快読日記

日々の読書記録

「短劇」坂木司

2011年11月20日 | 日本の小説
《11/19読了 光文社文庫 2011年刊(2008年に光文社から刊行された単行本を文庫化) 【日本の小説 掌編小説集】 さかき・つかさ(1969~)》

収録作品:カフェラテのない日/目撃者/雨やどり/幸福な密室/MM/迷子/ケーキ登場/ほどけないにもほどがある/最後/しつこい油/最後の別れ/恐いのは/変わった趣味/穴を掘る/最先端/肉を拾う/ゴミ掃除/物件案内/壁/試写会/ビル業務/並列歩行/カミサマ/秘祭/眠り姫/いて

よく見に行く書評サイトで好評だったので購入。
初めて読む作家です。
グロ、シュール、心温まる系、心すさむ系、皮肉、ブラックユーモアなど、
後味いいやつ悪いやつ、いろんな味が楽しめました。
作品の並べ方もよかったかも。

読後、何が残るかと問われたら、ほぼ何も残らないけど、たまにはそういうものも読みたいかな。
以前、某ベストセラー作家が「小説は最高の娯楽だ」と言ってるのを見まして、
わたしにとって小説は娯楽じゃないから、では、わたしはこの人の作品読まなくていいな、と確信したことがあるんですが、
時には「短劇」みたいな「ああ、おもしろかった!」ってだけの本も悪くない。

偉そうに書いてみました。

特に「MM」「穴を掘る」「物件案内」がおもしろかったです。

/「短劇」坂木司
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