すいーと雑記帳

とっこの独り言

辺野古新基地、新たな工区に土砂投入始まる

2019-03-25 21:21:08 | 日録・雑感など

3月25日 MON  23℃

 朝4時起床。今日は抗議船の船長をするチョイさんを5時過ぎに辺野古へ送り出した後、私は片づけをして8時半に県庁前へ。平和市民連絡会の大型バスに乗って辺野古・キャンプシュワブゲート前へ行きました。

今日は政府が工事中の②-1工区に加えて、その隣の新しい工区(②工区)へも土砂を投入すると県に通告をしてきた日です。

何てことするんだ! 沖縄の民意は新基地建設NOだとはっきり示したばかりなのに、沖縄の民意など一切無視、「お前らがなんと言おうとやるんだ!」というこの許しがたい強権的独裁的な安倍政権のやり方には怒りで体が震えて言葉に詰まります。

松田ぬ浜から見た辺野古の海。画面左に工事中の護岸が伸びています。美しい海がすでにこんなに汚い景色になってしまった。なんとしても今、工事を止めなければ!

土砂投入された海の中では多くの生物が死んでしまいました。ジュゴンも藻場を奪われて2頭は今も行方不明、1頭は無残な死体になって運天港に打ち上げられました。

沖縄戦の時、飢えに苦しんだ住民がこの豊かな海から食べるものを手に入れて生き延びたそうです。その恵みの海を埋めて米軍基地にするなんて、まさに許しがたい愚行というよりありません。

また現在キャンプシュワブのある場所に大浦崎収容所がありました。そこでは沖縄戦を生き延びた県民が多く収容されたけれど、栄養失調やマラリアなどで多くの人が亡くなって大浦崎収容所の敷地内に埋葬されたといいます。その方たちの遺骨はいまだに収骨されていません。沖縄戦で亡くなった方々の遺骨の眠る土地にまた人殺しの訓練をする基地、戦争の出撃地を建設するのか? 

辺野古の海辺に座って、寄せる波を見ながら、友人のYさんとほかにもいろんなことを話しました。

 

 午後1時半から、松田ぬ浜で土砂投入に抗議する集会がありました。海と陸合わせて700人が参加したとのこと。

雨もよいの強風の中、波に抗って抗議のために海に漕ぎ出す「辺野古ブルー」のカヌーメンバーたち。がんばれ~~!

 

午後3時ごろ、②工区に土砂が投入されたという知らせが入りました。腹立つ! 悔しい!  ②-1工区の工事もまだまだ終わらないのに、これ見よがしに違う工区に土砂を入れてみせるというその姑息にして汚い根性が許せない。その狙いは明らかです。「埋め立て工事は着々と進んでいるから、沖縄県民がいくら反対しても無駄だよ。沖縄3区の補選も参院選ももう辺野古は争点にならないし、あきらめな!」 そうはいくか。誰があきらめるものか。浅くて工事のやりやすい辺野古側ばかり埋め立てを進めても、軟弱地盤の広がる深場の大浦湾側はどうする? 防衛局が出さなければならない工事の「設計概要変更申請」には、県知事の許可が要るんだぞ。デニー知事は絶対に許可しないしね。いつまでたっても工事はできない、ここらであきらめたほうが賢明なのは、私たちではなく政府・防衛省のほうだと思いますが・・。

辺野古新基地建設にかかる膨大な費用の総額も不明、いつ完成するのか工期も不明、そん工事は、普通世間ではあり得ませんよね。こんなエエ加減な工事に莫大な税金を使おうとしているのだから、全国民はもっと怒らないといけません。子供や若者や高齢者や、もっと税金をつぎ込むべきところはいくらでもあるだろ、と。

帰宅後テレビを見たら、各局一斉に②工区への土砂投入の映像を流していました。胸が痛い! そのあと岩屋防衛相のコメント映像も。「日本の安全保障を考える時、南西方面の抑止力のために、また普天間の危険性除去のためにはこの方法しかない」というようなことを言っていたと思います。おい、待てよ。普天間の危険性を言うなら、いつできるかわからない辺野古新基地の完成まで普天間周辺の危険を放置しておくつもりか? 普天間飛行場が危険だというなら、辺野古新基地とリンクさせないで「普天間は危険だから一刻も早く運用停止してください」とアメリカと交渉するのが日本政府のやるべきことでしょう。今までアメリカと真剣にそんな交渉をしたことはあるのか!?と聞きたいです。

そして「抑止力」というなら、なんでまた沖縄なんですか?と言いたいですね。日本の安全保障を考える時の「抑止力」って日本全体の問題でしょ、そしたら日本全体で考えて、もし新基地が必要だというなら最適な場所をイチから選ぶべきだと思います。もうすでに米軍専用施設の75%を引き受けさせられている沖縄に更なる負担を押し付けるなんてまったくおかしい。防衛大臣、あなたの選挙区はいかがでしょう? 県民に聞いてごらんになってはいかがでしょうか。

今、政府のかくも傲慢にして強権的、非民主的な沖縄へのやり方が問題になっていますが、もし、これを沖縄以外の都道府県の人たちが黙って見過ごしてしまえば、次はあなたの県で起こりうる事態かもしれませんよ。例えば放射性廃棄物の処分場の話とか・・「県民投票での反対など無意味だし、国策で決めたことはやるといったらやるんだからな、お前ら黙れ!」恐ろしい時代の再来になります。

孫たちの未来のためにみんなで頑張りましょう。

 


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