すいーと雑記帳

とっこの独り言

映画 「標的の島 風かたか」

2017-03-12 17:15:29 | 日録・雑感など

 3月12日 SUN   23℃

 昨日は朝4時半起床。チョイさんを辺野古に送り出しましたが、荒天のために海上行動は中止になったとのことで、昼過ぎに帰宅しました。急いで昼食を食べて二人で桜坂劇場へ駆けつけました。三上智恵監督の映画第三作:「標的の島 風かたか」の初日です。早目に行ったつもりなのに上映開始30分前にはすでに開場を待つ長蛇の列ができていて焦りましたが、2階の広いホールだったのでなんとか席を確保できました。

                         (公式HPのチラシから)

 沖縄本島でもあまり十分には知られていない宮古島、石垣島など先島諸島への自衛隊配備をめぐる島の人々の様子、中でも幼い子供を抱えるお母さんたちの「水源を守り、基地のない平和な島を子供たちに引き継ぎたい」という必死の思い、親世代が子供たちの「風かたか(風よけ)」になって頑張ってやらんとどうするんや!という強い思いが伝わってきて、心動かされました。(ほんまや~、われわれじいちゃん、ばあちゃんも孫世代の「風かたか」になってやりたい! そう思ってチョイさんたちも毎日辺野古で船を出したり、工事車両の前で座り込んだりしているのだと思います)

 石垣島の「あんがまー」、宮古島の「パーントゥ」など伝統行事が生き生きと描かれていて微笑ましくもあり、この先祖代々伝わる伝統文化を次世代に引き継ごうとする思い、郷土と独自の文化に対する誇り、ウヤファーフジ(祖先)への敬愛の念、そういったものがそれを侵そうとするものに対する沖縄の人たちの抵抗の「強い芯」を形作っているのではないか、そういうことを感じさせられる映像でした。上映後の三上監督のトークでもそのようなことをおっしゃって「だからあの伝統のお祭りは絶対に落としたくなかった」と。全く同感でした。

 上映後、沖縄の有名な音楽家・民謡の唄者である新良幸人(あらゆきと)さんと、石垣島の山里節子さんによる「とぅばらーま」を聞きました。なんと素晴らしい「とぅばらーま」だったことか! 二人の掛け合いの声を聴いているうちに涙がぽろぽろこぼれました。なんだろ? やっぱり石垣島に代々伝わる民謡の力、島で育ったお二人がすごく自然体で情念を詩にのせて絞り出す声のせつなさ豊かさ、言葉にできないほど感動しました。たいしたもんやわ~!

 八重山を代表する民謡「とぅばらーま」は、歌詞も唄う人がいろいろと作って自分の思いを伝えるもののようで、昨日は山里節子さん作詞の「反戦とぅばりゃーま」が唄われました。

 

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  私たち沖縄県民は、子や孫のための「風かたか」(風よけ、防波堤)には喜んでなりたいけれど、日本防衛のための「風かたか」には二度となるつもりはないし、日本もアメリカのアジア戦略のための「風かたか」になってはいけないと思います。

 3月末以降、全国各地で上映が予定されています。是非お近くの劇場で見てください。 

http://hyotekinoshima.com/ (映画公式HP) 

http://hyotekinoshima.com/trailer/ (劇場予告編)

http://hyotekinoshima.com/theater/ (全国の上映劇場情報)

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 映画館で、久しぶりにETさんにお会いしてとても嬉しかったです。母の介護と看取りを優しい言葉でねぎらってくださって感謝感激。有り難いことでした。

 


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