東京リサーチ日記

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「昭和顔」

2020-08-08 00:00:00 | 日記
 2020年8月8日、古風な役から現代的な映画まで幅広い演技でドラマ、映画に引っ張りだこの女優・黒木華(当時25)。2015年、TBSテレビ60周年特別企画・日曜劇場「天皇の料理番」(日曜後9・00)では、主演・佐藤健(当時26)が演じる料理人・秋山篤蔵を支える妻・俊子役を務め、存在感を発揮している。今旬真っ盛りの女優へ、役に対する思いや明治~昭和初期の作品での好演が続いていることについて聞いたのだ。俊子は、篤蔵と16歳で結婚し、料理人になりたいという夫の夢を誰よりも強く支える役柄。「すごくいい奥さん」である俊子のキャラクターに強く惹かれていると話した。「俊子さんは相手を思いやって行動できるんだけれども、その中に自分自身をきちっと持っている女性。ものすごく見習いたくなるというか。女性として素晴らしく大人だなと思いますね。可愛らしいところもありますけど、だからこそ篤蔵さんを支えていける部分もあるし、逆に篤蔵さんにささえられる部分もあると思います」そんな俊子を一言で表すと「たんぽぽみたい」。派手ではない、道端にもたくましく生えている植物でありながら可愛らしい花のイメージと、「めげないというか、ものすごくまっすぐ生きている」役柄がぴったりだという。さらに「綿毛のように優しい、ふわふわしているんですけど、家族や篤蔵さんをしっかり支えている」と俊子が持つ柔らかい空気感も重ねたのだ。布宮タキ役で2014年にベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞した「小さいおうち」(2014年公開)や2014年に放送されたNHK連続テレビ小説「花子とアン」など、黒木の代表作と言える作品の中では明治から昭和初期を描いたものも目立つ。それだけに昭和を演じられる、昭和の雰囲気を持っていると呼び声高いが、その評価に関して聞いてみると「ふふふ、うれしいです」とニッコリした。時に「昭和顔」とも言われる自身の顔立ちについては「そうなんだと思います。派手な顔立ちではないと思うので。(派手な顔に)憧れたりはしますけどね、平成生まれなので」と年頃の女性らしい思いを多少は口にしつつも、「違和感なく見てくださるというのがいいかなと思うので、そういう意味では得しているかなと思いますね、そういう時代をやる時に」と前向きに受け止めているのだ。「昭和顔」をした女優は2020年現在、少ないであろう・・・(井森隆)