢者ほど重症化率や死亡リスクが高いと言われています。私も高齢者なので他人事ではなく、今回は東洋経済オンラインに掲載されていた数字を引っ張り出して死亡率を計算してみました。まさに年齢と共に加速度的に死亡リスクが高まっていることが分かります。
少なくとも予防接種をしてもらうまでは、より一層慎重に行動しようと思います・・・