自粛生活だからどうということもなく,相変わらずの日常に近い日々。
筋トレストレッチに始まり,仕事,ジョギング,少しの本,録画したTVのチェックなどに
土日はゴルフの練習が1時間くらい加わる。
そんな普通の日に突然の電話で社員の訃報が伝えられた。
46才,あまりに若い。持病があったがこんなに早い展開は予想されていなかった。
巨漢! 体重が私の3.5倍から4倍近く,背丈も天を突く190cm。
毎日会わない事業所の勤務だったのであまりじっくりと話し込んだことはなかったけど,
ありがちな優しい心持とユーモアの持ち主で最初に会ったときからファンになった男。
少しでも体重減に取り組むよう,スマホ連携のヘルスメーターを使ってもらい
データを送ってもらったりしていた。かなり良い成績のときもあったけど,
リバウンドしてしまってはリスタートの繰り返しだった。
昨日と今日とお参りに行ってきた。残念だけどまた会えるかもしれないと感じる。
コロナの影響で近親者のみの会葬という主旨でしたが,20年近く勤務してもらったので
訳を話して会場に入れてもらった。
その時のことが標題である。
若い!30代になったばかりの住職。
最初にマスクを着けてのお勤めについてお断りをした。
この時点で「美声だなあ!」
そして読経が始まった。
凄い!
よく通る声,聴きやすい発音,しっかりとした音程,
本当のお経はこんなにもメロディアスで迫力のあるものなのだ。
ざっと4段階くらいはキーが上がって行って最後は
テノールのようだった。
素晴らしい!
約30分,全編真剣に聞きほれた。こんなことは初めて。
会場にいた参列者は僅かに9人。
もったいない!みんなに聞かせたかった。
説話も背伸びをせず,もったいぶることなく,簡素でわかりやすく
共感を呼ぶものだった。ちょっと柳亭市馬をイメージさせる声のつや。
30分ちょっとのミニコンサートと言ってもおかしくない感激を受けた。
まったくどこで予想もしないことに出会うか分からない。楽しかった。
これも故人の縁だろうか?
読経コンクールみたいなものはないのだろうか?
あったら見に行きたいものだ。
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