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トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

1足のブーツを作るにはたくさんの道具が必要です。

2020-05-10 17:54:46 | 道具
久しぶりの投稿です。



このブログを見ていただいてる方はお元気で過ごせてるでしょうか。



工房の周りは車の通りが少ないように感じます。





さて今回はブーツを作るための道具を紹介したいと思います。

私のようにほとんどの工程を手作業で行う職人さんたちは私と同じかそれ以上に道具を持っていると思います。




まずはつり込みや底周りの加工に使う道具たちです。

アッパーの革を引っ張ったり叩いたり、アウトソールとウェルトやミッドソールと貼るときに使う道具です。

とくにポンポン(ハンマー)はよく使う道具です。



そしてすくい縫いで使う道具です。

椅子に座ってすくい縫いをするんですが私が使ってる椅子は自動車の整備士が使うキャスター付きの椅子を使ってます。
椅子の下に道具を置けるのでとても便利なんですよ。


画像のグローブはすくい縫いの糸を絞めこむときに手が痛くならないように使ってるんですが左手だけ使用してるんですね。
でも買うときは1双なので右手はキレイなままで左手だけこのようになってます。
(左手だけで売ってないもんですかね




この2枚の画像以外にもたくさんの道具を使います。


たくさんの道具を使って1足のブーツが完成し、みなさんに履いていただいてます。





これからもたくさんの道具たちに助けられてお客さまに喜んでいただけるブーツを作っていきますよ!














トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代     ¥108,000(税込¥118,800)~




 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917  / 090(2634)0207
U R L : order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
※不在の事がありますので先にご連絡をください。

漉き機はとても便利

2020-01-30 14:01:57 | 道具
昨日今日と暖かいですね。


こんなに暖かいとバイクに乗ってツーリングに行きたくなりますよねぇ・・・・・・








ということで。






さっきデジカメのバッテリー残量が少なくなっていたので充電しました。


コンセントはある機械の横にありあらためてその機械を眺めてみました。




その機械とは 『漉き機』 です。


漉き機とは革の貼り合わせ部分や縫い割り部分などの革を薄くする機械です。




このようなものです。

工房をオープンするときに中古で購入したものです。


こういった機械は古くても何も問題なく動いてくれます。

とても丈夫に作られているものです。


何年に製造されたものか分かりませんがなかなか雰囲気のある機械です。





地図になってますがどういった意味なんでしょう??




この漉き機の使い方はこのようにします。



まずは革です。

革の裏面です。
切っただけの状態です。


この革を漉き機のココに入れます。

ペダルを踏むと左側から右側に革が移動します。

よく見えるように撮影しましたが普段はこのように使ってますよ。

親指と人差し指で革を挟み親指をガイドにあてて革を端まで漉けるように押さえてます。
こうしないと指が漉き機に挟まれちゃうことがあるのでガイドに指をあててそこから先には指が行かないようにしてるんです。





漉き終わった革はこのようになります。

上の部分が漉けてますね。

断面はこんな感じです。

薄くなってるのが分かりますね。


今回は漉き幅を広めにしましたが幅や厚さは調整できるようになってます。

調整の方法はネジ式になってるものを絞めたり緩めたりして調整します。

電源を使ってモーターを動かしてる以外は完全にアナログな機械です。



こんなものも漉き機で漉いてます。

つま先に入る先芯です。

月形も漉き機で漉いてます。

ヌメ革はアッパー用の革に比べると硬いので漉き機の刃に負担がかかりますが歯を研いであげれば問題ないので漉き機で漉いてます。
このときは他のところも調節してから漉き機を通してますがそれは内緒です。





そしてココも。

中敷きの端です。


トンリョウで使用している中敷き用の革は厚みがあるので端を少しだけ薄くしてます。

あんまり薄くするとめくれてしまうので薄くし過ぎないようにしてます。



この漉き機が無いと手でこの作業をする事になります。



手で漉きをするとなると機械を使う時間の何十倍もかかってしまうんですよね。

機械で漉けないような形のところは手で漉きをしますが仕上がりも機械を使った方がキレイにできますし、時間も短縮できます。


漉き機ってとっても便利な機械なんですよ。






トンリョウでは漉き機の他にも電源を使う機械をいくつか使っています。

ミシンとグラインダーです。

ミシンはアッパーを縫うときに使用し、グラインダーはコバを削ったりするのに使用しています。


手作業にこだわってブーツを作るのではなく、手作業で行った方が利点が多いものは手作業で、機械を使った方が利点が多いものは機械を使うようにしてます。


すべて手作業で作るとなると時間がかかります。

時間がかかるということはコストがかかるということにもつながるので、機械にも活躍してもらい履き心地の良いワークブーツを履いていただきたいと思ってます。





















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代     ¥108,000(税込¥118,800)~




 
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Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
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時 間 : 10:00~20:00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

丸抜き 別名:ポンチ

2019-07-19 18:22:09 | 道具
今日の千葉県(工房のあたり)は 『梅雨明けしたのかな!?』 っていうぐらい快晴でした。



さすがに暑かったのでエアコンを付けたんですけど “ドライ” のモード?ってほんとにカラッとするんですね。



しかも体がダルくならずにとても快適です。











快適な工房で今日は型紙を裁ってます。





型紙を裁つときに欠かせないのが革包丁とコレです。

“丸抜き” という道具です。


ホームセンターのレザークラフトコーナーにも置いてありますね。

丸く裁断したいときに使う道具です。




浅草の靴業界では 『丸抜き』 と言うことが多いんですが 『ポンチ』 とも言われますね。


ポンチだといろんな形のものも含んでしまうので丸抜きと言うことが多いのかな?











私は靴メーカーに勤めてから必要に応じて少しずつサイズの違うものを買っていきました。








ブーツ屋を始めるときにはこのぐらいの丸抜きが揃って、今ではケースに入らないものもあるぐらいです。

勤め始めの頃に作ったケースです。


まさかこんなにいっぱいになるとは思ってもみず、2~3本入っている場所もあります。


革がとてもイイので作りかえようとも思ったんですがもったいなくて今でも使ってます。












型紙を裁つときに丸抜きを使うのはこういった箇所です。

これだと分かりずらいですね。





こんなです。

小さいサイズの丸抜きを使ってポイントの穴を開けてます。


これはパーツを貼り合わせるときにズレがないようにするためです。





そしてこちらも。

エンジニアブーツの履き口近くですね。

ここも丸抜きを使ってるんですがココはV字にしてしまうと革が裂けてしまう事があるので丸抜きを使って革が裂けないようにしてるんです。




ブーツになるとこのようになります。

まぁ、あまり力のかかるところではないので 『予防』 といった感じですかね。







そしてもう一つ。



エンジニアブーツで丸抜きを使ってるのがこちら。

ベルトの穴ですね。



私は穴が少し大き目なのが好きなんですよね。

穴が小さいと裂ける事があるのと見た目が華奢に見えるんです。


あんまり大き過ぎるのも金具がグラグラするのでよくないんですがほんの少しだけ大きくしてます。





ちなみにトンリョウでエンジニアブーツなどベルト付きのブーツをオーダーされるときにベルトが長めが良い場合は言っていただければ長めに作ることも可能です。


私は長めのベルトが好きです。


長めのベルトが 『履いているうちにヨレヨレになっていくとカッコいいかな?』 と思ってます。

『パンツに引っ掛かるからイヤ』 という意見もありますけどね。






このように何かこだわりがあるときは言っていただければ対応できることもあります。


あまりにも手間がかかってしまったり、キレイに仕上がらない場合はお断りする事もありますがお気軽にお問合せくださいね。

































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥22,680) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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詳しくはホームページをご覧ください。


 
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スキスキスー

2018-06-01 17:58:45 | 道具
またギックリ腰やっちゃいました。


ということで整体に通ってます。



「前回はいつ腰を痛めたかなぁ~」 と思って診察券を見たらほぼ一年前にやってました。



なんででしょう・・・・・・・・






先生にも「あまり無理をしないようにしてください。」 と言われたので腰に負担のかからない作業から進めてます。





今日は革の裁断と漉きをしました。




漉き(すき)とは革の貼り合わせ部分や縫い割り部分などを薄くすることです。




漉きは 『漉き機』 という機械を使います。



漉き機はこんな機械です。

使う用途の割りにはけっこう大きめの機械です。





革を漉く部分はココです。

使うところはほんの一部なんですよね。





漉きをかけるとどのようになるのかと言いますと。




まずは漉きをかける前の状態の革です。



革の厚みは一定ですね。



このままだと貼り合わせたときに革の厚みが2枚分になるので段ができてしまい履いたときゴワゴワします。



なので革を貼り合わせたときに段ができないように漉きをかけるんです。



漉き機を通すと。

ムーディさんのように左から右に受け流します。




するとこのようになります。

革の断面が薄くなってるのが分かりますか?



漉き機はこのように革の端を薄くしたり全体を薄くしたりする機械なんです。



以前友人がこの漉き機を見て 「なにコレ?」 と聞かれたので 「こうやって使うんだよ。」 と使ってみせると・・・・・・・







『たったそれだけ~~』 と・・・・・・・




私は何の不思議もなく使っていたのでその反応にビックリです。



友人の反応をみて 「そういえば大きさの割にできたものが地味かも・・・・・」 と思いました。






ただこの漉きを手作業でやるとけっこう大変なんですよね。





包丁を使うんですがキレッキレの包丁じゃないとできないんです。


研ぎのあまい包丁だと革が伸びて漉けません。





手漉きはこのようにします。

“漉き砥” といわれる砥石の上で包丁を漉く幅・角度に合わせて 『ス~~~』 っと押します。




するとこのように漉けます。

機械を使ったのと同じようにできてますね。



この手漉きですが漉き機を使うのに比べると10倍ぐらい手間がかかります。



ブーツ作りはさまざまなパーツを縫い合わせるのであちこち漉く必要があるんですね。


なのでこの漉き機は必需品なんです。

たとえ地味でも・・・・








ということでライニングを漉き機にかけた状態がこちらです。

貼り合わせる箇所によっても漉き幅を変えたり縫い割りという縫い方をする箇所も漉き幅と厚みを変えてます。





漉き機で入らない箇所や均一に漉かない箇所などはこのあと手で漉いてます。








トンリョウで製作しているブーツの足あたりが柔らかいのはこの漉き機が活躍してくれているのも理由の一つです。







 












トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥22,680) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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型紙を裁つその前に

2017-02-07 15:44:17 | 道具
ブーツを1足作るにはさまざまな道具を使います。



私はなるべく道具は少なくしたいんですが、その作業に合った道具でないと時間がかかってしまったり、納得のいく出来にならなかったりするものなんですよね。



大工さんも同じなんでしょうかね。








さて、今回は型紙を裁つ前に切れ味の悪くなった包丁を研ぎました。

切れない包丁での作業はストレスが溜まるんです。

やっぱり刃物は 『スパッ!!』 と切れないと!







ブーツ作りに使う包丁は菜切り包丁などとはまるで違う形をしています。











これがブーツ作りに使う包丁です。

形からすると “スクレイパー” に近いですね。





“片刃” といって片側だけに角度がついている包丁です。

和包丁と同じですね。







そしてこの包丁を研ぐ砥石も菜切り包丁などを研ぐ砥石とは違います。

幅が包丁と同じぐらいになってます。



靴メーカーに勤め始めたときにホームセンターに砥石を見に行った事があるんですが、もちろんこのような幅の砥石は売ってませんでした。




今回の砥石は天然石の塊です。



17年ぐらい前に買ったものなんですが、砥石が硬いので減りが少ないのと砥石を数種類持っているのでまだまだ先は長そうです。








では、包丁を研いでいきましょう!







と、その前に。



砥石に水を含ませます。

砥石が硬いので水の吸い方も練り物の砥石に比べて少ないんです。




少し砥石が水を吸ったら包丁を研ぎます。







研ぐときは角度のついている面から研ぎます。

画像だと分かりませんね。




包丁を研ぐときに重要なのは “なるべく砥石の端まで使い研ぐ事” と “腰を入れて研ぐ事”“一定の角度で研ぐ事” の3つです。




砥石の端まで使わないと砥石が湾曲して刃先が丸くなってしまいますし、一定の角度で研がなくても同じように刃先が丸くなってしまいます。

そして、腰を入れて研がないと切れ味の良い包丁にはならないんです。







靴メーカーに勤めているとき包丁を研いでいたら同僚に 「すごい勢いですね。」 と笑われた事があります。



どんな形相だったんでしょう??










表の刃を研いだら裏も研ぎます。

裏には鋼が付いているので研ぎすぎると鋼が薄くなり、もろい刃物になるため表面のバリを落とすぐらいでOKなんです。








研いでいると砥石と包丁が少~し削れて砥石の端がこのようになるんです。

靴学校で教わった言葉だと “とくそ” と言うんです。





『砥石のクソ』 だから “とくそ” なんでしょうか??











今回は3本の包丁を研いだんですが研ぎ終わった包丁はこのようになりました。

少し刃こぼれしてる部分もありましたが型紙を裁つときには使わない部分だったのでこれで良しとします。










さあ、『スパスパっ!』 と型紙を裁つぞ~!!

















あれ!?これだと包丁いらねぇなぁ・・・・・・・

















ちなみに私、北斗の拳でレイが一番好きです。




レイがラオウと戦ってから最後のときまで涙が出っ放しでした。








































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
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