物欲の何たるかを思い知らされることが時々あります。
今、こうして手元の「スプリンターセル」と「青い花」の1,2巻をみるにつけ特に・・・。
何となれば、こんなにも毛色の違った物語を同時に楽しもうというのだから、節操が無いというか何と言うか・・・、
「青い花」で乙女チックな気分に浸ったそのすぐ後に、「スプリンターセル」で拳銃をぶっ放す訳ですから、せっかくの世界観が台無しですよ。
でも、そこは長年の経験の積み重ねで、如何なる種類の物語でも、これはこれ、それはそれ、と、都合良く気持ちを切り替えて楽しむことが出来るんですね。
もしも、私のこうした節操のない関心の拡散が、例えば時代劇とか、スポーツとか、とにかく一つ所に収斂したなら、あるいは今ごろものすごい知識を持ち合わせるに至っていたのではないか?、と、ちょっとばかし夢想してみないこともないんです。
しかし、如何に無分別な物欲に振り回されようと、今回ばかりは厳しく自己を律せねばならないと固く心に誓ったのであります!
「メタルギアソリッド ピースウォーカー」という強烈な魔力から!
どんなに「カズラジ」(ピースウォーカーの宣伝のために放送されているインターネットラジオ番組)が面白かろうが、この一本のソフトのためにPSPを購入する訳にはいかない!
ソフトがハードを牽引するというのは、そういう意味ではないんじゃないか?と思うんです。
ソフトメーカー各社が互いに切磋琢磨し、思い入れと突飛なアイデアとを以て新たなゲームの世界を切り開いていく、そうした熱狂と勢いとを兼ね備えたハードこそが時代を牽引する魅力を有するのではないのか?少なくとも私はそう思うのであります。
DSやWIIは確かに面白い。
面白いけど、何かが足りない。
それは熱情であるのかもしれない。
作り手の強烈な思い入れを反映した熱い魂の叫びなのかもしれない。
ソフトメーカーの冷めた姿勢は、私の心をも凍えさせる・・・。
今こそ熱情を!今こそ熱狂を!
立ち上がれ日本!の据え置き機!
ハァ、ハァっ。
も~何が何だか分らなくなってしまいましたが、とにかく今はPSPを買う訳には行かないということなんです。
「ピースウォーカー」はきっと面白いに違いないと思いますが、携帯機が今以上に盛り上がるのは、将来的には国産ゲームの衰亡に寄与する事になりはしないか?と勝手な心配をしてみたりして・・・。
う~ん、どうなんだろうか?
ちなみに、「スプリンターセル」の最新作は、ゲームとしての完成度は別としても、随所で示されたその技術力は「メタルギアソリッド4」を凌駕していました。
海外メーカー、怖いなぁ・・・。