W杯サッカー 日本代表決勝トーナメント進出決定！も・・・。

昨夜、W杯サッカー日本代表が決勝トーナメント進出決定しました。

昨晩も、友人２人と応援観戦しましたが、もう、ご存知の通りの試合内容に、その時点では憤慨しまくりでした。一日経って、ようやく、冷静に試合を回顧してみます。

まず、驚いたのが、先発メンバー。なんと、前２戦のスタメンから「６人」も変更してこの１戦に臨みました。

すでに決勝トーナメント進出決定している状態なら、この変更もありっちゃありでしょうが、まだ、確定もしていない状態で、このメンバー変更は、かなりの「ギャンブル」だと思いました。

しかも、その布陣を見てさらにびっくり。

中盤がいません。香川も本田もいない２トップの４－４－２って布陣です。このメンバーをみて、誰がゲームを作るのか？と友人とも話していたのですが、おそらく、戦術は、カウンターしかないだろうという結論に。

しかも、新たに出たメンバーで酒井高徳は、ポジションは違うし、昌子じゃなく槙野だし、いろいろ怪しいメンバーで勝てるのかと思ってみていました。

試合開始後、その予想は、見事に的中。思った通りで全く攻め手のないゲーム展開に。ポーランドも思った以上に動いてこなくて、カウンターも仕掛けられません。これじゃ、まったく、ゲームになりません。

どこで、監督は動くのかと思って前半見ていたのですが、まったく、動く様子もありません。前半は０－０で終了。

後半、メンバーを入れ替えてくるのかと思いきや、そのままのメンバーがピッチに再登場。しかも、アクシデントで、開始早々、岡崎から、大迫に入れ替えただけで、ゲームメーカーはこの時点でも投入せず。これは、勝つつもりがないのかと心配していた矢先に、FKから失点。

このままだと、１次リーグで敗退決定です。そんな状態でも監督は動きません。そんな状況のなか、同時進行で行われていた、もう１試合のコロンビアが先制し、その時点で、日本は、１次リーグ突破の可能性が見える状況になりました。

引き分け以上で確実に突破。負けても、この状況なら突破という、試合を有利に進める状況で取った戦術が、問題の「鳥かご」ですわ。

キャプテン翼じゃないんだから。この状況でよくこの作戦をとりましたわ。だって、セネガルが同点に追いついた時点で、負けなんですよ。しかも、まだ、試合終了まで、「１０分以上」のある状態で。

サッカーじゃ５秒もあれば、１点入ったりしますからね。

西野監督の２度目の「ギャンブル」です。先発でギャンブル、この作戦でギャンブル。確かに、突破条件では「９分の８」の確率で日本は決勝トーナメント進出できました。

でも、その「９分の１」を引かないとは限りません。大学生くらいの人は知らないかもしれませんが、自分たちは、あの「ドーハの悲劇」を知ってますから。

あの記憶がフラッシュバックしてたのですよ。だから、ほとんどの日本のサッカーファンは、あの「鳥かご」はかなりのリスキーな戦術だと思ってみてたのです。ホント、試合は、最後の最後、下駄を履くまでわからないのですから。

しかし、西野監督だけは、そうは思ってなかったのでしょうね。だって、この作戦で負けることは、選手はもちろん、サポーターも、悔いは残るは、恥ずかしいわ。その挙句、どのツラさげて日本に帰ってくるんだ！と罵られることは、わかっていたでしょうし、最悪、日本サッカー界から、追いやられることも、覚悟の上でのこの判断をしたのでしょうから。

おそらく、監督は、この時点で、ピッチの上にいる日本代表よりも、コロンビア代表がセネガル代表に勝つことを信じていたのだと思います。

４年間、日本代表を指揮していたら、この判断はできてないかもしれません。たった２か月前に、監督就任したからこそ、非情にもこの判断ができたのかもしれません。

監督自身、サッカー人生をかけたギャンブルです。しかし、彼は、そのギャンブルに「勝ち」ました。

この世界は、「結果がすべて」ですから、これが、「正解」だったのです。

確かに、試合を見ていた時点では、ふがいない試合をしやがって！、こんなんで行けたとしても、恥ずかしいわ！と友人と罵声を浴びせてましたが、決勝トーナメントに行けたのは事実で、目標達成したことを素直に喜ぶべきでした・・。

結果として、決勝トーナメントに進出しつつ、レギュラー組を休ませることもでき、控え選手で、酒井高徳と槙野と武藤が使えないことが分かったという最高の結果でした。

２大会ぶりの決勝トーナメント。とにかくこのステージに上がった以上、相手のベルギーはメッチャ強いですが、勝ち続ける西野監督に乗るべきです。

初のベスト８を目指して！頑張れニッポン！

また、眠れない夜が続きますな・・。