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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

レトロな布団カバー

2014-03-24 17:52:36 | 着物・古布

 

これも実家から持ち帰ったもの。

まだ未使用です。あぁこんな柄の昔あったわぁって思う方は、私と同年代。

 

布団にはカバーというのは、近年になってからのことですね。

今は布団も中身そのものも違っていますし、敷き布団も掛布団もきれいな生地でできていても、

その上からシーツやカバーでくるんで使います。それを外して洗濯する…。

昔は、シーツなんてありませんでしたから、布団の側がそのままシーツ、掛布団も同じです。

今とは衛生状況も、衛生観念も違いますから、それで暮らしていたわけです。

そのかわり、お天気のいい日は日に当てる、そして何年か使えば、綿の打ち直しをするわけです。

それも自宅でやってました。おぼろげな記憶ですが、母もやっていました。

あ、シーツもカバーも使ってましたけどね。布団の打ち直しは頼むとお金がかかりますから。

 

二間しかない狭い家でしたから、その日は縁側を開け放ち、

私は入ってくるな、外で遊べと追いやられ…。

手拭いをマスク代わりに口に巻いて、アタマも姉さんかぶりで割烹着の母の姿がおもしろく、

つい近づいては「綿ボコリがつくて、言うてるやろが!」と、叱られて。

 

この布団カバーは、周りに白い生地が使われ、これの中に掛布団をすっぽり入れると、

ちょうど布団に白いカバーをかけたように見えるわけですね。

最近は、布団カバーも全体柄が多くなって、中は逆に「ヌードタイプ」と言われる、

ただの白生地だったりします。それどころか、柄の布団でも、そのまま「洗えます」なんてのも…。

変われば変わるものです。

昔の木綿わたの布団は、重たいものでしたが、父などは「重さが暖かさ」という基準で、

いまどきの軽い布団はあったかくないような気がする…といいます。

去年、息子用に久しぶりにウール100パーセントのハーフサイズ毛布を買ったのですが、

たしかにあたたかい…のだけれど、なんというか、しなやかさに欠けるというか、

化繊のふわんふわん毛布に慣れた身には、なんか「かたさ」が気になったりして。

人間ってゼータクですよね。

 

こういう柄、言葉では言い表しにくいですが、いわゆる「布団柄」…。

部分アップしてみました。一応「絞り」っぽくみせた柄。

 

        

 

母はよく、ちょっと野暮ったい大柄な着物や、色合いがいまひとつハズれてる格子柄などを見ると、

「ありゃ布団柄や、味がないわ」と言いました。

これも、未使用ですから、柄部分だけとれば「りっぱな和柄」ですが、

だからといって、子供の着物にもちょっと…です。

布団にしか使えない…と言ってしまったらかわいそう…逆に布団だからこそ使える華やかさ、

独特のあざとさ?ってヘンな言い方ですかしら。

最近は、和風の布団も側の柄は洋風が多くて、なんともいえないこんな感じの

コテコテした色柄は、今は少なくなってますね。

 

ところで…先日書きました「実家に置きっぱなしの私の婚礼布団」…。

実は夫婦座布団だけは、ずっと使っていました。

今はこんな憐れな状態に…なんて汚いんでしょ…。かわり毘沙門組亀甲柄。

 

      

 

よくよく見れば、中が立湧で埋まってるし…けっこう凝ってました。

 

         

 

いい具合にヘタった座布団が好きな私は、カバーをとっかえひっかえで来ましたので、

こんなに汚れているのもすっかり忘れていました。ちなみに主人用は薄いブルーです。

先日、まだそのままの婚礼布団を30年ぶりに見て「あら、ほんとはこんなにきれいだったんだわ」…。

あれは、いずれ綿を出して、何かに使えそうです。

さて、持ち帰ったけれどこの布団カバー、どうしましょうか。

レトロな雰囲気を楽しんで、使いますかね、もちろんオットのふとんに…??


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (陽花)
2014-03-24 20:48:33
母たちの時代の人は結婚するまでにお布団の
打ち直しなどちゃんと習っていたのでしょうか。
母も部屋を閉め切って、とんぼ様のお母様と同じで
手ぬぐいマスクに姉さんかぶりできれいに綿を
並べて四隅を折ってくるっとひっくり返していました。
私は真綿を引っ張るのを手伝っていました。

婚礼布団、私のは赤地に鶴と花柄だったような記憶
です。緞子は丈夫じゃなくて早くに仕立てかえました。
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Unknown (古布遊び)
2014-03-25 16:37:17
懐かしいですね~
考えてみると布団もすっかり様変わりですね。
しばらく前までは母も布団は重いほうが暖かくかんじる、などと言っていましたが今はすっかり羽毛がお気に入りです。

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Unknown (とんぼ)
2014-03-25 18:31:18
陽花様

なんでもかんでも「主婦の仕事」…だったんでしょうね。
私は遅く生まれてよかったですわ。

以前いただきものの「花嫁座布団生地」。
真っ赤と紫で、いいツヤだったのですが、
髪飾りの大きなリボンにしたら、
あっというまにヤケてしまいました。
使い方も難しいですわ。
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Unknown (とんぼ)
2014-03-25 18:33:49
古布遊び様

ほんとに変わりましたね。
私も一時期ベッド生活でしたので、
マットだのパッドだので、暮らしてきました。
腰のためにはせんべい布団がいいと言われまので
これまた一時期「板」みたいなマットで寝ていました。
せんべい布団がいいってことですよねぇ。
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