既刊紹介の続きです。まずは現代物。
左上が2010年秋発行「やさしい指」 A5 28p オフ 200円
読み切り短編です。
挫折の傷を抱えたエリート銀行員×老親の介護に数年を費やしたアルバイターの
30代カップルの馴れ初め話となっております。一応R-18作品。
優しい人間ばかりの、穏やかなラブストーリーです。
右上が2011年夏コミ発行「BITTERSWEET HONEY」 A5 36P オフ 200円
読み切り短編2編+αを収録。
年上マッチョ同級生×恋愛初心者清貧大学生 カップルの
初めての自宅お泊まりを描いた「ハッピネス」、
テンション高めのKY体育会系高校生×自意識過剰の元いじめられっ子 の
青春ランチタイム日記な「玉子王子」 となっております。
どちらもそこそこラブシーンはありますが、成人指定はしておりません。
青春!って感じの爽やか甘酸っぱい短編集です。
下が2012年秋発行「望みの彼方」 A5 156P オフ 600円
表紙・リンドウノミチヤ様、装丁 赤根晴様 写真&本文 富江拓世という
コラボ企画となっております。特殊紙2色刷り。
あ、J.GARDENのパンフでも紹介されました!
2009年夏発行のコピー誌「Wants」及び続編収録の総集編。R-18作品。
壊れた心の優しい詩人の兄、輝登
荒ぶるヴォーカリストの弟、直輝
の美貌の兄弟を中心に、彼らに狂わされた人々を描きます。
最初は兄×弟の禁断の関係から、
兄はちょっと軽いが包容力のある年上サラリーマン鈴木と、
弟は長年自分を見守ってくれていたバツイチ子持ちプロデューサー上倉と
新たな関係を築いていきます。
語り手は章ごとに違って、輝登、鈴木、直輝、直輝、輝登、となってます。
個人的には、ごく普通の会社員だった鈴木が年下の同性に深入りした挙げ句に
後ろをゆるしてしまうまであたりの心の動きが、なんか可愛くて萌えましたw
なんとなくですが、現代物は受けが流され気味だなあ…と思います。
特に短編は、ノンケ受けから始めると全然枚数が足りないので仕方ないんですが…。
ただ、攻めの押し方は結構キャラの個性が出てて、
ストレート剛速球の高校生(「玉子王子」)から、
ナチュラルエロい天使で悪魔な美青年(「望みの彼方」輝登×鈴木サイド)、
セレブでスマートな中年からのアプローチ(「やさしい指」、「望みの彼方」上倉×直輝サイド)とかまあ色々です。
どちらも1冊で完結しておりますので、お試しで読まれる方は、このあたりをお求めいただくと
楽しんでいただけるかと思います。………ほもですけど。