快読日記

日々の読書記録

「文芸誤報」斎藤美奈子

2020年06月05日 | 総記・書評・人生訓・哲学・宗教など
6月4日(木)

「文芸誤報」斎藤美奈子(朝日新聞出版 2008年)を読了。

170冊以上の文学作品を“新人”“中堅”“ベテラン”みたいなかんじで分けて取り上げてあって、
正直、“新人”コーナーは評価が低い作品が目立ち、こんな作品、仕事とは言えよく読めるなー、と変な感心をしました。
でも、駄作に対する斎藤美奈子の小バカにしたかんじは一種の芸ですね、おもしろい。

“中堅”あたりから「お、これは読んでみたい」という本も出てきてうれしいんですが、
それにしても、毎年いろんな新人作家がバサバサとデビューして、泡みたいに消えていくんだなあ…なんてつい遠くを見てしまいます。

斎藤美奈子はおばちゃん率が高くてスレているかんじ。
豊崎由美の方が、文学少女傾向が強くて実はピュアなかんじ、ですかね。

どっちも好きなんですけど。