最近「ガラスの曇り」案件が多くなっているような気がします。
「案件」と記したのは、電池交換や他の不具合のご依頼時に私が気づきお客様にご説明、
「あ~曇っていますね」って流れがとても多いです。
曇る場合、初期は身に着けていると使用者の体温で湿気が上昇しガラス内側の曇りへと変化、外すと冷却され曇り具合も薄くなります。
なので「気づき難い」違和感かもしれません。
そもそも湿気も入りにくい構造の時計です。逆説的な言い方をすると「湿気も出にくい」とも言えるかと思います。
今後も使用を考えると、機械内部の湿気除去、ケースの洗浄、パッキンの交換 など必要な事もあります。
当店では、乾燥剤を敷いた中に取り出したムーブメントを入れて、数日間置いておきます
ドライヤーなどの熱を加えることは、機械への負荷の可能性からしないようにしています。
「良い機会」と捉えケースやバンドの点検も併せて作業しています