「一歩間違えれば大惨事になる可能性」 2020-08-18 00:00:00 | 日記 2020年8月18日、一歩間違えれば大惨事になる可能性もあった。佐賀県白石町のJR長崎線肥前竜王駅で2015年5月22日起きた特急同士のすれ違いミス。同一線路上で向かい合って停車した2本の特急の距離はわずか93メートルしかなく、事態を重視した国土交通省運輸安全委員会も調査を開始。JR九州は同日夜、緊急記者会見を開いて謝罪したのだ。「(重大事故につながりかねない)インシデントを発生させてしまいました。それによりお客様に多大な迷惑をおかけして、深くおわび申し上げます」。トラブルから約7時間半後の午後8時、福岡市のJR九州本社で始まった会見には報道陣約40人が詰めかけ、冒頭、安全推進部長は深々と頭を下げたのだ。同社によると、博多発長崎行きの「かもめ19号」と長崎発博多行きの「かもめ20号」は一駅長崎寄りの肥前鹿島駅ですれ違うはずだった。しかし、19号の運転士が肥前竜王駅に入る直前に異音に気付いたため、緊急停車した。このため20号が一駅進み、肥前竜王駅ですれ違うことになったのである。20号が肥前竜王駅の待避線に入った後に、19号は発車。この際、運転士と、運転士に指示を出すJR九州指令との間で信号についての認識が食い違っていた。運転士は本来の線路を進むようになっていると思っていた。一方、ポイントが待避線になっていることを認識していたJR九州指令側は、19号がポイントの直前で止まると思っていたというのであるが、これは怖いことである・・・(井森隆)