萬文習作帖

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永遠の夏×William Shakespeare

2022-08-24 23:08:37 | 文学閑話翻訳詩
不滅の瞬間、謳う永遠
初夏×ウィリアム・シェイクスピア「シェイクスピのソネット18番」


永遠の夏×William Shakespeare

Shall I compare thee to a summer's day?
Thou art more lovely and more temperate.
Rough winds do shake the darling buds of May,
And summer's lease hath all too short a date.
Sometime too hot the eye of heaven shines,
And often is his gold complexion dimm'd;
And every fair from fair sometime declines,
By chance or nature's changing course untrimm'd;
But thy eternal summer shall not fade,
Nor lose possession of that fair thou ow'st, 
Nor shall Death brag thou wand'rest in his shade,
When in eternal lines to time thou grow'st.
 So long as men can breathe or eyes can see,
 So long lives this, and this gives life to thee.

夏の日へ貴方をくらべようか?
貴方という知の造形は 夏より愉快で美しい。
荒い風は親しんだ初夏の芽を落とすから、 
夏の節は短すぎる一日だけ。
天に輝く瞳は熱すぎるときもあり、
時おり黄金まばゆい貌を曇らせ、
すべての清廉は いつか滅ぶ美より来て、
偶然か万象うつろい崩れる道たどる。
けれど貴方という永遠の夏は色褪せない、
清らかな貴方の美を奪えない、
貴方が滅びの翳に迷うとは死の神も驕れない、
永遠のことばに貴方が生きゆく時間には。
 人々が息づき瞳が見る限り、
 このことばが生きる限り、ことばは貴方に命をおくりつづける。
【引用詩文:引用詩文: William Shakespeare「Shakespeare's Sonnet 18」自訳】


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2 コメント

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Unknown (yuzu)
2022-09-02 02:01:26
シェイクスピアがソネットで愛をのこし、リアルに生き続け死なせないって、すごい証明の仕方ですよね。かっこいいな。
他、和歌への変換を試みる方もいらしたり、ソネット18特別にたのしいわねと思います。なーんて?性癖に刺さりウッカリコメント残しています。傍観いつもごめんなさーい。
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yuzuさんへ ()
2022-09-08 19:47:11
初コメありがとうございます、返信かなーり遅くすみません。
性癖ってトコちょっと笑いました、そういうの韻文あるあるだなと。
ソネット18はたぶん、文学に携わる誰も肯けてしまうモンある詞にも。
返信する

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