いま、XBOXオンデマンドでダウンロードした「マス・エフェクト」というゲームを遊んでいます。
このゲームは、はるか未来の宇宙時代を舞台にしたSF物語で、FPS(ファーストパーソンシューティング=一人称視点によるシューティングゲーム)とRPGとアドベンチャーを融合した大作なんです。
緻密で複雑な設定が作り出したリアルな未来世界で繰り広げられる陰謀と戦争。
主人公は、地球政府の軍人であるシェパード少佐。
彼は、異星人との共同開発によって作られた新造戦闘艦「ノルマンディー」に乗艦して特殊な任務をこなしていくんですが、後に、連合評議会直属の特務部隊「スペクター」に人類として初めて任命され、全銀河を巻き込もうとする巨大な陰謀に立ち向かっていくんです。
地球人として、地球政府の権益確保を優先するべきか、それとも、連合の一員として評議会の意向に添うべきか、あるいは、自分の正義に従うべきか、全てはプレーヤーの判断に任せられる。
これは、そういった、如何にも洋ゲーらしいゲームな訳です。
長大なスケールのSFものと言ったら、国産では「ゼノサーガ」がありますが、物語としての方向性は同じなのに、ゲームとしての印象は正反対。
なんでかな~? って考えてみると、いくつかの小っちゃな要因はすぐに見つかるんですが、それだけだと、どうにもしっくりこない。
もっと根本的な、物語を作り出す上での決定的違いがあるんじゃないか?
そう思えてならないんです。
「ゼノサーガ」はゲームとしてはともかく、物語としては傑作だったエピソード1と、1で広げすぎた風呂敷を、限りある予算内でまとめきれず、ゲームとしても物語としても迷走してしまったエピソード2。 そして、明らかな予算削減を想像させる、割愛に割愛を余儀なくされたのであろう、あまりにも大人しい最終エピソードの3。
SFの傑作としてゲーム史に名前を残してもおかしくない予感を匂わせた「ゼノサーガ」が、あまりにも惨めな幕切れを見せたのに対し、おなじく3部作で構成されるという「マスエフェクト」。
私は、まだ1のエンディングも見ていないんですが、この先、どういう展開を見せるのか、「ゼノサーガ」との比較という意味でも、かなり興味がわいてきます。
ちなみに、私は「スターオーシャン」シリーズを、こうしたSF大作を考える時の、その比較対象には決して入れない。そう、決して。