相変わらずけっこううろ覚えなので箇条書きでorz
連合3機つっよいなぁ・・・。キラの敵、というくくりでは、作内最強なんじゃないか?
(展開上の都合もありつつ)
シーゲル、ウズミ、ラクスは、同じくくりにいそうな感じだな、キラはまだ入り切っていないけれど、という印象。
「そんなものでいいのか、君達の世界は」
「そんなものかね我々は」
ある意味での問いかけ者であり、それゆえに道半ばに倒れる。
ラクスは同志であり、引き継ぎ手でもあり、そこにキラが入る感じというか。
敵にフォーカスするのではなくて、自分自身で自分はどうありたいか、あるべきか見定めなければならないという意志。
アスランが苦悩中、アスランはザフトにいない時の方がカッコイイと思うよ正直。
ただ、思惑がキラ達とはズレてるとは思う。
ある意味、オーブのあり方というのは、諸悪の根源を探さない思想であるので、
アスラン的には、パトリック・ザラが問題である、にキラ達の思想がすり替わってしまっていくのを、
キラ達はフォローしきれなかった印象でもあるかな・・・
しかし、ブルーコスモスの盟主と自分の父親が並び称させる現状はアスランにとっては堪らないだろう。
ただ、パトリック・ザラを指示し、必要とするアスラン自身も含めた人々の意思を軽視するべきではなかったかな、と。
運命時の、ユニウスセブン墜落は一部の者達、というくくり、
明らかにキャラの違うラクス・クラインを掲げあげる様子、
一部切り捨てに、象徴化、
アスランもプラントも器用で強かだと思うよ。自分達の問題と向き合わずにすむ作用に易々と乗れて。
これで運命でプラントを守れていればまだしもよかったんだけど。
プラントのラクスへの視線と、アスラン・ザラという男のラクスへの視線はほぼ同一である気がしてる。
侮りも含めた、可愛がりの視線から、今度は、過剰な期待を示す虚像へ。
ラクス自身が仕掛けたことでもあるし、ある意味でのラクスというキャラへのショックから、現状への疑問を持ってほしかったものを、デュランダル議長が、ラクス自身を問いかけ者から、肯定者・答えを持つ者へのすり替えてしまった印象。
ウズミの言葉は、アスランには、パトリック・ザラを糾弾する言葉に聞こえてしまっただろうしな。
あくまで世界が二部する状況への抵抗を示しているだけで、個人を糾弾する場ではなかったのだろうけれど。
ウズミという人はよくわからないな、しかし。
理想の体現者なのか。あるいは、ただの夢想家なのか。
とりあえず、オーブの理念についてはわりと語っているので(私はそちらは支持なので)
やはり気になるのは、キラをどう思っていたのか。
最高のコーディネイター、そしてカガリの実の兄弟と言う存在が、
まだカガリが理解しきれていないオーブの理念に共感を示してくれたことは心強かったと思うし、
血のつながった兄弟だからカガリを助けてくれる、ではなくて、
オーブの理念に賛同するからこそ、オーブを背負うカガリの力になってくれるだろう、ということはなんとなくわかるけれど、
ヤマト夫妻の、どんなことがあってもキラに真実を話す気はない、というカリダの想いをどう思っていたのか。
このあたりは、もしかしたらあれだけキラが戦争に関わってしまっていたら、パイロットとして、MSソフト開発者として規定外の才能をしめしてしまったいたら、遅かれ早かれ、真実には触れる。
カリダの想いは太平楽に聞こえたのかもしれない。
ただ、「最高のコーディネイター」ということを知りながら、なぜかつて、地球軍本部に渡る航海にキラを送り出したのか。
そこで素性がばれたらどんな目にあわされるか、どんなふうに利用されるか考えなかったのか、
そういった面での疑惑はあるけれど・・・
そもそも、キラ達ヘリオポリス組が戦争に参加していく過程に無理がありすぎたから、
ウズミだけ責めるわけにも、というのもあるけれど。
カガリに真実がわかった時に、キラを兄弟として支えてやってくれ、という意図もあったかもしれない。
実際は、ラクスがその知性と真心で支え切ったわけだから、カガリが支える場面はなかったわけだけえれども、
キラが真実を知った時に「ナチュラルであり真っ当に母の母胎から生まれた双子の姉」の存在が、
キラにとってどう心情的に影響を与えるかは、ほとんど賭けの領域だったとは思いつつ、
このあたりは、キラ・ヤマトという人間の人となりを買った上だったかもしれない。
アスランとディアッカの決意回。
といっても、方向性が決まったわけではなくて、ある意味での保留と棚上げ。
現状では、敵は連合はわけだし。
とりあえず、死なせたくない人がいる、という人間として極めてシンプルな立ち位置から、オーブ解放戦線に参戦。
この辺りは、初期キラに近しいな。
しかし、監督自身も突っ込みまくっているように、ディアッカのスル―されっぷりが凄い・・・のだけれども、
そんなのどこ吹く風で、なんだか凄くディアッカが頼もしいな。
キラにせよムウにせよ、虎にせよ、ディアッカにせよ、
どこか「惚れた女の為に」という立ち位置に半分足をかけている人達は強い感じがする。
(そのあたり、アスランやイザークやシンは優等生だな、という感じもするかも)
いや、この時のアスランも強いのよ。
アスランはキラの為(もう誰もこれ否定しないよね)
ディアッカはミリアリアの為。
わりと、この2人の状況を、監督が、軍のマインドコントロールが解けてきた、といっていたのは印象的だった。
いや、わりと、ザフトを理想の組織のひとつとして描いてんのかな、とも思っていたから。
そのザフト、フレイの新規がな・・・正直にいうと凄い嫌な感じ。
文脈がエグいんだよね。捕虜になっているという状態で。
絵的にはきわどいけれど、あまり事後って感じじゃないかな、とは思う。
髪がほどけていないからっていうのを根拠にあげてる方幾人か見たけれど、
庇護者を求めて、という意味だとしても、キラとの後に、自暴自棄になったような哄笑や、涙を流している様子を見ていれば、
そう割り切れないんじゃないかな、とも思うし、寝てるだけだと思うけれど。
それはそれで。
自分の家じゃないわけで。ドアの向こうに、守ってくれる家族がいる状況じゃないわけで。
裸で寝るか?
例え仮にクルーゼには体を許していたとしても、誰が踏み込んでくるかわからない状態じゃん。いくらザフトが理知的な軍でも。
あるもの全部着て寝る方が自然じゃないのかと。いくら寝苦しくても。
女性キャラの色っぽいシーンは見たいけれど、それはあくまでストーリー上の展開や(←キラフレ的にはいいらしい)恋人との関わりの中でしてほしいことで、
そういう中で、
敵軍の捕虜にあった状態で、というのが、無意味に煽ってるようでなんか嫌だ。15歳の女の子なわけだし。
なんだか色っぽくしたいだけだった感じが嫌だ。いや、大袈裟なんだろうけどね。
キラの「話せて嬉しかった」は素なのか、実のところ(対アスラン用の)計算はいっているのかが気になる。
なんだかんだで、アスランの転がし方についてはラクスよりキラの方が上だと思っていたり。
いや、100%本心を言っているのはわかっているんだけど。言葉的には。
このあたりは、「諦めちゃったらダメでしょう」というあたりと同一かな。
キラの思想心情的には、このあたりでだいぶ固まっている印象。
どちらかといえば、キラの以後の課題は「僕はなんだったんだろう、生まれてきちゃ、いけなかったのかな」の方が主かもな。あと「誰も死なせたくなかったから」双方のベースたるキーパーソンがラクスになってくわけだけど。
キラないしオーブは「戦うべき時には、戦わないと」とう思想で、
このあたりは、シンとそれほど相反するものではない。
民間人を犠牲にすべきじゃないという主題は、果たしてキラ対シンにしてよかったのか。
キラ自身が、平穏に暮らすことを否定された民間人だったわけだし、
そのあたりの運命の舞台設定の整え方は練り込み不足だったんじゃないかと。
キラ対シンの初期演出が絵的に強烈過ぎて、逆にアスランの立場も宙に浮いた気がするけどな。
アスランはオーブという国への関わりについても当事者意識に乏しかったわけだし、
オーブは連合についてザフトと戦うべき(それでオーブの民間人を守れ)だったという主張を「ザフトレッドのシンが」ザフトで主張する状況についても、なんらかの描写が必要だったんじゃないか、と。
アスランが仲介として機能してなんだよね、
他のキャラは自分の責任を問われているのに、アスランは、序盤で「パトリック・ザラの息子」という状況を押しだしすぎて、
逆に、アスラン個人の責任が宙に浮いちゃって、先の戦争のアスランの当事者性が奪われているから、
無印キャラ(運命AA陣営)と、ミネルヴァサイドが有機的にリンクしなかった気も。
アスランが無印時代、民間人の子供だったとか、あるいはザフトで最後まで戦い抜いた、
あるいは、運命で、アスランがパトリック・ザラの息子を背負い続けたのなら(10話で解消されちゃったし、それはいいと思うkけれど。あれは背負いきれないアスランが壊れちゃう>ユニウスセブン落し)もう少し軸が通ったと思うけれど。
この辺アスランはむしろ割食った気がしてる・・・陣営移動繰替えすのは無茶だ。
今回で、そのパトリックに、シーゲルが殺されたわけだけれども、
どうもこれもパトリック一人の罪にするのは違和感がある、
撃った人間は別だし、パトリックとその人間の間に何人もの人間がいたわけで、
自分は命令に従っただけだ、というのは、それでいいのか、というのがこの作品のテーマなはずで、
プラントはラクスに向き合う時に、自分達が彼女の父を殺したという意識はないとかと。
ラクスは可能性として(自分自身のことについても)覚悟はしていたんだろうけれど、
どこかで信じたかった思いもあったんじゃないかと。
今までプラントを導いてきたシーゲル・クラインに対する人々の想いを。
キラファンとカガリファンで温度差がありそうなのは、
カガリの出生暴露かな。
じつは、宇宙にあがったその足で、暴露した印象だったんだけど、そうでもなかった。
もちっと迷っていたかな。
このあたりのキラに話したカガリの心情は正直トレースできない。
正直なこといえば、シンの糾弾に対して、「お父様だって苦しんでお決めになったことなのに」と近しい文脈で、
「お父様が兄弟がいるっていっていたらしから」に近しい部分があるかもしれないとも思う。
キラもカガリも、記憶にあるよりもショック受けてたなぁ、
このあたり、母親がキラに似ているということが、キラのショック大きいかもしれない。
キラは冷静で優しかったわけだけど「カガリのお父さんはウズミさんだよ」「一緒にいると考えちゃうだろうから」
監督によれば、実感のないところもある、というところもあるらしい。
カガリは、身近な人への依存心はあっただろうけれど、
それは、アスランがザフトや帰属に依存した心境も同じだろうな、と。
ただ、彼女は組織には頼れない。なぜならカガリ自身が組織そのものだから。
アスランの婚約者だ。
この時のキラの心情ってか、キラがどんな表情をしていたかは不明かな。
「私あの方好きですわ」のラクスも、顔見せない演出になっていたけれど。
ラクスも心情にも気付いているだろうし(ただ、キラ側からすれば、核エネルギー搭載の機体を渡すにあたって、気持ちと共に託されたという部分が主で(貴方は一人じゃないのだからという激励とともに、釘さしでもあるかもしれない)
ラクスが自分に恋してるとまでは思えない段階かもしれない)
キラ自身も、ラクスに惹かれている自分にはとっくに気付いているだろうし。
ここは、マリュー達に、かつて人質にとった少女は、このアスランの婚約者だった、ということで、
繋がりを説明してるのかもしれない。
キラがずっと戦ってきたのは、幼馴染だったというような。
さて以下脱線。
この「婚約者」という付きまとい方が、キララク好きとしてはウザイ。
キャラ紹介にも、運命段階ですら、婚約者だった的表記はいったりするし。
そもそも、アスラン自身が早々に積極的にカガリに接近したこと棚上げで、なぜラクスが乗り換えたことばかりが強調されるのか、
アスラン可哀想という雰囲気が強いのか、
設定部分にも、なんだか例えばいつまでたっても、キラが元連合兵士みたいに書かれるみたいな不自然さすら感じるわけだけど、
そこに対する外部の執着ってなんなのかな、とおもった時に、
なんとなく思ったのは、キラとラクスとアスランには、通例的な「譲渡の儀式」がないからかな、と。
まぁ、例えば、他の男性(それも婚約者の親友)に惚れてしまった、罪悪感に項垂れるラクスの背中を押すアスランとか、
逆に、アスランがキラにあいつなら任せられる的なこといったり、
あるいはアスランがキラにラクスを頼むというシーンがあったりとか、そういうのが一切ない。
このあたり、子供の時は父に、結婚したら夫に、老いては息子に従え(女3界に家なしってやつね)
的に、女性は男性の所有物的な価値観っていうか感覚(多分私にもあるだろうな)の問題なのではないかと。
でいうと、状況によって婚約関係が消滅した以上、
あとは、当人達の気持ちのみ。
そうなった以上、ラクスの心情のみが200%考慮されるべきで、
アスランがラクスを好きでも、ラクスの気持ちがアスランにない以上、そこには自分が好きな相手が自分が好きじゃなかったという凡百の失恋があるだけであり、(これは序盤でキラが味わったものと同一)
アスランは黙って退場するしかないわけで、実際本編はそうなっているけれど、
戦争という状況や(父同士の抗争もね)対の遺伝子という設定の道具仕立てが本編にはないドラマを作ってしまったり、
そして、婚約者と言う肩書に伴って、アスランにはまだラクスへの所有権を残しているという「錯覚」(アスランの許可が必要なはず)が、あるのではないかと疑っていたり・・・
本編は真っ当なんだけど、(ラクスは物じゃないんだし)ラクスの気持ちがキラにあるなら、キラ自身が過剰な負い目を感じるのはラクスに対して失礼だし。
そのあたりが、キララクは恋愛じぁないんじゃないか、と見る人が出てくるところでもあるんじゃないかな、と・・・
いやまぁ、与太話しだけど・・・
連合3機つっよいなぁ・・・。キラの敵、というくくりでは、作内最強なんじゃないか?
(展開上の都合もありつつ)
シーゲル、ウズミ、ラクスは、同じくくりにいそうな感じだな、キラはまだ入り切っていないけれど、という印象。
「そんなものでいいのか、君達の世界は」
「そんなものかね我々は」
ある意味での問いかけ者であり、それゆえに道半ばに倒れる。
ラクスは同志であり、引き継ぎ手でもあり、そこにキラが入る感じというか。
敵にフォーカスするのではなくて、自分自身で自分はどうありたいか、あるべきか見定めなければならないという意志。
アスランが苦悩中、アスランはザフトにいない時の方がカッコイイと思うよ正直。
ただ、思惑がキラ達とはズレてるとは思う。
ある意味、オーブのあり方というのは、諸悪の根源を探さない思想であるので、
アスラン的には、パトリック・ザラが問題である、にキラ達の思想がすり替わってしまっていくのを、
キラ達はフォローしきれなかった印象でもあるかな・・・
しかし、ブルーコスモスの盟主と自分の父親が並び称させる現状はアスランにとっては堪らないだろう。
ただ、パトリック・ザラを指示し、必要とするアスラン自身も含めた人々の意思を軽視するべきではなかったかな、と。
運命時の、ユニウスセブン墜落は一部の者達、というくくり、
明らかにキャラの違うラクス・クラインを掲げあげる様子、
一部切り捨てに、象徴化、
アスランもプラントも器用で強かだと思うよ。自分達の問題と向き合わずにすむ作用に易々と乗れて。
これで運命でプラントを守れていればまだしもよかったんだけど。
プラントのラクスへの視線と、アスラン・ザラという男のラクスへの視線はほぼ同一である気がしてる。
侮りも含めた、可愛がりの視線から、今度は、過剰な期待を示す虚像へ。
ラクス自身が仕掛けたことでもあるし、ある意味でのラクスというキャラへのショックから、現状への疑問を持ってほしかったものを、デュランダル議長が、ラクス自身を問いかけ者から、肯定者・答えを持つ者へのすり替えてしまった印象。
ウズミの言葉は、アスランには、パトリック・ザラを糾弾する言葉に聞こえてしまっただろうしな。
あくまで世界が二部する状況への抵抗を示しているだけで、個人を糾弾する場ではなかったのだろうけれど。
ウズミという人はよくわからないな、しかし。
理想の体現者なのか。あるいは、ただの夢想家なのか。
とりあえず、オーブの理念についてはわりと語っているので(私はそちらは支持なので)
やはり気になるのは、キラをどう思っていたのか。
最高のコーディネイター、そしてカガリの実の兄弟と言う存在が、
まだカガリが理解しきれていないオーブの理念に共感を示してくれたことは心強かったと思うし、
血のつながった兄弟だからカガリを助けてくれる、ではなくて、
オーブの理念に賛同するからこそ、オーブを背負うカガリの力になってくれるだろう、ということはなんとなくわかるけれど、
ヤマト夫妻の、どんなことがあってもキラに真実を話す気はない、というカリダの想いをどう思っていたのか。
このあたりは、もしかしたらあれだけキラが戦争に関わってしまっていたら、パイロットとして、MSソフト開発者として規定外の才能をしめしてしまったいたら、遅かれ早かれ、真実には触れる。
カリダの想いは太平楽に聞こえたのかもしれない。
ただ、「最高のコーディネイター」ということを知りながら、なぜかつて、地球軍本部に渡る航海にキラを送り出したのか。
そこで素性がばれたらどんな目にあわされるか、どんなふうに利用されるか考えなかったのか、
そういった面での疑惑はあるけれど・・・
そもそも、キラ達ヘリオポリス組が戦争に参加していく過程に無理がありすぎたから、
ウズミだけ責めるわけにも、というのもあるけれど。
カガリに真実がわかった時に、キラを兄弟として支えてやってくれ、という意図もあったかもしれない。
実際は、ラクスがその知性と真心で支え切ったわけだから、カガリが支える場面はなかったわけだけえれども、
キラが真実を知った時に「ナチュラルであり真っ当に母の母胎から生まれた双子の姉」の存在が、
キラにとってどう心情的に影響を与えるかは、ほとんど賭けの領域だったとは思いつつ、
このあたりは、キラ・ヤマトという人間の人となりを買った上だったかもしれない。
アスランとディアッカの決意回。
といっても、方向性が決まったわけではなくて、ある意味での保留と棚上げ。
現状では、敵は連合はわけだし。
とりあえず、死なせたくない人がいる、という人間として極めてシンプルな立ち位置から、オーブ解放戦線に参戦。
この辺りは、初期キラに近しいな。
しかし、監督自身も突っ込みまくっているように、ディアッカのスル―されっぷりが凄い・・・のだけれども、
そんなのどこ吹く風で、なんだか凄くディアッカが頼もしいな。
キラにせよムウにせよ、虎にせよ、ディアッカにせよ、
どこか「惚れた女の為に」という立ち位置に半分足をかけている人達は強い感じがする。
(そのあたり、アスランやイザークやシンは優等生だな、という感じもするかも)
いや、この時のアスランも強いのよ。
アスランはキラの為(もう誰もこれ否定しないよね)
ディアッカはミリアリアの為。
わりと、この2人の状況を、監督が、軍のマインドコントロールが解けてきた、といっていたのは印象的だった。
いや、わりと、ザフトを理想の組織のひとつとして描いてんのかな、とも思っていたから。
そのザフト、フレイの新規がな・・・正直にいうと凄い嫌な感じ。
文脈がエグいんだよね。捕虜になっているという状態で。
絵的にはきわどいけれど、あまり事後って感じじゃないかな、とは思う。
髪がほどけていないからっていうのを根拠にあげてる方幾人か見たけれど、
庇護者を求めて、という意味だとしても、キラとの後に、自暴自棄になったような哄笑や、涙を流している様子を見ていれば、
そう割り切れないんじゃないかな、とも思うし、寝てるだけだと思うけれど。
それはそれで。
自分の家じゃないわけで。ドアの向こうに、守ってくれる家族がいる状況じゃないわけで。
裸で寝るか?
例え仮にクルーゼには体を許していたとしても、誰が踏み込んでくるかわからない状態じゃん。いくらザフトが理知的な軍でも。
あるもの全部着て寝る方が自然じゃないのかと。いくら寝苦しくても。
女性キャラの色っぽいシーンは見たいけれど、それはあくまでストーリー上の展開や(←キラフレ的にはいいらしい)恋人との関わりの中でしてほしいことで、
そういう中で、
敵軍の捕虜にあった状態で、というのが、無意味に煽ってるようでなんか嫌だ。15歳の女の子なわけだし。
なんだか色っぽくしたいだけだった感じが嫌だ。いや、大袈裟なんだろうけどね。
キラの「話せて嬉しかった」は素なのか、実のところ(対アスラン用の)計算はいっているのかが気になる。
なんだかんだで、アスランの転がし方についてはラクスよりキラの方が上だと思っていたり。
いや、100%本心を言っているのはわかっているんだけど。言葉的には。
このあたりは、「諦めちゃったらダメでしょう」というあたりと同一かな。
キラの思想心情的には、このあたりでだいぶ固まっている印象。
どちらかといえば、キラの以後の課題は「僕はなんだったんだろう、生まれてきちゃ、いけなかったのかな」の方が主かもな。あと「誰も死なせたくなかったから」双方のベースたるキーパーソンがラクスになってくわけだけど。
キラないしオーブは「戦うべき時には、戦わないと」とう思想で、
このあたりは、シンとそれほど相反するものではない。
民間人を犠牲にすべきじゃないという主題は、果たしてキラ対シンにしてよかったのか。
キラ自身が、平穏に暮らすことを否定された民間人だったわけだし、
そのあたりの運命の舞台設定の整え方は練り込み不足だったんじゃないかと。
キラ対シンの初期演出が絵的に強烈過ぎて、逆にアスランの立場も宙に浮いた気がするけどな。
アスランはオーブという国への関わりについても当事者意識に乏しかったわけだし、
オーブは連合についてザフトと戦うべき(それでオーブの民間人を守れ)だったという主張を「ザフトレッドのシンが」ザフトで主張する状況についても、なんらかの描写が必要だったんじゃないか、と。
アスランが仲介として機能してなんだよね、
他のキャラは自分の責任を問われているのに、アスランは、序盤で「パトリック・ザラの息子」という状況を押しだしすぎて、
逆に、アスラン個人の責任が宙に浮いちゃって、先の戦争のアスランの当事者性が奪われているから、
無印キャラ(運命AA陣営)と、ミネルヴァサイドが有機的にリンクしなかった気も。
アスランが無印時代、民間人の子供だったとか、あるいはザフトで最後まで戦い抜いた、
あるいは、運命で、アスランがパトリック・ザラの息子を背負い続けたのなら(10話で解消されちゃったし、それはいいと思うkけれど。あれは背負いきれないアスランが壊れちゃう>ユニウスセブン落し)もう少し軸が通ったと思うけれど。
この辺アスランはむしろ割食った気がしてる・・・陣営移動繰替えすのは無茶だ。
今回で、そのパトリックに、シーゲルが殺されたわけだけれども、
どうもこれもパトリック一人の罪にするのは違和感がある、
撃った人間は別だし、パトリックとその人間の間に何人もの人間がいたわけで、
自分は命令に従っただけだ、というのは、それでいいのか、というのがこの作品のテーマなはずで、
プラントはラクスに向き合う時に、自分達が彼女の父を殺したという意識はないとかと。
ラクスは可能性として(自分自身のことについても)覚悟はしていたんだろうけれど、
どこかで信じたかった思いもあったんじゃないかと。
今までプラントを導いてきたシーゲル・クラインに対する人々の想いを。
キラファンとカガリファンで温度差がありそうなのは、
カガリの出生暴露かな。
じつは、宇宙にあがったその足で、暴露した印象だったんだけど、そうでもなかった。
もちっと迷っていたかな。
このあたりのキラに話したカガリの心情は正直トレースできない。
正直なこといえば、シンの糾弾に対して、「お父様だって苦しんでお決めになったことなのに」と近しい文脈で、
「お父様が兄弟がいるっていっていたらしから」に近しい部分があるかもしれないとも思う。
キラもカガリも、記憶にあるよりもショック受けてたなぁ、
このあたり、母親がキラに似ているということが、キラのショック大きいかもしれない。
キラは冷静で優しかったわけだけど「カガリのお父さんはウズミさんだよ」「一緒にいると考えちゃうだろうから」
監督によれば、実感のないところもある、というところもあるらしい。
カガリは、身近な人への依存心はあっただろうけれど、
それは、アスランがザフトや帰属に依存した心境も同じだろうな、と。
ただ、彼女は組織には頼れない。なぜならカガリ自身が組織そのものだから。
アスランの婚約者だ。
この時のキラの心情ってか、キラがどんな表情をしていたかは不明かな。
「私あの方好きですわ」のラクスも、顔見せない演出になっていたけれど。
ラクスも心情にも気付いているだろうし(ただ、キラ側からすれば、核エネルギー搭載の機体を渡すにあたって、気持ちと共に託されたという部分が主で(貴方は一人じゃないのだからという激励とともに、釘さしでもあるかもしれない)
ラクスが自分に恋してるとまでは思えない段階かもしれない)
キラ自身も、ラクスに惹かれている自分にはとっくに気付いているだろうし。
ここは、マリュー達に、かつて人質にとった少女は、このアスランの婚約者だった、ということで、
繋がりを説明してるのかもしれない。
キラがずっと戦ってきたのは、幼馴染だったというような。
さて以下脱線。
この「婚約者」という付きまとい方が、キララク好きとしてはウザイ。
キャラ紹介にも、運命段階ですら、婚約者だった的表記はいったりするし。
そもそも、アスラン自身が早々に積極的にカガリに接近したこと棚上げで、なぜラクスが乗り換えたことばかりが強調されるのか、
アスラン可哀想という雰囲気が強いのか、
設定部分にも、なんだか例えばいつまでたっても、キラが元連合兵士みたいに書かれるみたいな不自然さすら感じるわけだけど、
そこに対する外部の執着ってなんなのかな、とおもった時に、
なんとなく思ったのは、キラとラクスとアスランには、通例的な「譲渡の儀式」がないからかな、と。
まぁ、例えば、他の男性(それも婚約者の親友)に惚れてしまった、罪悪感に項垂れるラクスの背中を押すアスランとか、
逆に、アスランがキラにあいつなら任せられる的なこといったり、
あるいはアスランがキラにラクスを頼むというシーンがあったりとか、そういうのが一切ない。
このあたり、子供の時は父に、結婚したら夫に、老いては息子に従え(女3界に家なしってやつね)
的に、女性は男性の所有物的な価値観っていうか感覚(多分私にもあるだろうな)の問題なのではないかと。
でいうと、状況によって婚約関係が消滅した以上、
あとは、当人達の気持ちのみ。
そうなった以上、ラクスの心情のみが200%考慮されるべきで、
アスランがラクスを好きでも、ラクスの気持ちがアスランにない以上、そこには自分が好きな相手が自分が好きじゃなかったという凡百の失恋があるだけであり、(これは序盤でキラが味わったものと同一)
アスランは黙って退場するしかないわけで、実際本編はそうなっているけれど、
戦争という状況や(父同士の抗争もね)対の遺伝子という設定の道具仕立てが本編にはないドラマを作ってしまったり、
そして、婚約者と言う肩書に伴って、アスランにはまだラクスへの所有権を残しているという「錯覚」(アスランの許可が必要なはず)が、あるのではないかと疑っていたり・・・
本編は真っ当なんだけど、(ラクスは物じゃないんだし)ラクスの気持ちがキラにあるなら、キラ自身が過剰な負い目を感じるのはラクスに対して失礼だし。
そのあたりが、キララクは恋愛じぁないんじゃないか、と見る人が出てくるところでもあるんじゃないかな、と・・・
いやまぁ、与太話しだけど・・・