ブーツが里帰り？

ここのところ寒い日が続き、布団から出るのがおっくうになっています。（笑）



ただ、季節に合った？気候にならないとさまざまなもの・事に影響がでるので
寒いときは　“寒い事を楽しめる”　ようにしたいですね。


なんつっても寒いときに食べる　『鍋』　は美味しいですもんね！
（ごっつぁんです！！）






さて、そんな寒空のなかお客さまがお越しになりました。
（当日はそんなに寒くなかったんですけどね。）





今回紹介するのは修理の依頼をいただいた　神奈川県にお住まいの Ｉ さんです。








修理をしたブーツはエンジニアブーツなんですが、Ｉさんがお痩せになった事で足も細くなり・・・・・・
・・・・・・・・・（中略）・・・・・・ライニングが破れてしまったんです。






修理内容は

・足の寸法を再度計測し、現在の足に合わせて木型調整。

・ライニングの補修

です。







という事で作業を進め、吊り込みをしたところ・・・・・

以前との寸法が違い過ぎてアッパーが木型（甲廻り）にくっつきません。（驚）



「この状態じゃピッタり足に合わないなぁ・・・」　と思い、中敷きを敷く方法を Ｉ さんにご提案させて
いただきました。



中敷きもブーツを履いた状態でどのぐらいの厚みにするかを確認して、そのあとで中敷き製作なので
Ｉ さんには工房で待っていただきました。







そして完成した中敷きがコレです。

甲廻りには寸法が合うように一枚　革を多く貼っています。








Ｉ さんに履いてもらったところ。（ドキドキ）

履くときに　『シュッ！』　という音が！

これはブーツの中に空気が足が入ったときに隙間から出ていく音で足に　『ピタッ！』　と合っているときに
出る音なんですよ。






ということで、甲廻りはしっかりホールドしていました。（喜）




ホッとしたところでもう二枚。



リフレッシュしてイイ感じになりました。








そして、もう一足をお預かりです。

こちらもライニングが傷んでいるので修理を承りました。



内容は作業を進めるときに紹介しますね。





Ｉ さん、狭い工房（汗）でお待ちいただき、ありがとうございました。




























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格　：　ラスト(木型)代　　￥ 20,000（税込￥21,600）　※初回のご注文の場合は必要になります。
　　　　　 ブーツ代　　　￥105,000（税込￥113,400）～

詳しくはホームページをご覧ください。


　
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Tong Liao （トンリョウ）
〒270‐2212
　　　　　千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット１Ｆ中央
電　話 ： 047(710)6917
U R L　：order-boots.com
E mail ： boots.tongliao@gmail.com
時 間　： 10：00～20：00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

ブーツ屋だけど札入れ。

シャリーちゃんのキックペダルを黄色に変更し自己満足している今日この頃です。（笑）

すでに薄汚れてますが（汗）、イイ感じでしょ！？







さて、工房ではブーッ・・・・・・・・


いやいや、今回は　“札入れ”　の紹介です。




トンリョウはオーダーブーツ屋なんですが、ときどきブーツ以外のものも作ってます。（汗）



というのも、ブーツのオーダーをいただいたお客さまから　『○○作れませんか？』　と聞かれると
ついつい安請け合いで　『大丈夫ですよ。』　と答えてしまうんです。（汗）





という事で今回お受けしたのが　“２つ折りの札入れ”　です。





ご注文をいただいたのは広島県にお住まいのＴさんです。


Ｔさんが前回ブーツをお渡ししたときに　「札入れ作れませんか？」　と・・・・・



お話しを聞き、作れそうなものだったのでお受けしました。





が！！
このときは完成するまでと～っても時間がかかるとは思ってもいませんでした。（汗）





まずは型紙を裁ち、試作です。

札の他にカードが４枚入る札入れです。

Ｔさんとお話しをしたときは　「“３つ折り”　にしましょう。」　という事だったんですが
実際に使う革を折ったところ　『とても３つには折れない（驚）』　という事が分かり、２つ折りに変更です。




試作は大きさ、バランス、使い勝手を確認するために作ったんですが、どれもイマイチです。（汗）






気を取り直し、型紙を裁ち直し２回目の試作です。

前回に比べかなり良くなりました！
（当たり前ですけどね【笑】）



ただ、ココが気になっちゃって（ハァ）

折ったときに内側の革がヨレヨレ余らないように内側の革を小さくしたんですが　『小さすぎる！！』
（このあとネット検索して２つ折りの札入れを見たらそれほどおかしいものではなかったようです。【汗】）


しかし、このときは　『イカン、イカン！！』　と思い　“札が　「スッ！」　と入り、なおかつ見た目も
『スッ』　とするように！”　という事でやり直しです。





そして次は本番です。





使用した革はＴさんからお預かりしたものだったんですが二種類の内の一つが
やり直しのできない大きさしかありませんでした。（汗）



やり直すつもりはないんですが、なんて言うんですか　『心のゆとり』　とでも言いましょうか
リラックスしてできないんです。（笑）




しかも初めて作る札入れですしね。




慎重に慎重をかさね出来上がったのがコチラです。

外側にはパスモやスイカが入るようになってます。


札入れは革を漉いた後、革の裏面に引っ掛からないように仕上げをしてあります。
（黒く塗ってから）


効果あって、札も『スッ』と入り、カードも安定？してます。





コバも磨きました。







イヤ～、札入れをナメてましたね。（汗）





でも、無事に完成してホッとしてます。（笑）









今回の札入れ製作を通じての感想は




餅は餅屋




です。（笑）

私はブーツ屋だという事ですね。




















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ミンクオイルが硬い場合は

少し前のブログで紹介したブーツのお手入れですが、余分なミンクオイルを拭き取りました。




冬場は特になんですがミンクオイルが硬くなり、拭き取りずらくなる事がありませんか？






そんなときはコレを使ってます。

アウトソールを貼るときに接着剤を熱活性させるためのヒートガンです。


このヒートガンを使って固まったミンクオイルを柔らかくしてるんですよ。




ヒートガンは温度調整ができるようになっているので低めの温度で使っています。
温度は家庭用のドライヤーでも十分です。







例えばこんなふうにミンクオイルがモッコリしてるとき。

まんべんなく塗ったつもりが・・・・・・・（汗）




安心してください！

ヒートガン使いますよ！！

ヒートガンをあてるときはミンクオイルが温まり過ぎないようにします。

温まり過ぎると温度の上がったミンクオイルが革に浸み込み　『シミ』　になっちゃいます。

オイルをたくさん含んだ革は特に浸み込みやすいですね。






そうならないようにヒートガンをあてて布で拭き取ると。

キレイに拭き取れました。（喜）




全体も拭き取り用の布が動きずらかったのでヒートガンで温めてから拭き取りです。





すべて拭き取りが終わった状態がこちら。



ん～、それなり・・・・・・・（汗）


ミンクオイルは靴クリームと違い、ツヤが出たり、色が変わる事がないのでイマイチ　“お手入れした感”　が
でないんですよね。（汗）




でも、ブーツが長持ちするのでお手入れは必要です！！（笑）






シャフトにもイイ感じのエイジングが出てきてます。

履きジワが出てます。こうなると革が厚かったり硬かったりしても履いていて　「硬いなぁ・・・」　と思う事が
なくなります。




履きジワは凸の部分がズボンで擦れるので色が薄くなるんです。

写真の写り方じゃなく革の色が薄くなってるんですよ。




このような色の変化は黒以外の色の方が分かり易く出ますね。



コバにもキズが入りデコボコしてます。



コバのデコボコといい、爪先の反り上がり具合といい、イイ感じです！！



このぐらいの方がブーツは良いですよね！









このブーツに使っているアウトソールはちょっと変わったビブラムです。

イタリー製のビブラムなんですが土踏まずから踵にかけて厚みが薄くなってるんです。


なので底廻りにメリハリが出てカッコイイんですよ。




ゴツいブーツじゃなく、スッキリした感じのブーツにはお勧めのアウトソールです。






さあ、これからもガンガン履きますよ～！





そうそう、ドライヤーを使ってミンクオイルを柔らかくするときはくれぐれも温め過ぎに注意してくださいね。





























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足と同じ寸法じゃありません。

寒い・・・・・・






この調子でスキー場にもたくさん雪が降るといいですね。





ここ数年は行ってませんが、私はスキーがそこそこできるんですよ！



私が高校生の頃はスキーが流行っていて毎年数回はスキーに行ってたぐらいです。
（スノボが出たての頃ですね。）



おそらく今でもそれなりには滑れるんじゃないかな。




自称　“足腰の弱ったゲレンデの貴公子”　です。（笑）










と、まあ自慢はこのぐらいにして。（笑）








工房ではオーダーをいただいたブーツの製作にとりかかっています。







今回紹介するのは、トンリョウでおこなう作業の第一歩です。



それは木型調整！





初めてお客さまからオーダーをいただくときはお客さま用の木型を作ります。




お客さまにお越しいただいた際に足と脚の寸法を計り、木型を発注する前に　“足の寸法を木型の寸法にするため”　
に計算をします。






そうなんです。
木型は　“足の寸法そのまま”　ではないんです。




そもそも足の寸法ってどう計ると　『足の寸法』　と呼べるんでしょう？


メジャーを添わせた状態？

メジャーを締め付けた状態？

靴下を履いた状態？



などの条件で足の寸法は変わってしまいます。






ちなみにトンリョウでは靴下を履いた状態で寸法を計っていますが、これはお客さまによって履く靴下の厚さが違うから
なんです。




厚め（スニーカーソックスのように）の靴下を多く履く方もいれば、普通？の靴下を履く方もいます。



女性はさらにストッキングやタイツも履かれるので、お作りするブーツを履くときにどのような靴下を履くかを
確認しておきたいんです。




足の寸法を計るときも　「いつもこのような靴下を履いてますか？」　とお聞きしています。




そのようにしてオーダーフォームが完成します。

足の外周と廻り寸法を３ケ所　計っています。




廻り寸法はプルオンタイプのブーツ場合、計った寸法から計算しキチンと足をホールドするようにします。




この計算もお客さまの足によって変えてるんです。



骨ばった方もいれば　ふくよかな足の方もいらっしゃるのでそうしてます。










計算し終わった寸法を元に木型屋さんに木型を発注します。




木型屋さんから出来上がってきた状態がこちらです。

この状態からさほど調整の必要がないお客さまから、かなり調整が必要なお客さままでいらっしゃいます。



ただ寸法を合わせるだけじゃなく、足の形に合うように木型を調整する必要があるためかなりの調整が必要に
なる場合があるんです。






その後、木型とお客さまの足との位置を合わせます。

木型にポイントを付けておきます。




その後、木型の寸法を計り足との誤差を出します。





誤差がでた部分をみて　“どう削るか”　“どう盛るか”　を決めます。





今回のお客さまはこんな感じですね。

通常？の調整が必要そうですね。






さあ、足に合ったブーツは木型がしっかりしてないと始まりません！




ここからがブーツ作りのスタートです！！


































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たまーにでいいのでお手入れを。

寒くなってきてブーツが活躍しています。



バイクに乗るときなんかはスネまで覆うぐらいの長さがあると　『寒い・・・・』　と感じるレベルが
違うもんですよ。






でも、ブーツは履くだけでなく　“たまーに”　でいいのでお手入れをしてあげてくださいね。







私のブーツもしばらくお手入れをしていなかったので今日しました。






お手入れと言っても私はそれほど細かくはしませんが・・・・・・（汗）







今回お手入れをしたのはこのブーツです。

前回のお手入れからしばらく経ってます。（汗）


革用の汚れ落としで気になる箇所の汚れを落とした状態です。


写真で見ても分かるように　『シットリ感』　がありませんね。（汗汗）









という事でミンクオイルを塗ろうと思います。






私はミンクオイルを塗るとき、布は使わず素手で塗ります。

以前は指に布を巻きミンクオイルを塗っていたんですが、布を使っても指にミンクオイルは付くし
布に滲みたミンクオイルがもったいないです。（笑）




指にミンクオイルは付きますが塗り易いですし、石鹸をつけて手を洗えばキレイに落ちますからね。





ではミンクオイルを塗ります。

ブーツの内側から塗っています。



なぜ内側から塗るかというと。



ブーツや靴は外側は見えますが内側はあまり目立たないんです。


なので初めて靴クリームや防水スプレーなどを使う場合は目立たない内側から試した方がイイんですよ。






このブーツは何回もお手入れをしているので内側から塗る必要は無いんですが習慣になってます。（笑）





シャフト部分も塗ります。

このブーツは型押しのシュリンクレザーなので革の表面に凹凸があります。

凹んでいる部分にもミンクオイルを塗るので　けっこうゴシゴシ塗ってます。




全体に塗ったら手にはこのぐらいのミンクオイルが残っています。

指がチョット光ってるんですが分かるかなぁ・・・・・





この少し残ったミンクオイルで履き口を塗ります。

履き口はそれほどミンクオイルを塗る必要はないんですが、塗らないと革にヒビが入ったりすることがありますから
このようにして塗ると履き口がベタベタする事もなく保湿ができます。










ミンクオイルを塗り終わった状態がこちらです。

だいぶん変わりましたね。（喜）





ミンクオイルは革の表面に乗せるものではなく、ある程度　革に滲みこませた方が良いので
このまま放置します。







ここまでの作業でだいたい３０分ぐらいです。


難しい技術も必要ありませんし、たまーにで良いのでみなさんもお手入れをしてくださいね。




そして長～くブーツと付き合ってください。
















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