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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

大きな縞柄

2014-10-23 22:56:21 | 着物・古布

 

こういうの、たまに昔の本などでも見かけます。

解く前に写真を撮り忘れて、あわてて衿を外したムザンな姿で…すみません。

大胆ステキ?な大きな縞。この前のいただきものの中の一点。

緯糸が黒で、節の多い糸なので、ゴマをふりかけたように、黒い粒々が…。

それがまた味があっていいんですけどね。

 

たまたま久しぶりにいらした呉服屋の奥さんが「こりゃ古いねぇ」のあとで、

これはえーとね、えーとね…と「織り」の名前を思い出そうとしたけれど…

「あぁ…ご、ご、ごーごー」…ちょっと奥さんゴーゴーいってないで…「ごま…ナントカじゃない?」「違うねぇ」。

どうもアタマに「ご」がつくらしいのですが、とうとういる間には思いだせませんでした。

綾織らしきことは私にもわかるのですが…。こんな感じの「ゴマゴマさん」。

 

        

 

赤と青なんて大胆な配色ですが、かつてこんな感じのものは、よく着られていたんですよね。

昔の、特に大正から昭和初期などは、今よりドッカーンとした色柄があります。

着物の方が多かった時代は、今の洋服選びのように「ジミが好き」「ハデが好き」

「大柄が好き」「小さい柄が好き」「縞がいい」「花柄がいい」…そういう好みに合わせたものが、

あれこれよりどりみどりにあったのでしょう。

 

こういうものは、今の時代だと「ひっぱり」や「水屋着」に重宝します。

これもまだ布力は十分あるので、作り替えられますが、とにかくちと「ベタつき」があります。

洗ってさーっぱりさせましょう。

裏はとにかく寄せ集め、で、八掛はどうやら羽二重の胴裏を染めたような感じ。

そして胴裏は赤い木綿で、袖裏だけが紅絹…。昔の人のオシャレですね。

 

同じようでいて、ちょっと新しいこちらの縞は、丸のまま入っていました。

着物分はありません。これも着て見たかったなぁ。昭和のおかあさん…って感じです。

 

        

 

ツヤツヤでしなしな…手触りもいいです。

 

        

 

「ひっぱり用」に、ぴったりの色柄ですね。嫁入りのときの赤いのはまだありますが、

これで一枚作るといいですねぇ…って、またヒトゴトのように…。

針を持てるのはいつのことやらですが、こうして布をさわって広げたり巻いたりしているだけで、

あぁイヤされるぅぅ…ワタシなのです。

 

呉服屋さんが「お召しの着物」を見て「今はもうないから、重いけど着てよね」と。

あのザンネン絞り柄訪問着、こちら、は帯にするといいと勧めてくれました。

そうなんです。訪問着ですから、柄のいいところをお太鼓に持ってきて…。

 

             

 

昨日の記事で、結婚式や披露宴で「着物」が少ない…というお話がありました。

最近そういう行事にはとんとご縁がない私ですが、お葬式でも、とにかく着物がいませんね。

遺族でさえ洋服ばっかりで…。

なんか寂しいですね。いざというときは…着物がいいなぁと思うのですが。

未婚女性の晴れ着である振袖も、最近は「成人式用イベント衣装」みたいな感じです。

お正月に着ることもないし、それで親戚にお年始にも行ったりしないし、

お友達の結婚式に呼ばれても着ないし…だから「もったいない」が先になっちゃうんですよね。

 

10月は衣替えにちょうどいいのに、なんとやたらと雨が降るし、急に寒くはなるし…。

昨日なんて、麻よりお昼過ぎの方が気温がさがって15度くらい…さすがにエアコンいれました。

冬がはやいんですかねぇ。ぼちぼち…とは思っても、ちょっとせかされる今日この頃です。


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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2014-10-23 23:57:54
こういう大きな縞柄を見るとひっぱりとか
ねんねこを思い浮かべてしまいます。

着物も自分で着られないと着付けを頼んで・・
とか考えると大層になって着物離れになって
しまうのかも・・ですね。
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Unknown (天鼓)
2014-10-24 23:29:54
少し前、初めの写真のような縞のお召し、黒と橙と薄い灰色ですが、入手しました。
古着屋さんで、少し幅狭めでしたが丈は大丈夫、すこし派手かもと思いながら買いました。
戦前なのか戦後なのか、ともかく生地は地厚でまだしっかりしているので、何とか着たいです。
紬だと緯糸がちらちらと見えるので、また雰囲気違いますね。

紺の縞の方は、長めの引っ張りにできたら、ちょっと外に出かけるときにもそのままいけそうでいいですね。
短い引っ張りだと、ほんとに家の中とお隣くらいって感じですから。
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Unknown (古布遊び)
2014-10-25 08:20:40
こうした縞柄は何とも昭和レトロという感じがいいですね~

それぞれに時代を感じさせる柄や素材があるんですねえーそれが流行りというものでしょうか。

大島が好きでかなり集めましたが、それぞれに時代の流行があったんだなあと感じます。
ただ伝統的な柄はいつまでも飽きないような感じがしますね。
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Unknown (とんぼ)
2014-10-25 22:43:56
陽花様

そうそう、銘仙のねんねことか、こんな柄の、ありましたね。

結局着られないのが…で、もうひとつは「着たらメンテが」でしょうね。
そういう意味でも、着づらいものになってしまっていて、
ザンネンですわ。
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Unknown (とんぼ)
2014-10-25 22:47:36
天鼓様

布力がしっかりあるものは、古くてもモダンなものが
いろいろありますから、イマドキものを買うより、
楽しめるという気がします。

私は短い引張に前垂れで、近所の買い物に出かけていました。
少し長い目も、作った記憶があるのですが、
長さ出すには、おくみをいれないと、
下のすぼまりがきつくなりますから、
ひっぱりと水屋着の中間くらいのだったかなと…。
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Unknown (とんぼ)
2014-10-25 22:50:14
古布遊び様

戦争を挟んで、素材自体も悪くなったりしましたから、
古着もいろいろですけれど、そんな時でも、
昔の人の色柄の楽しみ方には、感心します。

洋服ほどでなくても、ハヤリはありますね。
それでも古典柄は消えない…それがほんとに
「チカラ」のあることなのだと思います。
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