漢和辞典ファン日記

初心者ですが漢和辞典ファン。漢和辞典に見つけるあれこれを記事にしてまいります。

「桜」の字は意外に単純なルーツを持つ。

2009-04-03 19:10:54 | 日記
sakura near yotsuya sta.やっぱりこの時期は桜(櫻)が気になる。

ただこの字。やはり思い入れがあるのは日本のみってことか、大した形成上の面白さはない。『新漢和大字典』によれば「会意兼形声。嬰は『貝二つ+女』の会意文字で、貝印を並べて、首に巻く貝の首飾りをあらわし、とりまく意を含む。櫻は『木+音符嬰』で、花が木を取り巻いて咲く木」。

「嬰」の方には面白そうな話もありそうだけど、それはまた別の話。

尚、日本の桜を「桜」と呼ぶのは日本語用法だとのこと。他にも「桜」の日本語用法として「馬肉」、客のふりをする「さくら」が挙げられてる。馬肉は色からその名がついたらしいんだけど、客を装う「さくら」はなんでだろうなあ。「とりまく」というような語源的意味から名付けられたものだろうか。

ところで新年度らしい歌。「深山木(みやまぎ)のその梢とも見えざりし桜は花に現れにけり」。

ここから「桜は花に顕る」という諺ができたとのこと。「日ごろは凡人の中にあって目立たないものが、何か事があったときに才能を現して非凡であることが知れることのたとえ」。

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