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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

百日紅

2015-08-15 12:11:52 | つれづれ

 

今日は8月15日、この月3度目の祈りの日、です。

毎年、お隣の塀際に咲く「百日紅」、満開になってアタマを重たげに揺らし始めると夏真っ盛り…。

実は、きれいだと思いつつ、連想ゲームのように「暑さ」が感じられて、いつも窓の中から鑑賞。

 

今日と言う日に「暑さ」と言う言葉を思い浮かべると、これまた連想ゲームのように、

「終戦」と言う言葉も、浮かびます。なんとなく「あの日もこんなふうに暑い日でした」という、

毎年のように聞かれるフレーズがあるからでしょう。

 

私の年齢では、戦争の実体験はありません。見聞したことからの考察や想像になります。

どれだけきちんと把握できるか…それは大事なことだと思っています。

報道の仕方も、年々変わってきますし、こちらも歳を取り、感じ方や考え方もかわっていくものです。

人の考え方や嗜好には差があることも事実です。一つの情報について、いろいろな見方もあります。

大切なのは、つきつめていったところに「戦争はやるべきものでない」ということがあること。

人が日常で人を10人殺したら、殺人鬼であり犯罪者であり、重い罪として罰せられますが、

一人の兵隊が、戦場で一度に10人殺したら、英雄でしょう。

人の世界はそんなふうに「あいまい」になってしまうものです。

だからこそ「命は大切なものなのだ」という、ごくごく当たり前の原点を、忘れてはならないと思います。

 

どんな境遇にあっても、花はその境遇の中で精いっぱい、次の命をつなぎます。

暑いさなかの花は、なんだかいじらしいとも思えます。

百日紅、さるすべりと読まれていますが、サルも滑って登れないくらい幹がツルツルだから…

実際にはサルはちゃんと登れるそうですが、木肌がツルツルになるのは、

木が育つにつれて、一番外側の部分が割れてはがれおちるから…だそうです。コルクもそうですよね。

幹がツルツルであることは、元気でそだっているというわけです。

なので、花は近くで見ると、こんなに鮮やか…。

 

     

 

重いアタマを風にゆらゆら揺らしている姿は、どうしても「凛として」というイメージではありませんが、

こんなにたくさんの花をつけ、黙々と命をつなぐための「今の自分の命」を生きていると思うと、

私もがんばらなくちゃと思います。

 

戦没者…というたった3文字ではありますが、その迎えた死の形は様々です。

私たちの今の暮らしは、そのたくさんの無残な死を迎えた命の、更につながりの先にあります。

今を生きられることに感謝し、そして心からご冥福を祈りたいと思います。合掌。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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合掌 (あまね)
2015-08-20 21:43:52
私も戦争の実体験はありません。
ただ、母は5歳くらいの時に空襲にあい
教えて貰ったりしました。

叔父が二人、旧満州でなくなり
一人はいつなくなったのか定かでなく
遺骨も戻ってきていません。

なので、15日を命日がわりにしています。
遺骨はもしかしたらと言うことで
千鳥ケ淵へ15日前後にお参りに行っています。

今年は15日が週末でお休みなので
15日にお参りしに千鳥ケ淵へ行きましたら
さすがにそれなりの人出でした。

叔父や他の方々の冥福を祈りつつ
戦争のない日本に感謝です。
海外でホームステイした時に出会った人の
中には自国がこの前まで内戦だった方もいました。

それはそれとして、千鳥ケ淵はそれなりの
人出でしたが、着物(浴衣含む)なのは
私だけでした・・・。
たまたま?!まぁ、私も灰色地に蛍柄の
麻着物を浴衣のように着ていたので
人の事を言えた義理ではないのですがf^_^;
靖国神社横で何とか愛国なんとかという方々で
着物(浴衣含む)を着ている方は
見受けられませんでした。愛国?ですか?(笑)

まぁ、あまり愛用されて着物=そういう方
という図式が出来てしまうのも何ですが(笑)
返信する
Unknown (とんぼ)
2015-08-23 16:14:56
あまね様

お返事が遅くなりまして、ほんとにすみません。

親は戦争の話を積極的にはしませんでしたが、
自分がオトナになるにつれて、こぼれ落ちるような
わずかな話や、考え方生き方に、
こうであったのだろう…と思いを広げるようになりました。
ちょっと平和ボケの日本ではありますが、
決して繰り返さないように、それだけは思っています。
返信する

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