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トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

ミシンの高さ調整

2012-12-24 21:13:44 | 道具
 工房移転に伴い、以前から気になっていたミシンの高さを調整しました。



まずは、調整前です。

写真右側のミシンを高くします。
ミシンといっても“本体・クラッチ(モーター)は付いていると重たいので外してあります。

ボルトを緩めて高くするだけなんですけどね。(笑)


台を高くしたら本体・クラッチ・その他の部品を取り付けます。

本当は写真左側のミシンと高さを同じにしたかったんですが、これが限界でした。
(左のミシンはキャスターが付いてるからなー。。。)

台を高くするのは簡単なんですが、クラッチが重たくてチョットくたびれました・・・


作業が終了した状態です。

“CIRDAR(サーダー)”の18種という種類のミシンです。
「どうだい?古いだろ~。」(くまだまさし風に!)

このミシンは12~13年前に製甲の職人さんから譲ってもらいました。

ミシン屋さん(年配の方です)にメンテナンスに出したところ、ニコニコしながら「ずいぶん古いミシンですね~。」
と懐かしがられました。
(ボディが黒だともっと古いらしいです。)

でも丈夫にできていて今でも絶好調です!
「カタ カタ カタ カタ・・・・」と何とも言えない良い音がするんですよ!

ただ、私の作るようなブーツの場合、このミシンの形では縫えない箇所があり、今は裏革などを縫ったりしています。


ミシン目はこの18種という種類のミシンが靴用のミシンでは一番キレイに縫えるんですけどね。
(本当によーーく見ないと分かりませんが。)


私がこのミシンで使い勝手と同じぐらいに気に入っているのがエンブレムです。

どうです? イカすでしょ!?
古い物ってこういう所が良いんですよね~。「手が込んでる」っていうかシャレてますよね。
細かい所もこだわって作っている感じがします。

機械として使う事が前提にあるものの、機能美もあり、細かい部品もよくできている、そして丈夫。



「私の作るブーツもそうありたい」と思いました。




トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥115,000(税込¥120,750)~


 
連絡先等は
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南3‐24‐12
電 話 : 04-7361-8810
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

すくい針が折れちゃった!

2012-12-05 15:46:32 | 道具
 先日、ブーツのすくい縫いをしていたらすくい針が折れちゃいました。(トホホ)


“すくい縫い”という作業は長い麻糸を使い「穴を開けては一針縫い」の繰り返しなので
集中したい作業です。

その途中で針が折れるとなんとなく集中力が途切れてしまいます。



という事で、気分転換に新しい針を研ぎたいと思います。




こんな感じで折れちゃいました。

縫い始めたときから「なんとなく縫いづらいなー。」と思っていたんですが、片足の2/3を縫ったところで
「パキンッ!!」とまぁ!!


そして新しい針を研ごうとしたんですが、針のカーブがイマイチな感じだったので先を折っちゃいます。

これで先を尖らせるようにして研ぎます。そうすると“まずまずのカーブ”になるでしょう。
(この方法はオーダー靴を作っている友人に聞きました。)

すくい針は手作りなのでカーブの付き方が一本ずつ違います。なので好きなカーブのものを選んで
購入します。
(この針も買うときは「大丈夫!」と思ってたんですが・・・)



そして研いだ状態がこちら

先が尖ってるでしょ!? これですくい縫いの作業を再開します。
先を尖らせるためにセコセコ研いだので“気分転換”というより“一段落”という気分ですが(笑)
途中になっているすくい縫いを進めます。






トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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砥石の種類

2012-11-30 09:25:08 | 道具
 今回は私の使っている砥石を紹介します。


みなさんご存じのとおり砥石は包丁を研ぐ為の道具ですが、製靴用の包丁は家庭で使われるものと
だいぶ違う形をしているので砥石も違います。



これです。

左から 荒砥、仕上げ砥、仕上げ砥、仕上げ砥、漉き砥 です。
この他に“中砥”というものがあります。


荒砥と仕上げ砥を比べるとこんな感じです。

左が荒砥で右が仕上げ砥です。

右の仕上げ砥は天然の石です。人造の砥石に比べて硬い為、力を入れないと研げません。

この砥石を買ったのは靴メーカーに勤め始めた頃なんですが、砥石屋の女将さんに「天然の砥石はありますか?」
と尋ねたら「天然は硬いわよ。今の若い子は力が無いから使えないんじゃないの」と軽くバカにした感じでした。(テヘッ)


しか~し!私は引く事なく「大丈夫です!これください!」と言い放ち購入する事にしました。(笑)
(私が“ザブングルの加藤”だったら「カッチカチ」の筋肉を見せていた事でしょう!)


内心は砥石の硬さより“値段がチョットお高め”だったので財布のほうが気になってましたけど・・・



と、まぁ昔話はこのぐらいにして。


次は人造の仕上げ砥です。

両方とも人造物ですが幅が違います。
製靴用の砥石は使っている包丁の幅に合わせて砥石の幅を決めます。
写真右の砥石は勤め先で使っていたので結構減ってます。左の砥石は、私が退職するときにお世話になっていた
底付けの職人さん(おじいちゃん)にもらいました。この砥石、木台の形がイカしてます!



右が職人さんからもらった砥石です。木台がキレイなカーブを描いてるでしょ!?
(つい最近気付いたんですが・・・)


最後は漉き砥です。

漉き砥は文字通り「漉きをするときに使う砥石」です。
天然物でかなり硬いです。

使い方はこんな感じです。

この写真は先芯を漉いてますが普段はアッパー用の革で漉き機では漉けない箇所を漉いたりします。



砥石は使っていると研ぐ面が歪んだりします。歪んだまま使うと包丁が上手く研げなかったり、
刃が直線にならなかったりします。

なので気になったときに砥石も平らに均してやります。


こんな記事を書いているとつくづく「道具は大事なんだな~」と感じます。





トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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“縫い割り”について

2012-11-23 10:21:01 | 道具
11/12の記事で縫い割りに使う“ウマ”を紹介しましたが今回は実際にウマを使って
縫い割りをします。


以前グレーのブーツを作る工程でも“縫い割り”の作業をしましたが写真を撮らなかったので
今回は写真付きで!




では、縫い割りをします。



まず、ミシンをかけます。

縫う前に接着剤を塗っておきます。

ブーツを作るときに使う接着剤は全部で4種類あります。
1、アッパーを作るときに使う仮止め用
2、先芯&月型をアッパーに密着・硬化させるために使う水溶性のもの
3、中物のコルクを貼るときなどに使うチョット強力なもの
4、本底・ヒールなどを貼る超強力なもの
                                   です。
縫い割りに使う接着剤は(1)の接着剤です。
あんまり強力だとミシンをかけるときにくっ付いちゃうんで。

接着剤が乾いたら、裏革の踵部分、端から2mm内側を縫います。


縫い終わったらウマの上に縫った部分を乗せます。

乗せたらポンポンでった部分をっていきます。
だから“縫い割り”なんですね。


縫い割った箇所をポンポンで叩きます。

接着剤を塗ってあるので「ピタッ!」とくっ付きます。


叩いた後はこんな感じですね。

全部終わったら綿のテープを貼って終了です。


ちなみに“ウマ”はこの作業のためだけにある道具です。

ブーツ作りに使う道具達は「用途が一つだけ」というものが結構あります。

1足のブーツを作るには「たくさんの道具・たくさんの作業・数多い材料」が必要になります。


平らな革を立体にして、歩行するための強度・耐久性をもたせるためにはいろいろ必要になるという事ですね。





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縫い割り用の道具

2012-11-12 13:33:55 | 道具
 先日、浅草まで買い出しに行ってきました。

いくつか用事を済ませて材料屋さんに発注しておいたものを取りに行ったんですが、
その中の一つを紹介します。


製甲(アッパー作り)で使う道具なんですが「ウマ」と呼ばれるものです。

ウマは踵を縫い割るときに使います。
※なんで「ウマ」と呼ばれてるかは分かりません。(笑)



こんな感じの道具です。

靴メーカーになった頃から使っているのでチョット年期が入ってます。(笑)
白い部分に裏革の縫い割り部分をあててポンポンで割っていきます。
(詳しい使い方は実際に使うとき説明しますね。)
元々はこのカーブではないんですが、私の作る型紙に合わせて革を貼りカーブを調整してます。

“短靴~くるぶし丈のブーツ”ぐらいまで使えます。

エンジニアブーツなど9インチを越すブーツだとずらしながら使う事になるのでチョットめんどくさいんです。




それで今回「ブーツ用のウマ」を購入しました。


それがこちらです。

デカいでしょ! これだったら一気に縫い割れます。(喜)


比べるとこんな感じ

長さだけじゃなく太さも違いました。
ウ~ン使い易そう!


でも、私の作る型紙に合わせてカーブを修正しないと使えません。(悲)

“足首・ひざ下”あたりの修正が必要ですね。


さっさと修正をして、次に作るブーツに使おうと思います。




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