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トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

ブーツの納品&フィッティング

2013-04-30 13:47:03 | Boots
先日、完成したブーツの納品&フィッティングのためにお客さまにお越しいただきました。



今回、お渡ししたブーツはこちらです。

ミリタリーブーツのオールレザー版です。
参考になったブーツは『オキナワブーツ』と言われていて、ベトナム戦争のときに
米軍が使用していたものだそうです。
『オキナワブーツ』という名前は製造していたのが沖縄だったみたいで、そこから
この名前がついたそうです。

元のブーツは裏革が全面に付いていない仕様だったので、そのブーツを参考に
なるべく同じ仕立てで全面に裏革を使用するところがチョット大変でした。(汗)

でも、完成したブーツを見ると個人的に満足しています。

「お客さまも喜んでくれれば良いな~。」なんて思いながらお待ちしてました。




そして、いよいよフィッティングです。



やはりブーツは履いた方がカッコいいですね!

大きさ.接地点など問題ありません。
あとは、履いていてブーツが足に馴染んでくるともっとフィット感がでてくるでしょう。



今回のお客さまはブーツに詳しく、ブーツが好きな方でした。

履いていたブーツもマウンテンブーツで、これがカッコいいんですよ。

カッコ良かったので写真を撮らせてもらいました。



このマウンテンブーツもオーダーで作ったものだそうです。

私も欲しくなっちゃいました。
(けっこう本気で欲しいです。)

作りも見させてもらいましたが、私の作っているブーツとは違う箇所が多く「用途によって
作り方も変わるんだな~。」と勉強になりました。






今回作ったブーツのスペックです。


・木型
    TL06 (サイズ調整)

・甲革
    国産オイルステア(レッドブラウン)、国産シュリンク(カーキ)

・裏革
    ステア(ナチュラル)

・先芯、月型
    ヌメ革

・金具
    ハトメ(茶塗装)、美錠(アーミーブラック)

・ミッドソール
    ヌメ革

・本底、トップリフト
    USA vibram #430(黒)

・ヒール
    革積み上げ




金額
   木型代 ¥20,000 (税込¥21,000) 
   ※キャンペーン中のご注文につき無料

   ブーツ代 ¥105,000 + ベルト2set ¥6,000
                    =¥111,000(税込¥116,550)

今回のお支払いは
  合計¥116,550  です。



このお客さまからは2足目のオーダーをいただいていましたが「1足目のブーツで修正点などがあった
場合は、その修正を踏まえて2足目の作成をしたい。」との事でした。
今回のブーツを見る限り、現状での修正は必要なさそうなのでこれから2足目の作成に取りかかります。



ありがとうございました。
2足目のブーツも楽しみにしててくださいね。
















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

ブーツ達に出し縫い

2013-04-26 15:05:24 | Boots
ブーツ達に出し縫いをかけてもらうため浅草に行ってきました。


浅草は靴の街としても栄えています。

(浅草といっても『浅草寺、雷門』などの観光名所とはちょっと離れてますが。)


革・木型・金具・その他材料・加工など、ほとんどの取引先が浅草にあります。



なかでも、出し縫いをかけてくれる職人さんは最高齢です。
(とても元気で楽しい職人さんです。)




それでは出し縫いを。

この職人さんは出し縫いとマッケイの底縫いをしているので
「出し縫いお願いします。」と伝え、出し縫い機の横にある棚にブーツ達を乗せます。

何色の糸で縫うか、シングルorダブルを伝えて縫ってもらいます。





糸を取り替えます。

この出し縫い機、とてもキレイなんですよ。 キレイといっても “新品のキレイさ” じゃなく
“使い込んで、手入れをしているキレイさ” なんですよ。



それでは縫ってもらいます。

出し縫い機の音も油の行き渡った軽い音でとても良い音です。




爪先を「クルッ」と回して外側を。

アッと言う間に終わっちゃうんですが見ていると楽しいです。





あと、毎回の事なんですが 「重いなー!」 と言われます。


私の作っているブーツは普通の紳士靴に比べ革が厚かったり、木型もブーツラストで大きいので
けっこう重くなっちゃいます。




今回なんかは、縫っている途中に 「こんなに重いんじゃ腹減っちゃうな!!」 ですって。(笑)

私が 「そんな事ないでしょ!? まだPM2時半ですよ。」 って言うと
「そうか、そんな事ねーか! おかしな事言っちゃったなー!」 と・・・・(笑)


心の中で 「集中して!!」 と思ったんですが、長い事やっているんで余裕があるんですね。





これも毎回なんですが 「いい靴だな。」 とホメてくれます。(嬉)

靴に携わっている人からホメられるのも嬉しいものですね。






出し縫いが終わったので、いよいよ完成が近くなってきました。


私は 『作業中に喋る域』 に達していないので作業は集中してやります。(笑)









トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
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E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

ブーツ達の本底貼り

2013-04-23 13:34:47 | Boots
前回、すくい縫いが終わったブーツ達に本底を貼ります。


本底を貼る前にも作業がありますのでそちらから。

1、中底のすくい縫い用に掘った溝に切り取った革を貼る
2、シャンクを貼る
3、中物(コルクシート)を埋める。
4、ミッドソール(革)を貼る
5、ミッドソールを大体の大きさに切りまわす。

以上の作業をしてから本底を貼ります。

そして、こちらが本底を貼ったブーツ達です。



このときにヒール用の革も高さ分を貼り合わせておきます。


そして、こちらが切りまわした本底の余りです。

包丁で切りまわした後、グラインダーでおおよその形に整えておきます。



次は “だし縫い” ですが、今回はここまで。






あと、先日頼んでいた靴箱ができました!(嬉)


友人から紹介してもらった箱屋さんなんですが小ロットにもかかわらず快く受けていただきました。

この仕事を始めた当初は「箱は何でもいいかな~・・・」と思っていたんですが、
良い箱だと何となく嬉しいもんですよね!?


この箱屋さんは『貼り箱』という種類の箱を作っている会社でお菓子などの箱を作っているそうです。
初めはご挨拶がてら訪問し、工場を見学させてもらったんですが、とても興味深かったです。

大きさや貼る紙・ロゴなどを相談し、完成にいたりました。


その靴箱がこちらです。



どうです。 個人的にはスゴク満足してます!

この箱屋さんは埼玉県にあり、私の工房からだと片道約60kmぐらいあるんですが
先日、納品のためにわざわざ来てくれました。

発送する事もできるそうですが、途中で箱が潰れたり送料が高くなってしまう事もあるため納品にきてくれました。
(遠いところまで来てくれて感謝です!!)


もう少しで納品になるブーツ達はこの靴箱に入れて納品させていただきます。


私のように小ロットで物を作る立場の人間としては、こうして対応してくれる方々がいて出来る事が沢山あります。
革、木型、本底、金具、靴箱、その他材料のすべてが揃わないとブーツを提供する事ができません。

材料屋さんからすると、私は『お客さん』になるんでしょうが、仕入れができて初めて『モノづくり』ができるんですから。


この場を借りて、日ごろお世話になっている材料屋のみなさん、
これからもよろしくお願いします。










トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
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E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

注文をいただいたブーツにすくい縫い

2013-04-19 10:37:22 | Boots
ご注文をいただいているブーツにすくい縫い(ハンドソーンウェルト)をしました。



トンリョウでは基本的な製法としてハンドソーンウェルトを採用しています。

HPにも記載していますが、他に製法に比べて手間はかかりますがリペアなどの際に
アッパーに対して負担が少ない為と、個人的に見た目が好きなんです。
(アッパーがより立体的に見えるので)




吊り込んだアッパーと中底に『ウェルト』という革を縫い付けていくんですが
『ウェルト』といってもピンとこないと思うので、まずはウェルトの写真から

この細い革を縫い付けるんですが、このウェルトにだし縫い(アウトステッチ)がかかるので
直接アッパーにだし縫いがかかりません。そのため、オールソールをするときにアッパーが傷まないんです。
何度かオールソールをするとウェルトも使えなくなるんですが、そのときはウェルトを交換する事
もできるのでアッパーの手入れをしていればかなり長く履けるブーツになります。






では作業をします。


アッパー・中底とウェルトにすくい針を通しで穴を開けます。

ウェルトにすくい糸が埋まる溝が掘ってあるので、その溝をめがけて穴を開けます。


開いた穴に糸を通します。

糸は内側と外側から通します。
文面で説明するのは難しいんですが、グッドイヤーウェルトとは縫い方が違うんですよ。


通した糸を引きます。

この時に外側から通した糸を内側の糸にグルッと絡めます。日本だと『アヤをかける』と言うんですが、
アヤをかける事によって糸が緩まなくなるんです。


最後に糸を目いっぱい引きます。

かなり力を入れて引くので、右利きの私は『左手に手袋』『右手はすくい針の柄』に糸をかけて引きます。
(あっ!タイマーセットをして写真を撮ったから慌てたので左手に糸がかかってない・・・
 この後、引き直してます【笑】)



このブーツは『シングル』の仕様なので踵周り以外にウェルトをかけて終了です。


すくい縫いが終わったら余分な革を切りまわします。

ウェルトを交換するときの事を考え、アッパーの革をチョットだけ残しておきます。


出来上がった状態がこちら。

ウェルトの上にアッパーが乗ってるように見えませんか?
私はこの感じが好きなんですよ。

これからミッドソールを貼ると、さらにアッパーが持ち上がって見えるようになります。

ん~、楽しみ!!









トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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木型の修正 続き

2013-04-16 12:44:02 | Boots
前回、途中まで終わった木型の修正を続けます。


前回は木型を削り、寸法が足りない箇所に革を貼る準備までだったので
今回は革を貼るところからです。


まず、革を貼ります。

このままだと、革の段差やラインがキレイではないので、その部分を包丁でキレイにしていきます。

包丁である程度キレイに整えたら寸法を計ります。


寸法を計り、ほぼOKになったら革の目を潰します。


潰す方法はというと、水を塗ります。

水を塗ると革が柔らかくなります。


革が柔らかくなったらポンポンで叩きます。

叩く事によって革の目を潰し、革を硬くすることができます。

革を硬くしておかないとアッパーを吊り込んだときにキッチリと形が決まらないので
硬くしておく必要があるんですよ。

叩いた状態がこちら。

凸凹もだいぶ無くなりましたが、チョット残ってます。


今回はチョット残った凸凹をなくすためにこんな事をしました。

木の棒を使って「ゴリゴリ」とこすります。

これで、さらに革の目を潰して凸凹をとります。


そして、完成したのがこちら。

キレイになったでしょ!?
ここまでしなくても問題は無いんですが、今回はチョット気になったので・・・(笑)


一足だとこんな感じです。

左右それぞれの足に合わせているので革を貼っている大きさや厚みも違います。

このへんも既製品のブーツと大きく違うところですね。









トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

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