元彼女は風俗嬢
客から始まりついにお付き合いするようになりそのことを報告するブログです。しかし別れが・・・。
 



しばらくホットココアを飲んでボーっとしていた。


「話って何だ?」と思いながらありさを待った。


10分後ありさが現れた。



ありさ「ごめんね、片付けに手間取っちゃって。」


俺「いいよ。んで話って何?」


ありさ「うん・・・、Aちゃんのことなんだけどさ。」



俺は何となくだが話がAのことであることは感じていた。


Aが塾で何かしたのだろうか?


いやいや、そんなことを俺に言うだろうか?


とにかく話を聞くことにした。



俺「A何かしたん?」


ありさ「何かしたって訳じゃないんだけどさ、進路のことでさっき話してたの。」


俺「進路?」


ありさ「うん、もうすぐAちゃんも中3でしょ。だから進路の希望を聞いたの。」


俺「うん、それでアイツなんて?」


ありさ「・・・。」



ありさはここで黙ってしまった。


何か言いたくない事でもあるのだろうか?



ありさ「Aちゃん、泣いてたんだ。」


俺「???」


ありさ「進路聞いた時に泣いちゃったの。」


俺「泣いたって?」


ありさ「うん、今のAちゃんの成績なら~~高校がいいんじゃないって言ったの。」


ありさ「そしたら下向いちゃって、そこからずっと泣いてたの。」


ありさ「私びっくりしちゃって「どうしたの?」って声かけても何も言わないの。」


ありさ「それで泣き止むまで待って話聞くとね、~~高校には行きたくないんだって。」


ありさ「行きたくないなら違う高校に行けばいいと思うんだけどそれからずっと泣いちゃって・・・。」


ありさ「理由もわからないしどうしようって・・・。」


ありさ「○○君さ、何か理由知らない?」



俺が思いつくことは母親のことだけだった。


俺はAが今家では引きこもっていることをありさに伝えた。



ありさ「そうだったんだ・・・。」


ありさ「私も気持ちわかるな。中学の時学校行ったらすぐ保健室行ってたし。」


ありさ「私中学高校と学校大嫌いだったもん。」



俺も中学高校とあまり学校に行かなかったのだがこの2人とまったく違う理由だった。


俺はただ学校に行くのがめんどくさかったので友人宅におじゃましずっと遊んでいただけだった。


気が向いた時だけ学校に行ってたので週休4日だったのではなかろうか?


人が学校を嫌う理由は1つではないのだ。



ありさ「Aちゃんはさ、高校でもそうなるのが怖いんじゃないかな?」


俺「そうかもしれんな・・・。」



俺はこの時心が痛んだ。


自分のことにかまいっきりで一番身近な家族のことを見落としていたなんて・・・。



ありさ「だからさ、何とか話だけでも聞いてあげれないかな?」


俺「うん・・・、何とか努力してみる。」


ありさ「うん、よかったよ。」



この後俺はありさと久しぶりに色々話した。


ありさは今大学生で就きたい仕事のため勉強してること。


俺は大学を辞めたこと。


どちらかと言えば「話した」というより「討論」したという方がしっくりくると思う。


俺は今でも半年に1回程ありさと会うのだが会うとどこに行く訳でもなくお茶を飲みながら何時間も「討論」をしている。


俺もありさもお互いそのことに気がついており(討論することについて)俺が真剣に意見をぶつけられる数少ない変人である。


俺にないものをありさは持っており、ありさにないものを俺が持っているからこの「討論」が心地いいのだろうか?


ともかくありさの思考は非常に面白いと俺は思う。


話をもどして討論を終えた後ありさと連絡先を交換し俺は家に帰った。


家にもどると母親が「遅い!」と怒っていたが気にせずAの部屋へ向かった。


Aは相変わらず部屋のドアを開かないようにし虎子と遊んでいるようだった。


俺は今までAのことをほったらかしにしていたため何を話せばいいのかまったくわからなかった。


俺は何も言うことが出来ないまま自分の部屋に向かった。



次の日、俺はこの日も朝からバイトだった。


今日はまだ母親はAの部屋の前でどなっていない。


俺は迷ったが勇気を出してAの部屋の前に立ち1人話し始めた。



俺「(コンコン)え~っと、おはよう。今日も寒いね。行ってきます。」



Aから返事はなかった。


何を話していいかわからなかった俺は挨拶をしてみた。


何も変わらない。


しかし昨日の雨はやんでいた。



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