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トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

木型を削るヤスリ達

2012-10-26 11:32:30 | 道具
 今回は作成中のモデルラストに使っている道具達を紹介します。


木型を作るのにも道具達はかかせません。私は製造メーカーに勤めていた頃からモデルラストの
修正をしていたんですが、良い靴を作るにはまず“木型が良いかどうか”が大前提だと思っています。

 分からない事があれば木型屋さんに相談しに行きますし、木型屋さんを信用していない訳じゃありませんよ。
でも、じっくり出来上がったブーツをイメージしてモデルラストを削っていると楽しくなります。
(時間は木型屋さんよりかかってると思いますが・・・)


では紹介しますね。


まず、木型に肉付けするための道具です。

パテとヘラです。ファンシーなクマ?の形をしているのはパテと硬化剤を混ぜるパレットです。
100円SHOPで買いました。(大きさ・形 共にちょうどいいんですよ!)


それでこちらがヤスリ達です。

写真下から
・パテを盛った後、バリや荒目のデコボコを取るナイフ
・荒削り用のヤスリ
・木が良く削れる木ヤスリ
・荒削りより若干細かいヤスリ
・全体的な形を整えるヤスリ
・細かい凹凸を調整するヤスリ
となってます。そして、左下が仕上げの布ヤスリです。
布ヤスリは表面のザラザラを慣らすために使います。

この他に削り粉を吸い込まないようにする“マスク”は必需品ですね!(笑)

今作っているモデルラストももうチョットで完成です。引き続き集中して作ります。



トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥115,000(税込¥120,750)~


 
連絡先等は
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南3‐24‐12
電 話 : 04-7361-8810
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。





底縫い用の針達

2012-09-21 20:18:07 | 道具
 底付けの“縫い”の作業が終わったのであらためて底縫い用の針達を紹介します。



まず、全体写真から

左から“すくい針””出し針””南京針”です。
右の写真を見ると分かるように柄の大きさが違うでしょ。


では詳しく説明しますね。
初めは“すくい針”から

すくい針は刃が両横にあります。(刃を研ぐのが面倒なんですよ・・・) 3つの針の中で一番刃の幅が広くなってます。
すくいは9本縒りの糸を使うので刃が広くなってるんですね。


次は“出し針”です。

出し針は刃先が斜めになってます。ウェルト(アッパー側)の上から刺すのでこんな刃の付き方です。
刃が付いているのは先だけなんですがスベリを良くするために刃の奥を磨いてます。
糸は6本縒りを使う事が多いので、すくい針より刃の幅が狭いですね。


最後に“南京針”です。

南京針は紳士靴のアッパーで「スキンステッチ」なんかで使ったりします。
オーダー靴を作っている友人は“すくい縫い”でダブル(一周)のウェルトで継ぎ目に使ってるみたいです。
刃が付いているのは先だけです。この針もスベリを良くする為に刃の奥を磨いてます。


 底縫い用の針でも用途によって違うんですよ。


この針達の保管方法ですが、以前記事にもしましたが刃が欠けたりしないようにコルクに刺しています。







トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥115,000(税込¥120,750)~


 
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底付けに使った道具達

2012-09-10 18:53:57 | 道具
 ブーツ作りの本底貼りまで終わった事なので、底付けに使った道具達を紹介します。



始めに、使った道具達です。

写真のコルクはすくい針のキャップとして使ってます。


では詳細を説明しますね。


まず、吊り込みに使った道具です。

写真上が“ワニ”です。ワニは革を引いたり、シワを取ったりする道具です。
写真下が“釘切り”です。本来の使い道は釘を切る為の道具ですが、これで仮止めした釘を抜いてます。

吊り込みの際に使った釘がこちらです。

写真左が踵廻り以外を仮止めする釘です。
写真右が踵廻りを固定する“タックス”という釘です。

2つの釘の違いはこんな感じです。

写真左が仮止め用の釘です。 まぁ普通の釘ですね。
写真右がタックスです。 これはチョット柔らかくできていてタックスの先が木型底面の鉄板に当たり潰れるように
なっています。釘の先が潰れる事によって吊り込んだ革が固定されます。


次は、すくい縫いに使ったすくい針です。

柄のおしり部分に糸を引いた時のチャンがくっついてます。
この針も新しいものや、切れが悪くなったら研ぐんですよ。


すくい縫いが終わった後に使用する道具がこちら

写真上はホームセンターで買ったハケです。ゴミを払う事と、柄の先でウェルトを平らに慣らします。
使い易くするために柄を曲げました。(キテマス、キテマス・・・ハンドパワーです!!【笑】)
写真下は“ヤットコ”です。ミッドソールや本底の端をつまんで圧着します。

ハケの柄の先は削って薄くしてます。

この薄くなった部分をアッパーとウェルトの間に入れウェルトの根本から平らにします。


 現在は機械生産の靴が増え(海外製品も増えてますね)、靴を作る職人さんが減っています。その為、このような
道具を作る職人さんも減っているようです。(さみしい事です・・・)

 機械生産が主流になる前は浅草は木型を叩く音がよく聞こえていたそうです。
その頃、木型は現在のプラスチックと違い 木を使っていました。その木型を叩く音がなんとも良かったようです。
(何年も前ですが、おじいちゃんの職人さんに聞きました)





トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
     ブーツ代    ¥115,000(税込¥120,750)~


 
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底付け用のイス

2012-08-29 10:35:03 | 道具
 以前から使っているイスの事です。

吊り込みなどの底付けに使っていたイスなんですが、
「なんか変だな~、気持ち悪いな~」(夏なので稲川淳二風に)と思ってたんですね!
チョットだけ座面が高いのが理由です。

以前から使っていたイスがこちらです。

ちなみにイスの足 下部にある板が出っ張っていて、すくい縫いの糸が良く引っ掛かります。(ハァ)


ブーツ作りの底付けはイスに座ってする作業が多い為、合わないと作業がしずらいんです。


そこでイスを買いました!(喜)

整備士が使うローラーシートです。

しかし、座面の合皮にシワが入っているのが気に入らず張り替えをする事にしました。

革は余っていたグレーの豚革です。
まぁ余っていた革なのでデキはそんなに・・・・


以前使っていたイスとの座面の高さはこんな感じ

高さは同じですが、ローラーシートにはスポンジが入っているので沈むし、何と言っても快適です!
これだけの違いでもだいぶん良くなりました。

 あと、引き出しや小物置きも付いているので釘などが置けます。

 道具などは使い勝手が良い方が効率も良くなるし、ストレスが減りますよね!



本当はバイクのシートも張り替えたいんですが、シートベース(古いバイクなので鉄製)
がボロボロなので無理なんです・・・




トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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アッパー完成までに使った道具達

2012-08-15 16:55:02 | 道具
 アッパーが完成したので、それまでに使った道具達を紹介します。

まず“包丁”です。 ※すべて“右利き用”です。(説明は写真の下で☆)

全部で5本使っています。右3本は裏側で左2本が表側です。
 写真右から、溝掘り用・型紙用・型紙用・型紙用・底付け用 です。
型紙用が多いですね。これは以前仕事で型紙を裁っていたからですね。今は底付けに使用する事も多いです。
 この包丁は「片刃」といい、鋼が裏側にだけ付いています。(なので“利き手”があります。)
この鋼が切れ味を左右します。
鋼は柔らかい為、包丁を研ぐときは表側を研ぎ、鋼(裏側)は慣らす程度にします。


次は“ポンポン”(ハンマー)です。 「ポンポン」っていう名前どうなんですかね!?
でも浅草の職人さんは普通に「ポンポン」って言ってます。逆に「ハンマー」じゃ通じないかも・・・

上が製甲用で下が底付け用です。
 形だけじゃなく、柄の長さも違います。製甲ではあまり力を入れないので頭も小さく柄も短いのに比べ
底付け用は力を入れて叩くので頭も大きく柄も長い という訳です。
 ちなみに、使うのは叩く面だけではなく後ろの細くなっている所も使います。


次は“丸抜き”です。

丸抜きはバックルの穴、カーブの細い箇所などで使います。
使い方は刃と逆の面をポンポンで叩くと紙や革が切れて刃の上あたりの溝から出てきます。
 丸抜きが入っているケースは就職したての頃作ったものなんですが、まさかこんなに本数が増えると思わず
1つの穴に無理矢理2・3本入っています。(笑)


次は“コンパス”です。

左のコンパスをよく使います。これは“銀ペン”というボールペンが付いていて銀色に線が引けます。
革は暗い色が多いので銀色になったんですかね!?


次は前回の記事で使用した“市切り”です。

刃の先はV字になっていてこの溝に裏革が入り、押すと切れます。


最後に型紙を裁つときに使う道具達です。

写真の上にあるのは“雲型定規”といって型紙のカーブをこれでキレイに描いてから裁ちます。
写真の真ん中あたりにあるクリップの事を“セミ”っていいます。靴作りの道具はときどき変な名前のものがあるんですよ。
このセミは型紙を写すときや、型紙をあてて革を切るときに使います。



 使っている道具達は包丁を除き、ほとんどが10年以上使っています。

手に馴染んだのか“手馴染んだ”のか分かりませんがとても使い易い道具達です。
 無くなったときやこわれてしまったときの事を考えると「さみしい」ので愛着もあるのかな。





トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
     ブーツ代  ¥115,000(税込¥120,750)~


 
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