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トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

工房のミシン。(ポスト)

2013-10-25 14:34:23 | 道具
 先週、工房で使っている18種というミシンを紹介しましたが今回はメインで使っているミシンを
紹介します。




今回紹介するミシンは 『ポスト』 と言われているタイプのミシンです。



なぜポストミシンがメインなのかはこの形です。



アームが下から上に向かっています。
私の作っているようなブーツの場合、18種のミシンだとアームが邪魔になり縫えない部分がでます。

その点、このポストミシンだとアームがそれほど邪魔になりません。

すべてのパーツを縫う際にアームが邪魔になる訳じゃありませんが、ミシン目を揃えるためと
糸交換をなるべく少なくするためにポストミシンをメインに使うようにしています。



このミシンとの出会いは約8年前でしょうか。靴メーカーに勤めていたときに「使わなくなった。」という方から
譲っていただきました。


譲っていただくずっと前から使っていなかったようで 「かなりボロ」 でした。(汗)

初めてこのミシンを見たときは 「ヴっ・・・・」 と言うのが正直な感想です。

なにしろコンセントの配線が途中で切れてましたから・・・・(笑)
汚れていて色も濃かったと思います。(笑)


そのミシンをコツコツ磨き、ミシン屋さんにメンテナンスしてもらったんですが、ミシン屋さんから戻ってきたときは
感激しました。(喜)

ミシンの台もボロボロに傷んでいたようで交換してくれてました。


ちなみに、ミシン屋さんにメンテナンスの依頼をしたとき、ミシン屋さんも 「ヴっ・・・」 っていう
顔をしてました。(笑)





18種のミシンと違い、ポストミシンは『全回転』といってボビンがグルグル一周します。

18種のミシンと比べると機械的?な音がします。

例えるなら18種はゼンマイ式時計で、ポストは自動巻き時計みたいな感じですかね。
(なんとなくですが・・・)


ミシン目のピッチはダイヤル式になってます。

写真の下の方にある黒いレバーを下げると逆方向に動きます。

私の使っている18種と比べると機能が増えてます。

といっても私は大量生産はしていないので “チョット便利” ぐらいですけどね。



このミシンも快調に動いてくれてます。


私の工房は機械が少ないので特に2台のミシンが目立ちます。

お越しになったお客さまからは 「ここで作ってるんですか??」 と聞かれる事も
しばしばあります。(汗)


意外に狭くてもブーツが作れちゃうんですよね!(笑)













トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

工房のミシン。(18種)

2013-10-18 15:35:17 | 道具
今回は工房にあるミシンを紹介したいと思います。


以前にも紹介した事があるんですが、今回はチョット詳しく説明します。




まずはこんなミシンです。



 “CIRDAR(サーダー)” というメーカーのミシンです。
残念な事にもう存在しないメーカーです。

靴業界では 『18種(型)』 といわれる形のミシンでアームが左から出ているタイプです。

昔はこのタイプが主流だったそうですが、現在では 『ポスト』 といわれる形のミシンを見る事が多いです。




私がこのミシンと出会ったのは、かれこれ14年前でしょうか。
仕事を辞めた製甲(ミシンがけ)の職人さんから譲っていただきました。


長い事使っていなかったようで、かなり汚れていました。
コツコツ磨き、ミシン屋さんにメンテナンスをしてもらいました。

現在もヘソを曲げることなく(笑)良く動いてくれます。



ミシンにはモーターが付いているのでペダルを踏むとミシンが動くようになってます。



モーターとミシンをベルトで繋いでいます。
大昔はモーターの無いミシンで、足を「パタパタ」と踏みながらミシンをかけていたそうです。
(私は見た事がありませんけど・・・・)



このミシンは 『半回転』と言って下糸を動かす部分が「グルグル」回らず
半回転で元の位置に戻るようになっています。

写真の中央に下糸を巻くボビンが入っている『カマ』があります。
これが半回転します。



革を動かす 『送り』も半回転というか、「グルグル」回るものではありません。





『送り』が「奥→手前→奥→手前」と動くようになっています。


この半回転という仕組みが理由なのかは分かりませんが、とても良い音を奏でながら革を縫っていきます。


といっても私の作っているブーツは、この18種という形では縫えない部分があり、あまり出番がありません。

違うミシンの方が用途は多くなるんでしょうがこのミシンが好きでなかなか手放せないでいます。


アナログな作りですが、とても正確で、丈夫です。


私の作るブーツ達もこのミシンと同じになるよう心がけて作っています。













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ブーツの筒ゴテ

2013-09-07 14:24:39 | 道具
昨日がブログの記事UP日だったんですが、終日出掛けてたので書けませんでした。


なので今日、記事を。







作成中のエンジニアブーツがそろそろ完成です。



コバを黒に塗り、磨き終わったので最終仕上げです。



トンリョウで作っているプルオンタイプ(スポッと履く)のブーツはコバ磨きが終わり、中敷きを貼ったら
『筒ゴテ』 という機械?を入れます。


とりあえず、筒ゴテの写真です。

筒の形をしているところにブーツを入れて、写真左にある輪っかを回すと筒が広がっていきます。

コンセントがあり、熱が入るようになってます。



これは、ライニングのチョットしたダブりなどを取り、筒をキレイに(パリッと)する為に使う機械です。




では、実際にブーツを入れます。

熱をいれてしばらくそのままにしておきます。

そして、コンセントを抜き(スイッチが無いので)、またしばらくそのままにしておきます。


そうすると 『熱で柔らかくなった部分が徐々に冷めていき保形される。』 というものです。





ものすごくアナログな機械なんですが、ブーツ作りにはこういったアナログな機械&道具が多く使われます。



そして、一度買えば引退するまで使える道具も多いです。

もちろん、手入れやメンテナンスをする必要がありますが、手入れをしていると 『どんどん使いやすい道具』
に変わっていきます。


道具も大切にしている分、答えてくれてるんでしょうか?









トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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すくい縫い用の糸作り

2013-02-09 12:39:24 | 道具
先日、すくい縫い用の糸にすり込むチャンを作りました。

そのチャンを使いすくい縫い用の糸を作ろうと思います。




工程がいくつかあるので、順を追って説明しますね。


予め必要な長さに切った麻糸にチャンをすり込みます。

写真左は作業が終わった状態。
写真右は糸の両端に針を付けるため細くした状態です。

余談ですが、この前『だいおうイカ』のTVを見ました。デカいものだと全長17メートルぐらいあるそうです。
しかも、捕食するときは「脚を先にして進み、脚を広げ獲物を包み込む。」という方法らしいです。

この写真を見てたら『だいおうイカの脚』を思い出しちゃって・・・

と、まぁこのぐらいにしてっと。


チャンは糸の両端以外に「ゴシゴシ」とすり込み、布を使ってもう一度「ゴシゴシ」とシゴきます。
布でシゴくことによって糸の中までチャンを浸み込ませます。

糸の中までチャンが浸み込んでいないと強度・耐久性が十分にでません。

悪い例はこんな感じです。

外見はチャンが付いているんですが、糸の撚りを戻すと中まで浸み込んでいないのが分かります。
この部分の『強度が弱かったり、腐食してしまうので耐久性もでない』となります。




次は針を作ります。

使う針は “釣り糸” です。

以前は毛針(イノシシ)を使っていましたが、張りが若干弱いので友人から聞いた釣り針を使っています。

この釣り糸を『まっすぐ』にするため吊るします。

釣り糸だから見えづらいですね。 写真右のポンポンを重石替わりに釣り糸を吊るして『まっすぐ』になるまで放置します。

まっすぐになったら適当な長さに切り、切り口をサンドペーパーでバリを取り、チャンの付きが良くなるように
ザラザラにしておきます。

この針達は何度か使った状態です。 使い捨てではなく、「ヨレヨレ」して使えなくなるまでは何回か使えます。




そして、麻糸の端にチャンを塗り、針に巻きつけます。

巻きつけるときもなるべく段がでないように巻きつけます。
段があるとすくい縫いをする際に糸の通りが悪かったり、引っ掛かって糸が針から外れてしまいます。

すくい縫いは集中して行いたい作業なので、この様な事があると「あ~、もう!!!【イラッ】」とするんですよ。(笑)


これで糸作りが終わりです。
チョットした手間はかかるんですが、チャンが付き締った糸を見ると何だか気分爽快です。(おかしいかなぁ・・・)








ホームページ開設に伴い、 「HP開設キャンペーン」 を行っています。


2013年1月4日~3月31日 までにご注文をいただいたお客様は
木型代を無料にさせていただきます。



この機会に是非、オーダーブーツの履き心地を実感してください!

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すくい縫い用のチャン作り

2013-02-08 13:12:20 | 道具
 私の作っている “ハンドソーンウェルト製法”では『すくい縫い』をします。

すくい縫いをするときの糸は麻糸を使いますが、麻糸そのままだと強度・耐久性が不十分なため
“チャン” というものを麻糸にすり込みます。

その “チャン”も作っているので作り方の説明をしますね。



使う材料は 松脂と油です。ちなみに私はサラダ油を使っています。
松脂はこんな感じのものです。

べっこう飴みたいでしょ!? とてもキレイな色をしてます。



それでは作り方を。


まず、松脂を鍋に入れます。

作る量は少量なので小さい鍋です。


そして弱火にかけます。

熱で松脂が溶け始めたら油を入れます。
入れる油の量でチャンの硬さが変わります。

松脂がすべて溶けたら火を止めます。

チョット焦げちゃったかな?・・・
火を止めたら、冷めて若干粘りがででくるのを待ちます。


粘りがでてきたら水の中にチャンを入れます。

鍋から「チョロチョロ……」と垂らし水の中で固まるように手でこねます。

ある程度固まったら革に乗せて完成です。

今回作ったのは写真の大きさで5コ分でした。 って言っても対象物が無いから大きさは分かりませんね。

このチャンは昔あった『ハエ取り紙』と同じ材料なんですよ。
なので冷める前に、うっかりこぼしたり、洋服に付けると大変な事になります。(笑)

十年以上前にこの作業が「めんどくさいなー」と思い『蜜蝋』を麻糸にすり込んでみたんですが
使えませんでした。

やはり、昔からあり、現在も同じ方法を使っているのには訳があるものなんですね!

このチャンを片足分に切った麻糸にすり込み、すくい縫いをします。


すくい縫いはブーツができた状態では見える箇所ではありません。
でも、このように見えないところでもチョイチョイ手間がかかってるんですよ。

これは作り手のエゴではなく、あくまでも『耐久性を上げるため・作業性の向上』の作業です。
ブーツを作る為・履き続ける為に必要という事ですね。







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