種々

世界の片隅でキラへの愛をこっそりと囁くブログ

フィクションの為に生きるということ。生きてもいいということ。

2016-11-21 22:51:05 | SEED DESTINY
運命でキラがなんの為に戦っていたのか、というのは、選ぶことのできる世界。決めることができる世界。守ることができる世界。

先天的なものではなく、後天的なものの為に。

それは、例えば、国のあり方。
オーブ→ オーブの法と理念を守るならば、誰でも受け入れる国。

コーディネイターとかナチュラルだからではなく、その国の法を、理念を、選ぶ。

オーブというのは、「今また2色に分かれようとする世界」

コーディネイターか、ナチュラルか。
ロゴスか、そうでないか。

そういったカテゴリーの分類に抵抗するための、ひとつの「モデルケース」だったんだとおもう。

キラと、そしてラクスが守りたかった”オーブ”は、そのモデルケースとしてのオーブ。

シンとカガリが執着したオーブは、自分の故郷、生まれ育った、生きる場所としてのオーブ。

そこを分けて考えたうえで、オーブについての(そしてキラとラクス、カガリ、シンそれぞれの行動の)是非を見ないと、多分ごっちゃになると思う。


キラが貫きたかった信念というのは、そしてラクスの想いとは、
人が決めたことの為に生きることなのだと想う。

一番ベースになるのは、その人の「想い」「願い」

そして、次にベースになるのは、人が作り出したもの。人と人との約束。それは、一番大きなものとしては、オーブの在り方のように、

「法と理念」

ということになるのではないかなと。

フィクション。約束。ルール。

それはキラとラクスの関係もそうなのかもと思う。約束。
なんとなくキラとラクスは、愛し合っているから一緒にいます、という感じにはしたくない感じがするんだけど、
それは個々の感情(=恋愛感情)が相手を向いているから一緒にいるというより、もう少し意識的なものにしたがっているというか。
そのあたりのニュアンスとか、さじ加減とかで、ファン、アンチともども監督の言動に一喜一憂してるイメージもあるんだけど。

キラとラクスには、今まで歩んできた道のりや背負ってきたものがそれぞれにあって、
そしてそれぞれの相手への感情、それは双方共通のものはたくさんあるのだと思う。
だけど、完全に同じというわけではない。監督自身、キラとラクスはお互い好きで信頼してる、というと同時に、
キラのトラウマや、ラクスの罪悪感を指摘してもいる。

だけど、パズルのピースのように、それぞれの感情が一致するから、一緒にいる、という以上に、
ふたりの間にある約束。 貴方にいてほしい、私のところに帰ってきてください。僕が貴方を守ります。貴方のところに帰ってきます。

言葉にされる約束。
そして、言葉にされない(するまでもない)思い。自分たちが望む世界はどんなものなのか。

そして、それぞれの気持ちのいちばん根っこには、アークエンジェルでであったときの、
まだ、まだぎりぎり子供でいられた時の、そして絶対に惹かれてはいけない相手として出会ったときの、
ごく素朴な好意が、あるんだと思うし、彼らはその時の気持ちに繋がっているから、どれだけのものを目の当たりにし、背負うことになろうと、
変わらないもの、続いているもの、途切れないもの、ひとつの指標になる、ベースになっているのではないかなとも。