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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

ペコちゃんバッグ

2014-05-04 20:08:21 | つれづれ

 

これはさすがに、私のものではなく、息子が小さいころに買ったもの。

それでも20年近くなると思います。お菓子の詰め合わせでした。

最初は小さいおもちゃかなんかを入れていましたが、

いらなくなって実家へ持っていったら、母が「かわいいやんか」とお気に召して…。

当然のように捨てられることはなく、去年出戻ってきたもの。まぁ物持ちのいいこと。

 

ビニール製なのですが、少し色褪せただけで、全然破れないし壊れもしていないのです。

持って帰れと言われて渡されたときは、埃だらけで、おもわず「えぇぇいくらなんでもいらんわ」と

一度は言ったのですが「壊れてないぞ」と言われて、またまた欲を出して持ち帰ったわけで…。

ぬるま湯でザバザバ洗いましたら、見事「再生」…そうはいっても、さて何を入れたものやら…。

で、考えた結果、これを入れることにしました。

 

            

 

「折り紙」です。

ご承知のように「折り紙大好き」な私は、普通のものはもちろん、和紙のものや両面もの、

ホログラム、アルミもあります。立っているのは最近入手の「水玉もよう」。

こんなのもあります。これは「木をスライスした折り紙」。吉野杉です。

 

      

 

ちゃんと加工してありまして、ごくうすーくスライスした木に、紙を貼り付けてあります。

したがって、同じ柄ものはふたつないと…。こういうのは、もったいなくてなかなか使えません。

 

五月のお節句が終わると、次は「七夕さま」です。

また近くなるとウズウズしてきて、薬玉だの船だのを作り始めてしまうでしょう。

以前は箱に入れてあったのですが、これだと持ち手があるので、ひょいと運べます。

今回、鯉のぼりさんのおめめに、金色折り紙を使ったことで、

引っ張り出してきたこのバッグ、七夕さままで、机の下で待機していただきます。

 

さて「ペコちゃん」ですが…実は私と同い年です。

不二家そのものは、明治の最晩年に開業しています。

その後関東大震災やらなにやら、いろいろありましたが、

バラックから再建して、元町と伊勢佐木町で再開しました。

昭和13年に建ったビルは外国人の設計です。

お店の歴史では「負の部分」のせいか、あまり語られていませんが、

戦後すぐは、伊勢佐木町の一角は米軍に接収されていましたから、

不二家の建物も、赤十字クラブという名前の、いわゆる「将校クラブ」でした。

返還されてすぐに再開したわけですが。昭和たしか33年ころです。

 

私が子供のころは、いまのようなファミレスもありませんし、

だいたい親子でちょっと食事…なんてことは、めったにありませんでした。

我が家では、自営業を始めていましたので、私が小学校にはいってからでしたか、

盆暮の贈答品を買うために、母が私を連れて横浜の高島屋とか

伊勢佐木町の野澤屋、白木屋に行くのが恒例でした。

デパートでは、最上階のレストランで昼食、伊勢佐木町では、デパートか不二家かでした。

私は、不二家に連れて行ってもらうのが楽しみで楽しみで…。

それでも「昼食」なので、1階の奥にあるパーラーはいつもスルー…。

プリンアラモードとか、ホットケーキなんて、食べませんでした。

それでも、いつも「中華レストラン」のフロアに行くので、そこで食べる五目そばや中華丼は、

当時の私にとっては、たいへんなごちそうでした。

そして帰りには1階の売店で、ペコちゃんのお菓子をひとつだけ買ってもらう…。

ケーキなんて高かったですからねぇ。誕生日でもなけりゃ…でした。

なのでいつもさんざん迷って、パラソルチョコとか、缶入りミルキーとか。それでも嬉しかったものです。

実は、私と主人の結婚式は、今でいう家族だけの…で、披露宴は、当時住んでいた市川の方で、

会社の方がパーティーを開いてくれたのです。

それで結婚式当日は、私たちと両親だけで「記念の食事」をしたのが不二家でした。

やっぱり「中華フロア」だったと思います。

何を食べたかは覚えていませんが、その帰りに写した写真が「結婚のお知らせはがき」になりました。

 

そんなこともあって、不二家、ペコちゃんは、私にとってただの古くからあるお菓子にプラスして、

ちょっと思い入れがあるのです。同い年ですしねぇ。

京都にいったとき、何もここまで来て…と思いつつ、京都店に入って「ミルキー」買っちゃいました。

こんな気持ちもあって「ペコちゃんバッグ」は、よけいに捨てられなかったのです。

まだまだ壊れそうにありません。この際もう少し頑張ってもらいましょう。 


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (陽花)
2014-05-04 22:51:59
いつも思うんですが、何でも綺麗に保存
されていますね。
こういう手下げ出来る入れ物ってひょいと
出せて便利ですよね。
もう製造されていない物はひょっとして付加
価値がついてたりするのかもしれませんね。

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Unknown (古布遊び)
2014-05-05 08:11:12
不二家、ペコちゃんー私にとっても懐かしい思い出です~

田舎に住む私は、当時しゃれたお菓子やケーキなどはお目にかかることもなく、父が東京出張のお土産に買ってきてくれる不二家のアップルパイがご馳走でした。

パラソルチョコ、缶入りミルキー。懐かしいなあ~~~
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-05-05 17:26:13
陽花様

母の努力のタマモノ…ですねぇ。
これ、結構丈夫で、便利です。
ぺこちゃんグッズ、20年じゃまだ新しいカオかも。
大事にとっておけば…なぁんて欲出してます。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-05-05 17:31:54
古布遊び様

アップルパイ、覚えています。
我が家では、仕事のお客様がお土産に…なんてことが
年に何度か、で、シアワセな日でしたねぇ。
昔は不二家といえば、ケーキとかシュークリームとか、
テレビのCMなどで見てるだけでしたが、
夢の国の食べ物でしたよね。

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