季節はずれもはなはだですが、ホラー映画『エミリーローズ』
観たのも、かなり前ですが、以来ずーっと、楔を打ち込まれたように、
私にとっては、真の恐怖映画決定版。
悪魔払いを少女に行った神父が、法廷にたつシーンから、始まります。
あの「エクソシスト」だと、神父が犠牲になって、少女は助かりますが、
あれは、一応フィクション。ヨネ?
真の~というのは、これ、本当の事件だったらしいから。
「悪魔憑き」か「病」か?
検察側は、彼女は重篤な難病患者であり、本来受けられるべき適切な治療を、この神父が遮った、と主張している訳です。
「悪魔憑き」だろうが「病」だろうが、私が恐怖を感じたのは、
誰にもどうすることも出来ない、現実を、
一人の少女が、自分の命のかぎり、たった一人で闘わなくてはいけなかった、というところ。
肉体的苦痛と恐怖。絶対的な孤独。そして、絶望。
ネタバレですが、彼女は臨終近く、聖母マリア?とおぼしき、神と対話します(悪魔憑きなのに)
救いのシーンなのか、と思えば、その神曰く、
「ここで終わるのが、あなたの定めなのです。たったいま、終わらせてあげることもできますが、
もう少し、猶予をあたえますか?(この現状のままで)」
たしか、彼女は後者を選んだ記憶があります………。
臨終のタイミングだけは、選ばせてくれるって訳です。神様って、こんなもんなのね
神様って、決して、人間のために在る訳じゃないのですね。
人も悪魔も自然の一部。真に冷酷無比なのは、自然の摂理(神)かもしれません。
神だのみなんて、しちゃダメね。