つづき? . . . 本文を読む
そこにあるのは、優しい温もり。
愛情という名の証。
見えないものを結ぶ糸と糸。
複雑に絡み合うことは望んだりはしない。
単純に求め合う愛情。
形のないものほど美しいものはない。
朝焼けに映し出されるこの裸身は
彼女を美しくさせる。
「どうしたの?」
声をかけられて、みちるは振り返った。
「起こしちゃった?ゆっくり出たつもりだけれど」
ベランダの扉を覆うカーテンを開けて、眺める朝焼けの光を受けて . . . 本文を読む
レイの片想いの話
苦しいから嫌なの
「好きだから苦しいのは当たり前じゃない。楽な恋愛なんてつまらないわよ」
好きだから、嫌われたくない
「好きだから避けるの?誰だって嫌われたくないけれど、その代わり始まることもなくてよ」
いきなり部屋に押しかけてきて、いつものように説教が始まる。いくら鍵もなく自由に出入りできるレイの部屋でも、最低限のマナーがあったっていいのに。大体、この人には好きな人が . . . 本文を読む